あなたはこんな話しをお聞きになったことがありませんか?
お金、特に「お札」は二つ折りにした形で財布に入れていると、お金が窮屈さを感じて「長く居なくなる」と。
財布には、ごちゃごちゃとしたレシートやカードを入れる機能がない、シンプルな財布の方がお金が喜ぶということを。
財布を広げると「ぎゅうぎゅう」「ぱんぱん」「ぼろぼろ」という印象を受ける財布に、お金は長居をしなくなるということを。
そして、お金が好む素材があることをご存じでしょうか?
お金を循環させたいなら「豚革」がおすすめです。
お金がすでにいっぱいあって、そのままキープしたいなら「クロコダイル革」がおすすめです。
ハイリスク・ハイリターンをお望みなら「ヘビ革」です。
しかし、多くの方が欲しいのは「お金を貯める」力ではないでしょうか。
そんなあなたにぴったりなのが「牛革」です。
牛は豊かさの象徴と言われています。
その理由は、牛は肉や乳、骨や皮。
ほぼ全て捨てるところがありません。
それくらい人が生活するときに役立っている「牛」は豊かさなのです。
こういった理由で、牛革は「お金を貯める」力があると言われています。
さて、このように「お金に喜んで」もらうため、長く居てもらうためにはどんな財布がぴったりだと思いますか?
答えは簡単です。
牛革で、シンプルな、長財布。
この簡単なことを満たしている財布を探すと、なかなかありません。
カードを入れる機能が多すぎたり。
複雑な作りになっていたり。
不必要なバックルがデザイン優先で付いていたり。
素材が合皮だったり。
こういう財布が多いと、あなたも感じられていると思います。
この簡単な、そしてお金に喜ばれる財布は意外と無いのでしょうか?
そんなことはありません。
実は、この簡単でお金に喜ばれる財布を手仕事で作っているメーカーがあります。
それが、今回ご紹介する「HERZ(ヘルツ)」です。
メイドインジャパンなので、縫製や品質も最高に安心できます。
同じデザインでも素材の良さをそのまま使っているので、厳密には「全く同じアイテム」は存在しません。
おまけに、5年、10年と長く使えるのも魅力。
まずは、HERZについてお話ししていきます。
HERZ(ヘルツ)の生い立ち
1970年代、創業者である「近藤晃理」が偶然出会った1枚の革から始まりました。
友人からもらった牛革。
初めて作った革袋。
その時に感じた「作りたい!楽しい!」という気持ちが全ての原動力となり、今もHERZの原点となっています。
1枚の革と出会い、革袋を作り始めると、道具が少しずつ増えていきます。
道具が増えると、作れる鞄の種類も増えていき、鞄を通して仲間が増え、HERZの思いやアイテムに賛同してくれる輪が広がっていきました。
もともとデザイナーであったということもありますが、革で何かを作るのは素人。
デザイン会社での仕事の合間を見つけては、試行錯誤を繰り返しながらミシンが要らないデザインと作りの鞄を作り始めます。
1975年、初めて革と出会ってから5年後、偶然にも浅草の鞄屋さんからミシンを譲り受けます。
この「シンガー5K」と呼ばれる、極厚革用のミシンはHERZが作っていた「厚い革」にぴったりでした。
今でもHERZの特徴である「厚い革を太い糸で縫う」というスタンスを確立することができたのは、このミシンの存在だとも言えるでしょう。
ミシンを使って頑丈な鞄を作り始めた頃、仕上がった鞄を銀座や新宿で扱ってくれる鞄屋さんと出会います。
同じ頃、雑誌にも取り上げられ、鞄は売れないのですが「教えてほしい」という人が沢山集まってきました。
「従業員やスタッフとして雇うことはできないから」と教室を開講。
多い日で20~30人が集まり、皆がそれぞれに作りたいものを作って、売れたら皆で大喜びをするという、そんな和気あいあいとした活動を繰り返していたようです。
1980年代に入ると、渋谷へ場所を移します。
ここを青山本店として店舗兼工房とし、ワンフロアの前半分をお店、後ろ半分を工房というようにしてオープン。
お店はオープンしましたが、資金的に楽な状態ではない時代。
店舗の中は、コンクリートが打ちっ放しのまま。
ダクトもむき出し。
今でこそ、オシャレな店舗が「あえて」このようなデザインをしていますが、HERZの始まりは狙ってやったわけではありませんでした。
しかし、この空間を雑誌は「前衛的」とか「パリの路地裏にあるような工房」と表現し取り上げることも多かったそうです。
その後、1980年代の後半から、革を使った小物が増え始めます。
当初は自分たちで使うために作ったペンケース。
