会社でもプライベートでも常に注目されている、アッパー層なら万年筆選びは外せませんよね。
しかし多くの30代若手アッパー層に確認したところ、実は初めての万年筆選びでかなり悩んだことがわかりました。
今これをご覧のあなたもたくさんある万年筆から「自分だけの1本」をどう選べばいいのかが、わからないのではないでしょうか。
初めてだけど、高級な万年筆が欲しいと思っているあなたも絶対に失敗はしたくないはずですし、何より周りをガッカリさせたくないと思っているはず。
どんなに他と違うジャケパンに身を包んでいても、胸元に刺された万年筆が100円均一ショップで買ったものだったら、ガッカリですよね?
そこで、影響力のあるアッパー層が初めて万年筆を購入する場合には、どこに注目して、どんな万年筆を買えばいいのか?について紹介します。
万年筆って、意外と簡単な筆記具で、いろんな万年筆があることにびっくりするはずです。
自分に合った万年筆を選ぶための3つのポイント
万年筆を使ってみたいと思った時に、いったい何を基準に選べば良いのか、わからないですよね。
そこで、まずは万年筆を選ぶ際に、何を考えて、どの点に注目すればいいのかについて見ていきましょう。
万年筆を選ぶ際には、次の3つのことを念頭に選ぶだけで良いのです。
万年筆を使う目的を考える
いざ、万年筆を購入したいと思ったのはなぜでしょうか。
ビジネスの現場で会議の資料に書き加えるために使おうと思ったのか、自分の手帳に予定を書き入れるために使用しよう思ったのか、大事な人に手紙を書きたいと思って万年筆を使おうと思ったのか・・・いろいろと考えて購入しようと思ったはずです。
まずは、あなたが万年筆を購入しようと思ったきっかけを思い出して、使う目的を明確にするとよいでしょう。
インクの補充方法を知る
万年筆を使う目的を明確にしたら、次は、万年筆へのインクの補充方法にはどんなものがあるのかを知る必要があります。
インクの補充方法によって、かなり使い方も変わってくることになるので、注意が必要になります。
まずは、カートリッッジ式と呼ばれるもので、カートリッッジを入れ替えるだけの簡単なタイプの補充方法です。
手軽に交換したいならこちらがおすすめです。
もう一つは、吸入式と呼ばれるもので、万年筆に瓶に入ったインクを直接万年筆に吸い上げ貯蔵するタイプのものです。
こちらは複数のインクを使い分けすることができ、インクのカラーの幅を増やすことができます。
インクの補充方法が自分の使用目的と合っていないと、見た目や書き味は気に入っているが、どうも使い勝手が悪い・・・と感じる原因にもなってしまいます。
使用目的を考えた後はインクの補充方法にはどんなものがあるかを知るようにしましょう。
インクの補充方法のそれぞれの詳細については、「2: インクを補充する3つの方法」で、見ていきたいと思います。
ペン先の種類を知る
使用目的を考えて、インクを補充する方法を知ったら、最後はペン先について知る必要があります。
ペン先を詳しく知る必要があるのは、形状や素材によって、かなり書き味に違いが出てくるからです。
またペン先のペンポイントの大きさによって、文字の太さも違ってきますし、
ペン先の素材が金なのか、スチール製なのかによっても、柔らかい書き心地なのか、硬めの書き心地かの違いも出てきます。
ペン先の素材やペンポイントについて知ることは使用目的にあった書き心地にするための重要なところです。
ペン先についての詳細は「3: ペン先について」でさらに詳しく見ていきましょう。
インクを補充する3つの方法
カートリッジ式
1960年代頃になってから普及し始めたカートリッジ式万年筆。
なんといっても、携帯性に優れているところが最大のメリットになります。
吸入式ですと、インクを補充する瓶を持ち歩かないといけないところ、カートリッジだと小さな箱に入ったものを持っていくだけでよいからです。
旅行やビジネスの出張の際には、やはりカートリッジ式は便利です。
また、入れ替えの際に手をインクで汚すといったことがないのも嬉しいところ。
しかし、デメリットはというと、インクが切れるのが早いという点で、1本0,5ccから1ccの容量で、原稿にすると10枚ぐらいで無くなると思ってもらっていいでしょう。
さらに、カートリッジの色の種類が各社とも少なく、ブラック、ブルーブラック、レッドなど色が限られてくるところがデメリットといったところでしょうか。
