大人の男性なら、必ずと言っていいほど身につけているものの一つに、革財布があります。
普段スーツをよく着る人なら、スタイリッシュな長財布。
携帯性重視の人なら、コンパクトな二つ折り財布。
革にこだわる人なら、コードバンの財布。
…など、人によって選び方も様々です。
しかし、国内外のあらゆる場所で活躍している、やりて起業家の男性なら、革やデザイン、ブランドに至るまで、こだわりを持って選び抜き、自分の個性を演出したいことでしょう。
この記事では、財布のタイプに始まり、革の種類、ブランド、独特なデザインの財布、使える小銭入れ、そして、こだわりを持って選んだ財布と、とことん付き合うためのメンテナンスについて、まさに財布選びの全てと言っていい内容をご紹介します。
目次を見て「ピンときた」記事からお読みください!
革財布の選び方
タイプで選ぶ
長財布
長財布とは、紙幣が折らないで入る大きさの、長方形の形をしたものです。
スーツによく合うので、ビジネスパーソンの定番アイテムとなっています。
カードなどがたくさん入り、収納力が高い財布ですが、厚いものはスーツの内ポケットに入れると、スーツが型崩れして見た目が良くないので、鞄に入れて持ち歩かなければなりません。
また、小銭入れが付いていないものは、小銭入れを別に持たなければならないので、鞄を持ち歩かない人や、財布を二つ持ちたくない人には向かない、と言えます。
長財布には、主に下記の三種類があります。
かぶせ蓋タイプ
長財布のスタンダードとなっている、財布を二つに折って閉じるタイプです。
スリムで見た目もスマート、薄いタイプなら、スーツの内ポケットに入るので、普段スーツを着ることが多いビジネスパーソンに向いています。
小銭入れが付いてるものと付いてないものがあり、薄いものは基本的に付いてないので、その場合は小銭入れを別に持つ必要があります。
ラウンドファスナータイプ
財布の三辺がコの字型のファスナーになっているもので、収納力が高く、使い勝手が良いので、「一度使うと他のものは使えない」と言う人も多いです。
収納力が高い分、ある程度厚みがあり、スーツの内ポケットに入れると、スーツが型崩れしたり、膨らんで見た目が良くなかったりするので、基本的に鞄に入れて持ち歩く方がいいでしょう。
L字ファスナータイプ
財布の二辺がL字型にファスナーになっているタイプで、見た目も機能性もラウンドファスナーに近いですが、開口部が一辺少ない分、出し入れのしやすさはやや劣ります。
価格はラウンドファスナーと比べると比較的安めです。
二つ折り財布
長財布の半分くらいのサイズなので、コンパクトで、ズボンの後ろポケットに入れてもはみ出さないため、財布を落とすリスクは少ないです。
ポケットに入るので、普段鞄を持ち歩かない人に向いています。
ほとんどのものが小銭入れ付きなので、財布が一つで済む反面、見た目のスマートさでは長財布に軍配があがるので、好みの分かれるところです。
小銭などがたくさん入って膨らんだ財布を、ズボンの後ろポケットに入れて使い続けると、型崩れしたり、革やズボンが傷んだりすることがあるので、注意が必要です。
支払いにクレジットカードや電子マネーを使うと、小銭が少なくなり、財布が膨らんで型崩れしたり、革が痛んだりするのを防げます。
革の種類で選ぶ
カーフ
生後6ヵ月以内の仔牛の皮が使われていて、牛革の中でも特に高級な素材です。
「ボックスカーフ」や「ナポレオンカーフ」などが有名で、「ボックスカーフ」は薄くてキメが細かく、柔らかい手触りと、鮮やかな発色や光沢感、硬くて傷が付きにくい、などの特徴があります。
一方「ナポレオンカーフ」は、表面を起毛させた革で、滑らかでしっとりした手触り、オイルをたくさん含んでいて、小さな傷があまり目立たない、などの特徴があります。
これら二つの「カーフ」の大きな違いは、革の経年変化にあります。
「ボックスカーフ」は、使い込んでも経年変化がなく、買った時の質感が長持ちするので、経年変化を好まない人向けと言えます。
一方「ナポレオンカーフ」は、経年変化が他の革より早く、大きく進む特徴があり、使い込んでいくごとに色味が深まって、光沢が増していくので、経年変化を楽しみたい人にはうってつけの素材です。