今あるペンケースも、ほとんどがこの頃に生まれたものです。
また、革の色を増えていきます。
スタッフからの「財布がほしい!」という声もあり、スタンダードな二つ折りの財布が登場。
色のバリエーションも増えていき、鞄だけではなく革小物のラインナップが充実していく時代でもありました。
1990年代に入ると、HERZのロングセラーと言われている「ソフトダレスバッグ」が誕生します。
2000年には、オンラインショップをオープン。
2001年には、青山通りに「TOM DICK & HARRY」をオープン。
そして、2014年までの間に、大阪や仙台にもショップをオープン。
知名度がどんどんと広がっていった時期です。
2014年には「HERZ本店」として渋谷区神宮前にオープン。
それにともない「青山本店」「TOM DICK & HARRY」を閉店。
2016年には、要望の多かった「名古屋」へ「HERZ名古屋店」をオープン。
若手のエネルギーが詰まった新しい店舗が、これからも増えていくことでしょう。
HERZ(ヘルツ)のレザー
HERZは40年以上に渡って「革」にこだわり続けています。
・革の強度、耐久性のある厚い革
・植物から抽出した「タンニンなめし」
・表面加工が少ない、革の素顔に近い仕上げ
・植物から抽出した「タンニンなめし」
・表面加工が少ない、革の素顔に近い仕上げ
あくまでも、革本来の風合いを大切にするため、作り手とタンナーとが何度も話し合い、試行錯誤を繰り返したのが、HERZオリジナルレザーと呼んでいます。
HERZでは、次のような革を使っています。
■ラティーゴ(ハード・ソフトレザー)
もっともスタンダードなスムースレザーです。
ハードとソフトがありますが、どちらも厚みがあるので丈夫。
■スターレ(ソフトレザー)
ラティーゴと比べると柔らかいレザーです。
厚みもラティーゴよりは薄く、革本来のシボやシワがわかるのが特徴。
シボやシワの入り方が、一枚一枚すべて違うので味がある革ですね。
■タンドーソフトレザー
極厚、無数の深いシワ。
ワイルドな表情。
大草原を荒々しく駆け抜ける、野生のパイソンそのものです。
このワイルドな極厚の革は、創業者である近藤が追い求めていた一枚。
素材開発に20年をかけ、HERZオジナルレザーとして完成しました。
経年変化を楽しむ
HERZは定番の「キャメル」カラーを使用しています。
この色は、ヌメ革(染色していない、そのままの革)が、年月を経て焼けた色をイメージし染色しています。
少し使い込んだような色。
人の手で大事に使い続けられた、暖かみのある色。
毎日使っていると気づかない色の変化ですが、あらためて自分の鞄や財布を見つめたとき、色の変化を感じることでしょう。
時を一緒に過ごしたことがわかる。
そして、愛着がわく。
そんな楽しみ方も、HERZのアイテムには宿っているのかもしれません。
牛革長財布
ダブルラウンドファスナー長財布(GS-52)
薄くてすっきりした見た目の長財布です。
シンプルだからこそ、革本来の表情が引き立ちます。
ファスナーを開けると中央に小銭入れやカード入れ。
お札が両側に入りますので、構造も非常にわかりやすく、どこに収納したのかわからない、ということもありません。
自分に必要なものだけを収納する。
そんな自分にとって使いやすい財布です。
ラージファスナーウォレット(GS-51)
通常の長財布よりも一回り大きめです。
革は「シボ」を出したソフトなレザーを使用。
ファスナーは、長財布にはめずらしい180度オープン仕様。
いつも持ち歩きたい財布ではないでしょうか。
ラージウォレット(GS-50)
表に縫い目がない長財布です。
通常の長財布より、頭一つ分大きくなっていますので、収納力もアップしていますし、何よりもお金がノビノビできそうです。
小銭入れも大きく開きやすいので、ジャラジャラとした印象もなくなります。
長財布(GS-42)
パッと見た感じ、一枚革に見えてしまうシンプルな外見。
表にはステッチがありませんので、革そのものの表情を楽しめます。
開くと内側に8カ所のポケットと2カ所のお札いれ。
小銭入れはファスナー付きです。
大きさと機能の両面をバランスさせた柔らかな長財布です。
ダブルフラップ長財布(WL-2)
本を見開くような長財布です。
マチ付きの小銭入れ、お札入れ、2カ所のポケット。
ボリューム感がある長財布ですが、ある程度財布にまとめたい人にぴったりですね。
ジャバラ長財布(WL-107)
シンプルなデザイン。
クラシカルな雰囲気。
しかし、ジャバラのマチになっているので、収納やお金の出し入れが気持ちいい財布です。