カートリッジ式のメリット・デメリットまとめ
メリット
・インクの交換がしやすい
・替えのインクの携帯性が良い
・交換するときに手がインクで汚れない
デメリット
・インク切れが早い
・色の選択肢が少ない
・適合カートリッジが限られる
吸入式
万年筆といえば、吸入式を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
吸入式の万年筆こそ、万年筆の醍醐味で、胴軸の中に直接インクを吸入するタイプになります。
吸入式にはピストンタイプとプランジャータイプなど種類があります。
吸入式はインクを吸入した後に、ペン先についたインクをふき取ったりと手間はかかるのですが、インクの貯蔵量がカートリッジ式よりも多いので、頻繁にインクを足す必要がなくなります。
さらに、自分で吸入するインク量を調整することができるので、少しだけインクを入れてすぐにまた違う色を使ったりと臨機応変に使うことができます。
吸入式のメリット・デメリットまとめ
メリット
・インクがたくさん入るので、交換の手間が少ない
・インクの量を自分で調整できる
・インクを吸入するという万年筆の醍醐味を味わえる
・インクの色のバラエティーが豊富
デメリット
・吸入の手間がかかる
・インクで手が汚れることもある
・ペン先が汚れる
インクの補充方法 吸入式(動画)
コンバーター式
コンバーター式とは、カートリッジ式と吸入式の良い点を併せ持ったもので、カートリッジ式で使える万年筆なら別途コンバーターを購入することで使うことができます。
現在は、このコンバーター式がインクの補充方法としては主流になってきています。
コンバーター式のメリット・デメリットまとめ
メリット
・カートリッジと両方使える
・インクの色の幅が増える
・吸入式と異なり、軸内が汚れにくい
デメリット
・吸入式よりはインクの収容量が少ない
・ペン先が汚れる
・コンバーター式対応がないものもある
・手が汚れる
インクの補充方法 コンバーター式(動画)
ペン先についてさらに詳しく知る
ペン先は素材やペンポイントの太さによって、かなり書き心地が変わってきます。
まず、ペン先の素材ですが、一般的にスチール製は硬めの書き味を好む人に向いている材質になります。
また値段も金よりは安い価格で購入することができます。
しかし、なめらかな書き心地で弾力のある書き心地を味わうのなら、金のペン先の方が良いでしょう。
初めての1本を選ぶなら、金のペン先をオススメします。
14金や18金が主流になりますが、21金などは高級感を増すために使っている場合もあるので、一概に金の純度が高い方が良いというわけではありません。
ペン先の素材の種類
・18金 高級モデルの万年筆に使われています。書き味を追求したというより、付加価値を出すために使用されています。
・14金 理想的なペン先。弾力のある書き心地とサビない素材
・スチール 1万円以下の万年筆に使われることが多いです。
・ステンレススチール 金に近い書き味ですが、低価格なのでよく使われています。
・特殊合金 ステンレスに金メッキを施したものになります。
万年筆の字幅の種類と使用目的について
万年筆で書いた場合の実際の筆記線については、ブランドによっても違いがありますので、字幅の種類に応じた使用目的と筆記線の太さの目安について見てみましょう。(参考にセーラー万年筆の字幅の画像をご覧ください)
字幅の基本については、B, M, Fの3種類になり、インクの出具合や使う紙、筆圧などでかなり変わってくるので、店頭で試し書きしていると良いでしょう。
初めに考えた万年筆を使用する目的を思い出して、ペン先の太さを選ぶようにしましょう。
BB(極太)筆記線の太さは0.66mmから0.86mm
(セーラーにはBBという太さの種類はないようです)
B(太) 筆記線の太さは0.44mmから0.54mm
BBとBの主な使用用途は、年賀状や郵便物の宛名書き、契約書、稟議書など にサインする際に使用するのに向いています。
M(中) 筆記線の太さは0.34mmから0.44mm
MF(中細) 筆記線の太さは0.32mmから0.38mm
MとMFの主な使用用途は、履歴書や公式書類の清書、原稿用紙に書くとき便箋でお便りを書く場合などに向いています。
F(細) 筆記線の太さは0.28mmから0.34mm
EF(極細) 筆記線の太さは0.24mmから0.28mm
SEF(超極細) 筆記線の太さは0.18mmから0.24mm
