「お父さん、そのデニムの上下の組み合わせ、なんとかしてよ」
ガーン!
休日に娘に言われた一言。
確かにジャケットは濃紺のユニクロのデニム、ジーンズはウォッシュドのリーバイスだけど・・・。
この組み合わせ、おかしいのか?
デニムジャケットにジーンズを履けばイケてると思ってたのに。
色の組み合わせが良くないのか?
それとも同じブランドじゃないと変なのか?
デニムはただ着るもの、または着れば側格好良い、と思っていませんか?
2015年には世界的にデニムが大流行し、セレブや大人の男性のデニム姿もちょくちょく見られるようになりました。
デニムは元々作業服として、頑丈で汚れても良い洋服として誕生しましたが、今ではきれいめコーディネートや大人のカジュアルに欠かせないアイテムとなりました。
ラフになりがちなデニムを格好良く着こなせるかどうかで、大人の品格も問われます。
デニムは着れば着るほど味の出る素材。
組み合わせるものも大人にしかできない自由さがあります。
若者には出せない渋さや風格のある40代からでこそ、デニムを格好良く着こなせるというものです。
若者に見せつけてやりましょう、大人のデニムの品格を。
DENHAM(デンハム)
デニム好きが注目する大人気ブランド、デンハム。
履き心地と色落ちを楽しむならこのブランドです。
デンハムとは
2009年、オランダで創業のデニムブランド。
イングランド生まれのデザイナーのジェイソン・デンハム(Jason Denham)は、ジョー・ケイスリー・ヘイフォードのワークショップ、ペペジーンズのプロダクトマネージャーとしてキャリアを積み、2001年Blue Bloodを設立。
その後2009年にデンハムレーベルを立ち上げました。
2010年には代官山に日本初のフラッグシップショップをオープン。
ショップで手洗いによる色落ちも行っています。
デンハムのジーンズ
日本の職人文化をリスペクトしているデンハム。
デンハムのブランドロゴである裁ちばさみは、その職人気質と品質へのこだわりを表しています。
伝統的な技術は守りながら、新しいデザインを生み出すコンセプトによって作りだされるジーンズは、ヨーロッパを中心に高く評価されています。
武骨な面構えとは対照的に柔らかく履き心地の良い仕上がりは、世界中のセレブから支持されています。
公式サイト:http://www.denhamthejeanmaker.com/
3×1(スリーバイワン)
自分だけのオリジナルのデニムを楽しむなら3×1です。
日本の生地を採用しているのも魅力です。
3×1とは
スコット・モリソンによるニューヨーク発の新鋭デニムブランド。
スコット・モリソンは元々プロゴルファーでしたが、デニム好きが高じて1999年、Paper Denim & Cloth(ペーパーデニム&クロス)というブランドを立ち上げました。
その後、日本のデニム生地を使用したAn Earnest Cut & Sew(アーネスト・カット&ソー)というブランドを設立。
2011年にはこだわりを詰め込んだ3×1を発表。生地はアメリカ、イタリア、日本で生産されたセルヴィッジデニムを採用しています。
セルヴィッジデニムは旧式の力織機で織ったデニムのことで、最新式の織機で作られた表面が均一的なデニムとは異なり、生地自体にムラがあり、履きこむほどに独特の風合いを生み出すデニムです。
ブランド名の3×1は、1本のジーンズに使用する生地が3フィート(1ヤード)必要だというところからきているとのこと。
生地は日本の老舗繊維工場から仕入れているものもあります。
3×1のジーンズ
他のデニムブランドと大きく違うのは、カスタムメイドできるという点。
いくつかのモデルの中から自分の好みのものをチョイスし、ボタンなどの金具をセレクトできるLimited Editionや、バックポケット、生地、糸までもカスタマイズできるCustom Made($525~)が選べます。
更に、ブランドオーナー自らが採寸から手掛ける完全オーダーメイド出来るビスポークデニム($1200~)も可能。
