海外のメーカーの万年筆に比べると、国内メーカーの万年筆の方が圧倒的に個体差が少ないとされています。
このあたりはさすが日本の技能です。
万年筆を購入する際は、店舗へ実際に出向いて試し書きをするのが一番なのですが、地方に在住だったり、時間がなかなかとれない人はオンラインショップで購入するという選択肢もあると思います。
その際は、国産メーカーの万年筆であれば個体差も少ないので、失敗も少ないのでおすすめです。
セーラー万年筆
日本を代表する万年筆メーカーです。
日本で初めてボールペンの製造やカートリッジ式の万年筆の特許取得などで、最大手の文具メーカーです。
2008年に北海道で行われたサミットの記念品として日本の総理大臣から各国の首脳へ送られた「有田焼万年筆」はとても有名ですね。
パイロット
日本語を書くことへのこだわりと革新的な発想で、次々と商品を世に送り出している国内トップシェアのメーカーです。
日本語特有の「トメ」「ハネ」「ハライ」の表現を出来る限り可能にする万年筆を作り出しています。
パイロットの万年筆のペン先の先端には、通常のイリジウムでなく、イリドスミンという合金を使用して作られるというこだわりがあります。
このイリドスミンは、イリジウムよりも硬く摩擦に強いので、長年万年筆を愛用しつづけていても、なめらかな書き味をずっと保っていけるという特徴があります。
プラチナ
プラチナはスペアカートリッジを使用する万年筆の先駆けであり、加賀の伝統職人による「漆蒔絵万年筆」や天然記念物の屋久杉を素材とする「屋久杉万年筆」を生産しています。
機能性はもちろん、デザインや素材にこだわった存在感ある万年筆を次々と世に送り出しているメーカーです。
中屋万年筆
中屋万年筆は、ボディの削りだしからペン先の調整まで、一貫して厳選された職人の手によって作り出される贅沢な万年筆です。
技術レベルも高く、世界中のコレクターから受注を受けているメーカーです。
ひとつひとつのパーツをすべて手作りすることで、お客さんにカルテ書いてもらい、ペン先などの調整をおこなってくれます。
世界にひとつだけのオリジナルの万年筆を手にすることができるのです。
まとめ
いかがでしたか?
海外の万年筆とはまた違った安心感や安定感がある国内メーカーの万年筆は、その匠の技というべき職人たちの技術が日本製であることの信頼度を高めているように感じました。
英字に比べて細かい線を必要とする日本語(漢字)を書くことの方が圧倒的に多いからこそ、海外メーカーでは味わえないかき心地を試してみてはいかがでしょうか?