(セーラーにはSEFの太さの種類はないようです)
F,EF,SEFの主な使用用途は、手帳に予定を書き入れたり、会議の資料に書き加えたり、講義ノートの板書に向いています。
それぞれ字幅によって、使用用途が変わってくるので、初めに使用目的を考えておくことが万年筆選びには大切になってきます。
インクを知る
吸入式とコンバーター式を使ってみようと思うなら、インクについても知っておかないといけませんよね。
インクの種類は実に豊富でたくさん出されています。
たくさんのインクの種類の中からどのように選べば良いかについて見てみましょう。
インクについても使用用途を考える
これまでも万年筆をどんな場面で使うのか、目的や使用用途を考えましょうと言ってきましたが、インクを選ぶ際にも同じことが言えます。
例えば、仕事で頻繁に万年筆を使う方であれば、手に入れやすいことが第一になりますので、有名ブランドもののインクで品切れも少なく手に入れやすいオーソドックスなものを選ぶ必要があります。
また、カラーもブラックやブルーブラックを選ぶことで、書類などのサインするときに使いやすいです。
太めのペン先を選ぶのであれば、ブルーブラックを選ぶことで、万年筆特有の濃淡を味わうことができます。
インクは基本的には、その万年筆ブランドの純正のインクを使っておく方が無難です。
インクにも使用期限がある
インクはボトルに入っているため、購入して保管しておけば、いつまでも使えるようにも思いますが、未開封のものでも2年ぐらいで劣化し始めます。
開封して空気に触れると、さらに劣化が早まってしまいますので、早めに使い切ってしまうようにしましょう。
ブラックやブルーブラックなどは頻繁に使う色だと思いますが、それ以外の色は使う頻度が少ないと思いますので、小さいサイズのものを購入することをオススメします。
おすすめのボトルインク
吸入式やコンバーターの万年筆では、インクボトルを購入することで、カートリッジ式では味わえないさまざまな色味を楽しむことができます。
一番よく使うであろうダークブルー系の色を中心にオススメのボトルインクを紹介します。
ペリカン
ペリカンは万年筆だけでなく、インクの評判も良く、特にロイヤルブルーは人気があります。
価格 900円
モンブラン
インクのボトルキャップにもブランドを象徴するホワイトスターが入っているところが嬉しい。
靴の形をしたボトルは、インクが少なくなってくると踵の部分に、インクが集まるように作られています。
価格 1,800円
エルバン
エルバンはフランスのパリになる老舗ブランド。
色ごとに、色名がついているのがおもしろい。
エルバンではナイトブルーの他に、サファイアブルーも人気があります。
価格 1,200円
パイロット
パイロットの色彩雫(いろしずく)は大人気のインクで、このインクを使いたい為に万年筆の世界に入ってくる人もいるほどです。
紺碧は発色の良い鮮やかなブルーになります。
価格 1,620円
ウォーターマン
インクが少なくなってくると、ボトルを傾けておけるように考えて作られています。
ウォーターマンのインクの中ではセレニティブルー(フロリダブルー)が人気色。
価格 1,200円
セーラー
日本の四季をテーマにしたシリーズになります。
インクが最後まで使えるインクリザーバー付き。
価格 1,000円
ファーバーカステル
ファーバーカステルのインクは、香水の入れ物のようにキャップもすごくお洒落に作られています。
発色も綺麗なので、使いやすい色が揃っています。
価格 3,600円
ペリカン エーデルシュタインインク
エーデルシュタインはドイツ語で宝石という意味を表します。
瓶の形状がお洒落なので、女性に人気があるインクボトルです。
価格 2,400円
初めの1本にオススメのモデルを選ぶ
万年筆を使う目的を考え、ペン先、インクのタイプを知ったら、次は具体的に万年筆を選ぶところになります。
しかし、万年筆を購入するための予算も各自あるはずです。
実際、万年筆の価格の差はどれほど影響するのかと言いますと、基本的には、1万円代の万年筆でも十分に実用的には満足がいくものも多いです。
その分、装飾が省かれていたりします。
3万越えになると、一生モノも各社から出ており、ブランドの有名モデルも多くなります。
それ以上は、実用性にプラスして装飾に凝っていたりと、趣味的な部分が強くなってきます。
