万年筆といえば、モンブランやラミーなど海外ブランドを思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、日本にも御三家として有名な万年筆メーカーであるパイロット、セーラー、プラチナの3社は、日本だけでなく海外にも多くの愛用者やファンが存在しています。
この中でも、今回はセーラーの万年 筆について、ご紹介します。
セーラーの歴史
阪田久五郎がイギリス留学をした際、海軍の技師から留学のお土産として万年筆が贈られます。
それがきっかけで、金属文具工場を経営していた兄の斎次郎と万年筆づくりを始めることになります。
1911年に阪田久五郎は阪田製作所を設立し、1960年、今のセーラー万年筆株式会社になります。
ちなみにセーラーという社名は、海軍に所属する水兵が名前の由来になっています。
1948年には国産初のボールペンを販売、1958年にはカートリッジ万年筆、1963年にはバカンス用のミニ型万年筆ミニエースを発売し成功を収めます。
その後、ふでペンや女性向けのカラフルな万年筆のキャンディ、細身が売りのホスカル、シャレーナなどヒット商品を次々と世に送り出します。
これらのヒット商品の裏には、ペン先に対する探求心を持ち続けてきた職人たちの存在があります。
あくまでも手作業にこだわり、密閉された部屋でペン先の祇への摩擦音を聞くことで良いペンを厳選するこだわりを持って、製造、販売し続けています。
職人たちのこだわりが生み出すセーラーの代表モデル
プロフィット21
正統派の歴史ある1本
ペン先に21金を使っている珍しいモデル
ペン先はやわらかく、しなやかな書き味が特徴
スペック
全長:141ミリ
軸径:約13ミリ
重さ:22グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先:21金
ペン先の太さ:EF、F、MF、M、B、Z
価格:20,000円
プロムナード
1万円で14金のペン先が手に入るということもあり万年筆初心者からこだわり派まで幅広い方に人気のモデル
セーラー万年筆のスタンダードな1本
スペック
全長:136ミリ
軸径:約12ミリ
重さ:18グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先:14金
ペン先の太さ:EF、F、MF、M、B
価格:10,000円
カラー:ブラック、シルバートリム、シャイニングレッド、シャイニングブルー
プロフィットレアロ
セーラーで唯一のインク吸入式の万年筆
インクの残量が確認できるインクタンクウィンドウが備わっています。
スペック
全長:141ミリ
軸径:約13ミリ
重さ:21.4グラム
インクの吸入方式:吸入式
ペン先:21金
ペン先の太さ:F、M、B
価格:30,000円
カラー:ブラック、マルン
ハイエース ネオ
安価で始めることができる万年筆
価格は安いですが、侮る事なかれボディは軽く、ペン先にしっかりとした書き応えを感じることができる1本
別売りのインク吸入器コンバーターを使えば、ボトルインクから補充することも可能です。
スペック
全長:135ミリ
軸径:約10ミリ
重さ:11グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先:ステンレス
ペン先の太さ:F
価格:1,000円
カラー:ブラック、レッド、ブルー、オレンジ、グリーン
まとめ
いかがでしたか。
海外ブランドの万年筆よりも、比較的安価で手に入れることができる日本の万年筆メーカーのセーラー
職人が厳選したクオリティーの高い万年筆をあなたも手にしてみてはいかがでしょうか?