シンプルと実用性を求めるのなら、ジャバラ長財布はおすすめです。
フラップロングウォレット(WL-106)
シンプルで潔い。
小銭入れはありません。
お札とカードのみのシンプル長財布です。
小銭入れがありませんので、型くずれしにくいのも特徴。
5年、10年と愛用できる実用的な長財布です。
長札入れ(WL-91)
これは究極のシンプル長財布と呼べるでしょう。
小銭入れも、カード入れもありません。
お札だけを収納するための長財布です。
お札を折らずに、そしてカードや小銭は別のところへ。
お金がもっとも喜びそうな環境を作れる長財布ではないでしょうか。
ホック留めジャバラ長財布(WL-55)
しっかりフタが留まる「ホック留め」が特徴です。
小銭とお札、カードが分けてスッキリ収納できる構造はうれしいところ。
中央部がジャバラになっているので、お札の出し入れがスムーズにできます。
コード付きダブルファスナー長財布(WH-303)
使い込んだ味わい。
Wash加工を施すことで、クラシカルなデザインとも合った、雰囲気を出している長財布です。
コードはスボンのポケットに財布を入れたときのアクセントに。
キーホルダーで鍵をまとめて身につける。
不意な財布の落下も防げますので、大変便利なコード付き長財布です。
お手入れ方法
革の最大の敵と言えば「カビ」と思われるかもしれませんが、実は「乾燥」が最大の敵なのです。
これは、私たちの肌と同じで、油分がなくなると、肌がカサカサしたりひび割れたりしてくるのと同じです。
「乾燥」をそのまま放っておくと「ひび割れ」や「やぶれ」につながりますので、革の乾燥だけは注意しましょう。
それでは、革のメンテナンス方法をご紹介します。
オイルメンテナンス
(1)まずは財布の軽くブラッシングして、乾拭きします。
ここで、財布に付いたホコリとヨゴレを落とします。
(2)革用のオイルを塗ります。
ごくごく少量を柔らかい布などにとって、薄く全体にのばしてください。
初めてオイルメンテナンスをされる方は、財布の目立たない場所から塗っていくと安心です。
(3)オイルを塗った直後は、多少のべたつきがあります。
そのままホコリがかからないところで置いておきます。
(4)財布は鞄よりも「手に触れる」機会が多いので、オイルを塗り込む回数は少なくて大丈夫です。
水濡れしたとき
急な雨で財布が濡れた。
ランチでコップの水滴がついてしまった。
こんなときは、慌てず、水シミがついている間に対応しましょう。
(1)水で絞った布で、全体に水シミと同じくらい馴染ませるように、水拭きします。
(2)その後、乾いたタオルで軽くたたくように水気をとります。
(3)風通しの良い場所で陰干しして、革を乾かします。
ポイントは、水シミができたからとゴシゴシ強い力で擦らないことです。
キズやヨゴレ
財布は鞄の中や手に取るときに、キズやヨゴレがつきやすいものです。
まず、革につく「キズ」「ヨゴレ」は、きれいに消すことはできません。
これは革の特徴でもあり、目立たなくするという考え方をもっていただきたいです。
それでも表面にスッとついたような軽いキズなら、市販の消しゴムで軽く擦ると目立ちにくくなります。
後は、水拭きすると目立ちにくくなる場合もあります。
しかし、先ほどもお話ししましたが、革はキズやヨゴレがつくもの。
これも含めて経年変化を楽しむものだと思ってくださいね。
まとめ
シンプルな牛革の長財布。
HERZなら豊富なバリエーションから、あなたのライフスタイルにぴったり合ったアイテムを選ぶことができるでしょう。
気をつけておきたいのは、シンプルに無駄なものを収納しないこと。
基本的には「お札」だけが収納できるのがベストと言えます。
しかし、カードが1枚も入らないのは、さすがに少し不便を感じますから、4枚くらいを限度として収納することを考えて選べばいいと思います。
お金が喜ぶ財布とは、いつまでもレシートが入ってない財布であり、財布はお金が「出て行くところ」というイメージを持たないようにすることが大事でしょう。
そして、お金を大切に、あなたの親友のように扱うことも必要ですね。
そんなことを考えると、HERZの牛革長財布は、全ての条件を満たしていると思います。
丈夫で長持ち、そしてお金が窮屈にならない、ゆったりと入れる長財布の形。
無駄なデザインや装飾を省いたシンプルな作り。
どれもがお金にとって「喜ばれる」ものです。
ぜひ、これからの豊かな人生をイメージするのなら、HERZの長財布はあなたの夢を実現するために、役立つかもしれません。