それでは、具体的に初めの1本を選ぶ前に試せる低価格のモデルから入門モデル、各ブランドの定番モデル、そして高価格モデルまでを見ていきましょう。
初めの1本の前に…低価格モデルで万年筆を体感
作りはすべて、万年筆と同じで、インクの濃淡、紙に吸い付くような万年筆の書き心地を低価格で手軽に味わえます。
万年筆の書き味がどんなものか、初めの1本はどれにしようと肩に力を入れることなく、とりあえず味わってみたい方には良いでしょう。
お子さんに万年筆の書き味を体感させてみたいという時のプレゼントにも良いでしょう。
パイロット カクノ
小学生向けに作られたモデルで、子供と一緒に万年筆の世界を味わってみたいときに親子で購入してみるのも良いのではないでしょうか。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 1,080円(税込)
プラチナ プレピー
普通のボールペンと同じような価格で万年筆を体感できてしまいます。
インク色も透けたボディからすぐにわかるようになっています。
長い間使っていなくても、サラッと書き出せる仕組みを採用しています。
▪カートリッジ式
▪価格 細・中字216円、極細324円(税込)
ペリカン ツイスト
エルゴノミック(人間工学)デザインによって、もっとも自然な形で握ることができるように設計されています。
ペリカンの入門向けモデルは評判も高いです。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 1,620円
5,400円以下で買える入門モデル
各社から入門モデルとして出されている価格帯で、値段的にも気軽に使い倒すことができるのではないでしょうか。
万年筆に慣れるために使う1本としても選びやすいモデルが揃っています。
カジュアルな万年筆もあるので、ビジネス、プライベートなど使う場面を想定して、選ぶようにしましょう。
プラチナ プレジール
ボリュームがあるボディでパール加工が施されているので傷がつきにくくなっています。
キャップをした状態で、インクカートリッジを差し込んだまま1年経っても、インクが固まらないような仕組みを採用。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 1,080円 (税込)
パイロット コクーン
グッドデザイン賞を受賞した万年筆、
20代から30代をターゲットにしたパイロットの新ブランドコクーン。
握りやすさを重視したやや太めのボディと程よい重量感が特徴。
使うシーンを選ばないので入門用として最適。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 3,240円(税込)
パイロット プレラ 色彩逢い iro-ai
プライベートでカジュアルに使いたい時に最適なショートサイズのスケルトンボディ。
専用のコンバーターがついているので、いろんな色を使いたい人にはオススメです。
パイロットの「色彩雫」のインクを使えば、全17色の色を楽しめます。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 3780円(税込)
ラミー サファリ
初めての1本として人気があるラミーのサファリ。
ドイツの子供向けに開発されたもので、ボディはおもちゃのレゴと同じ材質の樹脂製で作られています。
重さは子供向けの設計のため、少し軽めの作りになっています。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 4,320円
ラミー アルスター
ラミーがプライベート用なら、アルスターはビジネス用に適した万年筆になります。
ボディはサファリと違いアルミ製を採用。
軸はサファリよりも太めで、大人がビジネスで使うのに最適。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 5,400円
セーラー ヤング・プロフィット
定番のプロフィットシリーズ。
その名前の通り、若い人向けの万年筆になります。
細身で携帯しやすく、ペン先はほどよい大きさになっているので安定感を保ちながら書くことができます。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 5,400円(税込)
15,000円以下の定番モデル