ブライドルレザー
牛革の中でも最高級の素材で、1000年以上の歴史があるイギリスの伝統的製法で作られた革です。
牛の皮を「植物タンニン」でなめしたあと、染色して、蝋をなんども染み込ませて仕上げられています。(「なめす」とは、皮を製品に使う革にする作業のことです)
もともと馬具に使うための素材だったように、非常に頑丈で耐久性が高いので、きちんと手入れをしていれば、長持ちします。
買った時は「ブルーム」と呼ばれる白い粉(蝋)が表面に浮き出ていますが、使い込んでいくごとに取れて、革と蝋の組み合わせで特有の光沢感を持った艶がでてくるなど、革の経年変化を楽しめるので、革マニアに人気があります。
コードバン
馬革のなかで最高級の素材で、農耕馬の臀部の皮下にある「コードバン層」と呼ばれる「コラーゲン繊維」を熟練職人の手で丹念に削り出されて作られています。
一部の馬のそれも一部の部分からしか採れないため非常に希少で、牛革の三倍以上の強度を持つほど頑丈で、傷もつきにくく、長持ちします。
独特の美しい光沢感と、しっとりとして、ツルツルした肌触りの良さが特徴です。
また、「コードバン」は使い込んでいくと、光沢感が増して、革の色合いなどが変わっていく、経年変化も楽しめます。
「革のダイヤモンド」や「キングオブレザー」などと呼ばれるくらい、革のなかでも特別な存在で、「一生もの」の財布を探している人におすすめです。
ミネルバボックス
「ミネルバボックス」は、イタリアのトスカーナ地方で、牛革の「カウハイド」(生後2年以上の雌牛の皮)を「植物タンニン」でなめして作られている、世界三大レザーの一つとされる「イタリアンレザー」の一つです。
イタリアのフィレンツェにある名門タンナー(革をなめす工場)「パダラッシカルロ社」で、「パケッタ製法」と呼ばれ、1000年以上の歴史を持つ伝統的な製法によって作られています。
「シボ」と呼ばれる、革の表面の凸凹に特徴があり、オイルが革の奥まで染み込ませてあるため、発色が綺麗で、マットな光沢感が特徴です。
また、柔軟性があり、しなやかな触り心地の良さも特徴となっています。
使い込んでいくことで、革が柔らかくなっていき、色も深みを増していく、経年変化が楽しめます。
クロコダイル
「クロコダイル」は、ワニの皮を使用した素材でワニ革のなかで最高級のものです。
「クロコダイル」に使われるワニの種類は、「スモールクロコダイル」など4種だけで、現在はワシントン条約で保護動物対象とされていて、天然のワニ革は入手困難なため、ほとんどが養殖ものになっています。
ワニの種類によって鱗の配列が違っていて、さらにワニ一頭一頭によっても違うので、一つ一つ違う模様の中から好みのものを選び出す楽しみもあります。
ワニの皮を背中から割く「バックカット」は腹の鱗を、腹から割く「ベリーカット」は背中の鱗を、それぞれ模様が全く異なり、お好みで選べます。
また、仕上げには、光沢を持たせる「グレージング仕上げ」とマットな質感の「マット仕上げ」の二つがあり、こちらもお好みで選べます。
見た目からは想像できないほど、しなやかで手触りが良く、際立つ軽さで、丈夫でもあります。
人とは違う、ちょっと変わったものを使いたい人におすすめです。
ブランドで選ぶ
日本のブランド
キプリス(CYPRIS)
長財布(マチなし束入) ナチュラルコードバン
サイズ 幅18.8cm 縦9cm 厚さ1cm
素材 馬革(コードバン)
札入れ1、カード入れ10、ポケット1
価格¥43,200(税込)
日本製
1995年に株式会社モルフォが立ち上げたブランドです。
牛革の「カーフ」、馬革の「コードバン」、ワニ革の「クロコダイル」など幅広い革を使用した製品がラインナップされています。
特に「ナチュラルコードバン」と呼ばれる、無染色の「コードバン」は作っているブランドが少なく、人気が高いです。
素材の品質もさることながら、縫製技術が高く評価されていて、コストパフォーマンスに定評があります。
全国の大手百貨店で取り扱いわれています。
ガンゾ(GANZO)
SHELL CORDOVAN 2(シェルコードバン2)ファスナー付き長財布
サイズ 幅19cm 縦9.7cm 厚さ2cm
素材 馬革(コードバン)、牛革
