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ジャケットの生地でシューズも仕立てる ダンコレのリンクコーデ 仕立て

コレさえ読めば、オーダーメイド靴のすべてが分かる!

ジャケットの生地でシューズも仕立てる ダンコレのリンクコーデ 仕立て
今や既製品とさほど変わらない金額で自分の体に合ったスーツが作れるとあって人気を集めるオーダーメイド。

しかし、スーツだけではなく、実は、靴もオーダーメイドで作ることができるってご存知でしたか?

オーダーメイドシューズの中でも、足のサイズを計測し、その人だけの木型から作るフルオーダーメイドの靴はイギリスでは「ビスポーク」、イタリアでは「サルトリアーレ」とよばれ、ヨーロッパでは一流紳士の証でもあります。

既製品は靴に自分の足を合わすことになりますが、その逆で、靴を自分の足に合わせるのがオーダーメイド。

ですので、オーダーメイドシューズを一度履いてしまうと、もう既製品のシューズにはもう戻れないというほどのフィット感を堪能することができるでしょう。

ただし、「オーダーメイドシューズ」と一言に言っても、サイズやデザインを一から自分好みに作ることができるフルオーダー。

既製品の靴からデザインだけを自由自在にオーダーすることができるパターンオーダーという2種類があります。

個人的には、オーダーメイドで靴を作るなら、まるで自分の足の一部となるようなフルオーダーシューズをおすすめしますが、既製品の中から人とは違った個性的な靴を手に入れるならパターンオーダーという手もありますね。

スーツはオーダーメイドだけど、靴は既製品。

そんな男性も多いですが、真のオシャレを目指すなら、靴もオーダーメイドであつらえたいもの。

今回は、オシャレ好きにも意外と知られていないオーダーメイドシューズの世界をお届けしていきましょう。

フルオーダーメイドとパターンオーダーの違いについて

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一口に「オーダーメイド」といってもスーツと同じように靴も一からすべてをオーダーする「フルオーダー」と既製品をベースにオーダーする「パターンオーダー」とがあります。

では、その両者が具体的にどう違うのかを見ていきましょう。

自分だけの究極の一足を作るフルオーダーメイド

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フルオーダーで作られた靴は完全に世界でただ一人、あなたの足にだけフィットするために作られた靴になります。

フルオーダーは、シューフィッターと「歩いた時、足のどこに靴が当たるのか?」、「靴にどんな悩みを持っているのか?」といったカウンセリングから始まります。

それから足の計測・採寸を行い、足型を取っていくのですが、ここが一流のシューフィッターの腕の見せ所。

というのも、オーダーメイドシューズが自分の足にぴったりフィットするかどうかはこの計測・採寸で大きく違ってくるからです。

足型を取ったあとは、デザインの打ち合わせに進みます。

この際、事前に自分がイメージしている靴のデザインがあれば、それに近い雑誌の切り抜きや画像を持っていくことで、イメージのデザインを伝えやすくなりますね。

その後、木材と石膏を使って、あなただけのオリジナル木型(ラスト)を作成。

木型が出来れば、型紙を製作し、完成のイメージを共有するために試し履き用の靴を作ります。

その試作品を試着し、何も問題がなければ、いよいよ完成品への制作へと移っていきます。

ですので、試着の際には微妙なサイズのズレや革の厚み、イメージ通りのデザインであるか?といった点をチェックし、誤差があれば修正してもらうようにこの段階で伝えておきましょう。

試作品での試着が終われば、あとは完成品の出来上がりを待つのみです。

はじめのカウンセリングから完成まで早くて3ヶ月程度、シューフィッターによっては1年以上かけて一足の靴を作ることも珍しくありません。

人とは違ったデザインをお探しならパターンオーダーという手も

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パターンオーダーがフルオーダーとちがうのは、すでにある素材やデザインの靴を選び、それをベースにオリジナルの一足を作るオーダーメイドの手法です。

パターンオーダーは、ほかにもセミオーダーやイージーオーダーとも呼ばれますね。

色やデザインはもちろん、つま先の形にソールの素材、ステッチや靴紐といった細部まで自分で選ぶことがパターンオーダーでは可能です。

ですので、既製品の中にお気に入りの靴があって、「ここがもう少しこんな感じならもっと良いのに」といった時にはパターンオーダーするのがいいですね。

デザインや色を自分好みに組み合わせることによって、世界でたった一足だけの靴を手に入れることができるでしょう。

ただし、あくまで既製品の靴から選ぶことになるので、サイズの選択には限りがあります。

なので、フィット感については既製品と同じになりますね。

フルオーダーメイドシューズができあがるまで

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では、具体的にオーダーメイドシューズがどういった流れで作られるのかを見ていきましょう。

まず、多くのシューフィッターはいきなり足の採寸を始めるのではなく、お客さんの足を見たり、ヒアリングしたりすることからオーダーメイドシューズ作りを始めます。

というのも、靴を普段どういった場面で履くのか?靴を履いて毎日どれくらい歩くのか?といったことによって最適な靴が変わってくるからですね。

外反母趾やO脚といった足に関する悩みを抱えているなら、その悩みを伝えることでそれに適した靴を作ることも可能ですよ。

良いオーダーメイドシューズの条件とは、自分の希望がいかに反映されているか?