各社から定番モデルが出ている価格帯。
国産ブランドの定番モデルが多く出ており、14金製のペン先が使われているなど本格的な作りのものもあります。
パイロット カスタム74
握りやすい太めの軸で作られています。
ペン先が全11種類あるので、あなたの用途にぴったりのものが見つかるはずです。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 10,800円
プラチナ万年筆 ♯3776 CENTURY
プラチナの定番モデルである♯3776 CENTURY。
ペン先は14金製でペン先には富士山の標高♯3776が刻印されています。
ペン先は先端に向かうにしたがって、平らになっており独特の弾力性を感じながら筆記することができます。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 10,800円
カヴェコ ACスポーツ
アルミ素材でできており、使い込んでいくと経年変化を楽しむことができます。
ドイツの高級ペン先が使われています。
この価格帯の国産ブランドと違い、カジュアルで使い勝手が良い。
▪カートリッジ式
▪価格 14,040円
セーラー プロフィットスタンダード
30年の歴史があるセーラーのプロフィットシリーズはまさに原点。
ペン先は14金が使われていて、安定感のある書き味を味わえるでしょう。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 12,960円
ペリカン クラッシック P200
ペリカン万年筆の入門用として最適のこのモデル。
ペリカン万年筆には珍しいカートリッジ式とコンバーターの両方を使うことができます。
▪吸入式
▪価格 12,960円
35,000円以下の国内・海外ブランドの万年筆
この価格帯になると、ラインナップがグッと増えます。
海外ブランドのエントリーモデルも選択肢に入れることができます。
18金の万年筆が登場するのもこの価格帯から!
パイロット キャップレス デシモ
軽量で細身タイプが好みの方には最適なモデル。
万年筆では珍しいキャップレスのノック式で、ペン先には18金が使われています。
▪コンバーター式(カートリッジも使用可)
▪価格 16,200円
平井木工挽物所 黒壇 万年筆
家具・仏壇に使用されている銘木を使って作られています。
ろくろを使って手作りで作っているため、1日4本から5本のみの製造と希少価値も高い万年筆になります。
▪カートリッジ、コンバーター両用
▪価格16,000円
セーラー プロフィット21 長刀研ぎ
刀の剣先のように長く研ぎだしたペンポイントが特徴。
筆記角度を調整することにより、細字から太字まで書くことができます。
漢字のトメ、ハネ、ハライを綺麗に書ける1本。
▪カートリッジ式
▪価格 27,000円
パーカー ソネット オリジナルラックブラックGT
スリムなボディと重さのバランスが丁度良いパーカーでは定番のソネットシリーズになります。
ブラックボディとゴールドのクリップやトリムが高級感を醸し出しています。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 27,000円
パイロット エラボー
柔らかいペン先が特徴で、軽いタッチにより字幅の強弱をつけることができます。
高級感のある金属軸と本体重量が軽い樹脂軸の2種類があります。
▪コンバーター・カートリッジ両用
▪価格 27,000円
パイロット カスタム823
プランジャー吸入機構を採用しているので、インクを大量にボディ内に貯蔵することができます。
重さのあるボディと安定感のある1本。
▪吸入式
▪価格 32,400円
ラミー 2000
ラミーのデザインプロダクトの最初の製品で、40年以上愛されているロングセラーモデルになります。
万年筆の王道の歴史あるスタイルよりも、デザイン性を求めるならラミーの万年筆を選ぶのが良いでしょう。
マットな質感が特徴の万年筆。
▪吸入式
▪価格 32,400円
ペリカン スーベレーンM400
1950年に発売された歴史ある人気モデル。
少し小ぶりのボディで、クセがなく書きやすいので、初めての1本として選ばれることが多い万年筆になります。
▪吸入式
▪価格 34,500円
8万円以下の国内・海外ブランドの定番モデル
8万円以下の万年筆の定番モデルには海外ブランド物も選択肢に入ってきます。