札入れ1、小銭入れ1、カードポケット12、内ポケット3
カラーはブラックなど全3色
価格¥95,040(税込)
日本製
1917年創業の老舗、株式会社味岡により2001年に立ち上げられたブランドです。
ヨーロッパから取り寄せた最高品質の革を使っていて、定番の牛革を始め、ダチョウの革を使った「オーストリッチ」など、幅広いラインナップがあります。
特に、100年以上の歴史を持つ、アメリカのホーウィン社製「シェルコードバン」を使った財布は、オイルをたっぷりと含んでいるため、やわらかな質感と発色の良い光沢が特徴で、馬の皮の毛穴や毛細血管の跡がわかるような、自然な仕上がりです。
使い込んでいくごとに手になじみ、色や艶の経年変化を堪能できます。
「ガンゾ」は、「時が経つほどに、そして使い込むほどに、持つ人の個性と共にエイジングを重ね、やがて唯一無二の逸品となる。」というブランドコンセプトを掲げている通り、素材選び、なめし作業、縫製、磨きなどのすべてが高いレベルにあり、品質、信頼性とも優れた製品を作り出しています。
東京の青山に直営店があるほか、全国の大手百貨店で取り扱われています。
またインターネットでも直販しています。
万双(まんそう)
ブライドル 長財布(小銭入付)
サイズ 幅19cm 縦8.5cm
素材 牛革(ブライドルレザー)
札入れ2、小銭入れ1、カードポケット10、ポケット3
カラーはブラックなど全6色
価格¥27,000(税別)
日本製
1995年に東京の上野で創業されたブランドです。
「世界最高峰の品質」と「常識的な価格」をブランドコンセプトとしています。
馬革の「コードバン」や牛革の「ブライドルレザー」を使った財布が人気です。
「ブライドルレザー」の長財布は、「スーツに合う、一切無駄のない洗練された長財布を作りたい。」というコンセプトの基に、小銭入れを取り付けてもフォルムが崩れない様に、細心の注意を払い開発された通り、スーツを着ている時に、「内ポケットに入れても違和感の無い使用感」と評価されています。
本場イギリスの「ブライドルレザー」を使った長財布は、耐久性が高く、長持ちします。
また、使い込んでいくごとの、経年変化も楽しめます。
万双の財布は、「菱縫い」と呼ばれる、独特の縫製技術が高く評価されていて、縫い目の仕上がりが綺麗です。
シンプルなデザインでスーツに合わせやすく、ビジネスパーソンに向いています。
百貨店などでは売られていなく、東京と神戸の2店舗だけで販売されています。
また、インターネットで購入できるのも直販のみとなっています。
ヨーロッパのブランド
エルメス(HERMES)
シチズンツイル(Citizen Twill)二つ折り財布
サイズ 幅12cm 縦9.2cm
素材 牛革(スィフトカーフスキン)×シルク
札入れ1、カードポケット8、ポケット2
カラー エトゥープ×ブルータラサ
フランス製
1837年にティエリー・エルメスにより、フランスのパリで創業された老舗ブランドです。
もともとは馬具を作っていたブランドですが、19世紀に入り、バッグの制作を始め、その後、腕時計や服飾品、香水など幅広い商品を扱う、高級ファッションブランドに発展しました。
エルメスは価格の高さで知られていますが、その革の品質の高さは傑出していて、世界中から取り寄せられた高品質の革は、「Reserve Cuir」と呼ばれる革保管部で、温度や湿度が厳密に管理されながら保存されています。
また、皮の部位でも、「バット」と呼ばれる、丈夫な背中部分だけの、しかも1万頭からたったの30枚しかとれない、無傷な革を使われています。
「エルメス」の革財布は、高耐久で非常に持ちが良く、傷や汚れにも強いため、保管が比較的楽とされています。
その圧倒的な革の品質の高さとステータス、上品さが魅力のブランドです。
「Citizen Twill」二つ折り財布は、エルメスの代表的な素材の、革(スウィフトカーフスキン)とシルクで作られています。
小銭入れなしのため薄く、スーツの内ポケットに入れても、スタイルが崩れることがないので、ビジネスパーソン向けと言えます。
飽きのこないシンプルなデザイン、カードポケット内側のシルクスカーフの高級感など、大人の男性向けの財布です。