ここで自分の靴に対する希望や悩みのすべてを伝えることで、理想の靴に近づきますので、しっかりシューフィッターとコミュニケーションを取るようにしましょう。

それから足の形はもちろん、足の動かし方やひざや腰の関節、歩くときの姿勢などをシューフィッターが念入りに確認します。

靴はただ履いて立つだけではなく履いて歩くことがメインになるので、こうしたチェックも必要になるのです。

その後、足型を取る採寸台に足を乗せ、シューフィッターが足の型を取っていきます。

足型を取る作業はシューフィッターが手作業で行うことが多いですが、今では3Dスキャナを使って採寸できるオーダーシューズ店もありますので、より自分の足にフィットする靴を作ることが可能になりました。

ここでは木型のもととなる足裏と厚みや高さを加えた甲の部分の足型を作るため、細かくサイズを計測していきます。

細かい計測を行うため、この工程はどうしても時間が取られてしまいます。

ですので、足裏と甲の測定を2回に分けて、別の日に行うシューフィッターもいますね。

また、靴は普段、靴下を履いて履くことが多いですから、採寸の時も靴下を持参しておくことをおすすめします。

こうして計測した足型をもとにあなただけの木型(ラスト)を作っていきます。

ゼロベースから木型を作る方法もあれば、手持ちの木型をもとに足型を合わせていくという方法がありますね。

どちらにせよ、あなたの足に合ったあなただけの木型が出来ることになります。

その後、出来上がった木型に靴の形の線を引き、型紙を製作していきます。

この立体から平面に落とし込んでいく作業では、皮革の伸びの方向を考えた上で、釣り込み作業での引っ張り・伸びも考慮に入れながら、さらには縫い目や継ぎ目の位置、デザインとのバランスも取りながら設計していくことになります。

この型紙の設計と製作のできがオーダーシューズの出来を左右しますので、シューフィッターの腕が問われるところです。

型紙が出来たら、次は靴に使う皮革を型紙に合わせて裁断ですね。

ここでも型紙通りに裁断するのではなく、みみ折や張り込みといった部分を考慮しながら、それぞれに適切な分量を残し、使うパーツごとに最適な部位や伸びの方向を考えて裁断を行っていきます。

そして、皮革の裁断を終えたら、それらを貼り合わせる縫製作業に入っていきます。

皮革の端から1mm~2mmといったところに幅を揃えながらミシンをかける様はまさに匠の技。

それから釣り込みといって専用の道具を使って木型(ラスト)にピッタリ張り付くように合わせていきます。

シワやダブ付きが出てしまうとその跡がついてしまうので、釣り込みは慎重に行います。

釣り込みした後は数日、木型に張り付けたままおいておくことで、木型に沿った皮革の出来上がり。

この状態で仮の底をつけ、試着を行います。

ゆるい所やきつい所、足に当たっている部分や違和感はないかなどをチェックし、必要があれば、再度、釣り込みのやり直しです。

試着で問題がないなら、いよいよ底付けの作業です。

靴をキチンと成形し、底の部分がくっつく箇所を平らに削り、底をお客さんの好みに合わせた製法でくっつけていきます。

靴底の製法には大きくウエルト製法・マッケイ製法・圧着セメント製法という3種類がありますね。

そして、最後に中敷きや紐をつけ、熱風機や革用アイロンを使ってシワを伸ばして完成です。

<寄り道コラム>足の形で分かるあなたの性格と靴選びの注意点

引用:https://pixabay.com/photo-1625990/
引用:https://pixabay.com/photo-1625990/
実は、人の足の形ってみんな一緒ではありません。

顔や性格がちがうように足の形も一人一人バラバラなのです。

ただし、大きく分けると、足の形は以下の3種類に分けることができます。

・エジプト型 親指が最も足の先端に出ているオーソドックスな型

・ギリシャ型 人差し指が親指よりも長い型

・スクエア型 親指と小指までの長さがあまり変わらない型

エジプト型は心が優しく感情豊かであり、人を信じやすいロマンチスト。

弱点は集中力に欠けることですね。

さらに、親指が人差し指より長いので外に傾きやすく外反母趾にもなりやすいのが特徴です。

ギリシャ型は野心と独立心と決断力を兼ね備えたリーダー気質の人が多く、わがまま。

男性は亭主関白に、女性なら鬼嫁になる傾向がありますね。

ギリシャ型は人差し指が長いので、つま先に余裕のある靴を選ばないと、指が曲がったまま固まってしまう「ハンマートゥ」になりやすいので注意しましょう。

また、人差し指が最も圧迫されるので、魚の目やたこができやすい足でもあります。

スクエア型は、率直で単純。

その反面、頑固さと粘り強さを持ち合わせている性格ですね。

指が同じ長さなので、均等に圧迫され、指の間に魚の目ができやすいのがスクエア型の特徴です。

シューフィッターという仕事について

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ほとんどの人は正常な足で生まれてくるにもかかわらず、足が痛くなる、歩けなくなるというのは履く靴に原因があることが多いです。

それを一分の狂いもなく、一人の人間の足にフィットする靴を作り上げるシューフィッターとはどんな職業なのでしょうか?