カスタムメイドで自分だけのオリジナルジーンズが作れる3×1。
まさに、ジーンズ好きにとっては夢のようなデニムブランドといえるでしょう。
公式サイト:http://3×1.us/
Acne Studios(アクネ ストゥディオズ)
洗練されたモダンなジーンズならアクネ ストゥディオズ。
格好良くおしゃれに着こなしてください。
アクネ ストゥディオズとは
1996年、クリエイティブディレクターのジョニー・ヨハンセンによりスウェーデン・ストックホルムに設立されました。
その後、アクネ・ジーンズを発表し、2013年に現在のアクネ ストゥディオズに改名しました。
アクネ ストゥディオズのジーンズ
都会的なデザインとミニマムなシルエット、程よいストレッチが特徴です。
ディテールは北欧らしく無駄のない洗練されたデザインで、スタイリッシュな印象を与えます。
公式サイト:http://www.acnestudios.com/jp/en/shop/men/jeans.html
KURO(クロ)
メイド・イン・ジャパンにこだわるなら、このブランド。
無駄をそぎ落とした徹底した職人技の粋を楽しめます。
KUROとは
KUROは日本発のデニムブランドです。
縫製、染色、加工において日本の職人気質を発揮、スタイリッシュで独創的なデザインは世界各国から高い評価を受けています。
圧倒的なコストパフォーマンスと徹底的にこだわり抜いたメイド・イン・ジャパンのデニムは世界各国の取り扱い店舗約70に上り、その支持のほどが伺えます。
KUROのデニム
生地は力織機で織られた日本綿製が採用されており、程よい加工感が表現できるようにムラ糸を使用し、ヴィンテージ特有のねじれや毛羽感、風合いを表現しています。
シボ感や縦の綺麗な色落ちが特徴です。
KUROの特徴はフロントやバック、コインポケットに施されたハンドメイド風のステッチです。
糸の太さやステッチの幅を要所で変えることで、ステッチが立体的に見える高度な技術を使い、通常の2倍の工程を要すこだわりようです。
公式サイト:http://kurodenim.com/
ケアレーベル(Care Label)
イタリアの伊達男が作りだした最高のデニム。
自由な発想と履き心地を実現しながらも、どんなコーデも決まってしまう、魅惑のデニムです。
ケアレーベルとは
イタリアのディレクター、ラポ・エルカーン氏が手がけるブランド。
イタリア国内のハイクラスなショップを中心に展開されている大人のデニムブランドです。
ラポ・エルカーン氏はイタリアを代表する自動車メーカー、フィアットの元会長ジャンニ・アニェッリの孫で、ファッションアイコンとしても知られています。
ケアレーベルのデニム
従来の下にあったポケットの位置が高く設定され、ジャケットにも合う上品さを実現。
コレクションごとに遊び心溢れる、枠にとらわれない自由なデニムを打ち出しています。
スタイリッシュなだけではなく、素晴らしい履き心地も魅力です。
カジュアルからドレススタイルまで、幅広くコーディネートでき、大人のデニムにふさわしいブランドです。
公式サイト:http://www.carelabelbrand.com/
まとめ
大人ならではのデニムブランド5つをご紹介しましたが、いかがでしたか?
デニムの概念がかなり変わったのではないでしょうか?
オーダーメイドのデニムを作れるブランドも出てきましたね。
デニムを愛して追求するのは大人の特権かもしれません。
着るほどにこなれていく風合いは、決してヨレヨレとは別のものです。
良い生地で作ったデニムは、長年愛用できるものです。
デニムと相性の良い組み合わせも一緒にご覧いただきました。
組み合わせのみならず、デニム自体もシルエットやステッチなどのディテールなどにこだわることで、デニムを取り入れたファッションも活かすことができます。
量産のデニムにはもうさよならです。
これからはこだわりのデニムを格好良く着こなして、休日をリラックスして過ごしましょう。
大人の余裕がにじみ出ているのを見て、娘さんもあなたを見直すこと間違いなしです!