初めての1本を海外ブランドの定番モデルから入ってみるのも良いでしょう。
使ってみると、ロングセラーモデルとなっている理由がわかるはずです。
ペリカン スーベレーン M600
1997年にドイツの万年筆雑誌で「ペン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた
スーベレーンシリーズ。
スーベレーンシリーズのM400とM800の中間のモデル。
日本人男性の手の大きさには、丁度良いサイズと言われています。
M800よりはペン先は硬めの作りになっています。
▪吸入式
▪価格 43,200円
ペリカン スーベレーンM800
スーベレーンシリーズの代表モデルであり看板商品になります。
筆記バランスが特に優れており、手が疲れにくいので人気があります。
▪吸入式
▪価格 56,160円
モンブラン マイスターシュテュック ル・グラン
マイスターシュテュック146とも呼ばれています。
同シリーズの149より小ぶりで、サイズとバランスが良く評価が大変高い1本となっています。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 79,920円
パーカー デュオフォールド
1921年発売以来、技術力の高さを感じさせる象徴となっているシリーズ。
名品と呼ばれているだけあって、持ち味、書き味とも最高の1本です。
ボディはアクリル樹脂で作られています。
上記の色は往年のカラーを復刻したものになります。
▪カートリッジ・コンバーター両用
▪価格 75,600円
10万円以上の万年筆の王道の1本
モンブラン マイスターシュテュック 149
▪吸入式
▪価格 101,520円
最後は誰もが認める「万年筆の王様」と呼ばれるマイスターシュテュック149。
いきなり王道の1本を手にしたいという方には、この1本しかないでしょう。
ボディは太めですが、ペン先、インクの吸入、書き心地、握り具合い、全てにおいて完成度が高い万年筆になっています。
万年筆を長く愛用するためのメンテナンス方法
せっかく購入した万年筆、できれば長い期間、愛用していきたいですよね。
そこで、万年筆を使っていく際のメンテナンス方法について見ていきましょう。
メンテナンスと言っても、そんなに難しいことはありませんので安心してください。
1年の間に、やっておくべきメンテナンスについて見てみましょう。
まずは、万年筆をとにかく毎日使ってあげることが一番のメンテナンスになります。
万年筆を使わない期間が長くなると、各部についたインクが乾燥してしまいこびりついてしまうからです。
次に、2、3ヶ月たったら、コップに水を入れてペン先を洗浄する方法でメンテナンスする必要があります。
インクの補充方法別に見ていきます。
カートリッジ式は首軸を一晩、水を入れたコップにつけておくようにします。
その際は、ペン先がコップの底に当たらないように注意しましょう。
吸入式は、ペン先を水が入ったコップに入れてから、ノブを回して水を吸い上げて、吐き出す作業を繰り返して、インクを洗い流します。
そして、1年たったら、販売店やメーカーにクリーニングを頼むようにしましょう。
一定額以上の万年筆には、保証書やサービスカードが付いていますので、それを利用してクリーニングや調整をしてもらいます。
万年筆をパーツごとに分解して、自分では行き届かないところまでメンテナンスや修理もしてくれるはずです。
メンテナンスについて見ていきましたが、万年筆を長い間、使っていると自分のクセになじんできて、自分好みの書き味に変化してくるという楽しみもあります。
その楽しみを味わうためにも、メンテナンスを大事にしたいですよね。
まとめ
いかがでしたか。
最初に万年筆を購入する場合には、インクの吸入方法とペン先に着目して選べば良いだけだということがわかったはずです。
あとは、初心者にオススメの万年筆の中から自分の感性や予算にあったものを選んで購入してみると良いでしょう。
もちろん、アッパー層ならば魅せ方も大事ですから、見た目の質感やブランドにもこだわりたいところです。
また、毎日使ってあげることがメンテナンスになるということを忘れないでくださいね。
お気に入りの最初の1本を見つけることができれば、万年筆の世界にどんどんハマっていくに違いありません。
周囲をガッカリさせない万年筆選びを、ぜひ楽しんでみてください。