一流のシューフィッターともなると、足を見ただけで、まるで占い師のようにその人がどんなスポーツをやっていたか?普段どれくらい歩いているのか?ということを言い当ててしまうほど。

まさに足を見るだけでその人が歩んできた軌跡、これからの行く末までも見渡すことができるのです。

シューフィッターは靴を作って売るだけのセールスマンではなく、足の健康を守るスペシャリスト。

シューフィッターになるためには、「足と靴と健康協議会(略称FHA)」というシューフィッターを養成・認定している機関から認定される必要があります。

認定資格には、プライマリー(初級)・バチュラー(上級)・マスター(修士)という3つの資格がありますね。

初級のプイライマリーですら靴に関する仕事に3年以上従事していなければ、受験することができません。

ですので、靴の販売店などに就職して靴に関する実務経験をつんだ上で受験するのが一般的といえるでしょう。

民間の資格とはいえ、良質なシューフィッターを養成するために厳格な資格制度があり、シューフィッターの資格は信頼の証ともいえるでしょう。

マスタークラスともなると、靴の知識だけではなく、足についての構造、機能、生理、病理、寸法、形態、発育、老化といった靴のための人間工学の知識も必要になります。

マスターのアドバイス通りに靴を選んだら、長年、悩まされていた靴や足のトラブルが解消した…。

といってことも少なくはありませんね。

オーダーメイドシューズは健康保険で安くなる!?

引用:https://pixabay.com/photo-563428/
引用:https://pixabay.com/photo-563428/
実際にシューフィッターに依頼してオーダーメイドシューズを作ろうとなると、10万円近くの金額が必要になりますが、ある方法を使えばオーダーメイドシューズを合法的に安く作ることが可能になります。

その方法とは、健康保険を使ってオーダーメイドシューズを作ること。

健康保険とオーダーメイドシューズに何の関係があるんだ?

あなたはそう思われるかもしれません。

しれませんが、外反母趾やリウマチで医師がその予防や治療のためオーダーメイドシューズが必要だと診断すれば、それは医療成形靴として認められ、健康保険の適用内になるのです。

健康保険にある療養費支給制度を使うことで、購入費の3割(69歳以下の方)を自己負担するだけでオーダーメイドシューズを購入することが可能。

外反母趾やリウマチ以外にもO脚やX脚、変形性膝関節症、変形性股関節症といった症状に認められているので、足の疾病に悩まされている方は、一度、病院の先生と相談してオーダーメイドシューズを作ることを検討してもいいかもしれませんね。

その時は、必ず医師の診断書を持って、保険適用が可能な靴屋さんでオーダーメイドするようにしましょう。

保険適用できない靴屋さんでオーダーメイドシューズを作っても、保険適用とはなりませんので。

もちろん、医師の診断書がない場合も保険適用とはなりません。

医師に予防や治療のためオーダーメイドシューズが必要だと診断されれば、オーダーメイドシューズをいったん全額自腹で立替えたのち、療養費として申請することで差額が手元に還付されるという仕組みです。

また、保険適用の靴は厚生労働省の告示で耐用年数が1年6ヶ月と決められているので、もし、この耐用年数以内に靴が破損したり故障したりすれば、その修理費用も保険の適用対象内となります。

足の悩みから解放されて、オシャレなオーダーメイドシューズが安く手に入る。

足の疾病で病院に通われている方は、一度、オーダーメイドシューズについて医師と相談してはいかがでしょうか?

まとめ

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シューフィッターと会話を重ねながら、自分の足にピッタリな靴を作り上げていくフルオーダーシューズ。

既製品の靴の中から、デザインのみを自分好みにオーダーしていくパターンオーダー。

オーダーメイドシューズには大きく分けて、この2つのパターンがあります。

自分の足の形や歩き方まで計算されて作られたフルオーダーシューズは、自分の足に吸い付くようにフィットし、履き続けることで自分の足の一部となるような至極の一足。

フルオーダーメイドの靴を履くと、今までいかに靴の方に自分の足を合わせていたのかがよく分かりますね。

採寸から木型作り、皮革の裁断にそれを縫い合わせて世界に一つしかない靴を作り上げるシューフィッターの職人技に触れるだけでも男としての格が一段も二段上がることでしょう。

また、足の悩みの大半は間違った靴を履いて歩き続けることと言われるように、自分の足にフィットしたフルオーダーの靴を履くことで足の痛みがなくなったということも珍しくありません。

さらに、もし、現在、外反母趾やリウマチといった足の疾病に悩まされているなら、健康保険を使うことでオーダーメイドシューズを格安で手に入れることも可能です。

オーダーメイドスーツを作ったときの感動よりもオーダーメイドされたシューズに感動を覚える人も多いもの。

新たなオシャレの扉を開くためにも、ぜひ、オーダーメイドシューズにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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