ホワイトハウスコックス(WHITEHOUSE COX)
S7660 三つ折り財布 / LONDONCALF×BRIDLE(BROWN/NAVY)
サイズ 幅14cm 縦9.5cm
素材 牛革(ロンドンカーフ×ブライドルレザー)
札入れ1、小銭入れ1、カードポケット5、ポケット3
カラー ブラウン×ネイビー
イギリス製
価格¥45,360(税込)
1875年創業のイギリスの老舗ブランドで、「エッティンガー」や「グレンロイヤル」とならんで、イギリスの三大革ブランドと言われています。
「ブライドルレザー」の本場イギリスだけあって、「ホワイトハウスコックス」で使っている「イングリッシュブライドルレザー」と呼ばれる革は、約10週間に渡り、天然の植物タンニンで丁寧になめされ、天然の染料を革の深くまで染み込ませて、長い時間をかけて仕上げられています。
最高品質の革を使い、伝統の技術を持つ熟練職人の手により製品が作り出されています。
カラーラインナップの豊富さ、経年変化の楽しさなど、人気の高いブランドです。
「ブライドルレザー」の三つ折り財布は、長財布と二つ折り財布の中間のサイズで、収納量と適度なサイズを併せ持つ、人気商品です。(一般的な二つ折り財布のサイズもラインナップ)
カラーバリエーションも豊富で、いろいろな表面と内面のカラーの組み合わせがあり、お好みで選べます。
ロエベ(LOEWE)
B Zip Around Wallet
サイズ 幅20.5cm 縦11cm 厚さ3.5cm
素材 羊革(シープスキン)×牛革(カーフスキン)
札入れ2、小銭入れ1、カードポケット12、ポケット3
カラー ブラック×ネイビーブルー
価格¥92,000(税別)
1872年にドイツ人のエンリケ・ロエベ・ロスバーグにより、スペインのマドリードで創業されたブランドです。
創業当初は、革製の宝石箱などが貴族の間で評判になり、革製のバッグやトランクも作るようになりました。
4つの「L」を組み合わせたデザインの「アナグラム」がブランドの顔となっていて、ロエベの最上級レザーを使った製品に「品質の証明」として刻印されています。
素材へのこだわりが強く、革の品質の高さは「エルメス」と比べられるくらい評価されていて、スペイン王室御用達にもなっています。
1985年にルイ・ヴィトンと提携し、1996年にLVMHグループの傘下になっています。
ラウンドファスナーの長財布は、収納量やファスナー付きの小銭入れなど、使い勝手が抜群です。
ビジネスパーソンの男性で、シンプルながらも人と差をつけたい、本物志向の人に向いています。
ちょっと変わった財布を選ぶ
リシンク(rethink) リムウォレット(Lim Wallet)
縦105mm、横90mm、厚さ25mmとコンパクトながら、必要十分な収納を確保しつつ、軽さと使いやすさを追求した財布です。
50グラムという、一般的な皮財布の半分以下の重さ、と圧倒的な軽さです。
取り出し口を縦方向に統一したデザインにより、紙幣や小銭、カードなどの出し入れ時、財布を持ち替えることがなく、簡単です。
紙幣10枚、カード7・8枚、小銭15枚ほどを収納できるので、高額なお金を持ち歩かない限り、収納に困ることはありません。
機能性としては、紙幣は財布に入ったまま簡単に数えたり、取り出したりできます。
また、小銭も片手で数と種類を確認することができ、支払いも楽にこなせます。
クレジットカード用の収納があり、カードの確認も取り出しも楽に行えます。
メモやレシートなどを、小銭収納カバーのスリット部分にあるポケットに挟んでおけます。
通勤などで、よく出し入れする鉄道カード(Suica他)は、外側のポケットに入れておくと便利です。
とにかく、収納物の確認のしやすさ、支払い時などをサッとできる使い勝手に優れたデザインとなっています。
素材には、キメが細かく、張りのあるヌメ革の「キップレザー」を使い、高度な職人技により、しなやかでありながら、歪んだり型くずれしたりすることが少なく、長持ちする財布に仕上げられています。
カラーは、キャメルとブラックの2種類、日本製で、価格は¥18,000(税別)です。
また、人気商品なので、納期に時間がかかる場合があるようです。
スーパークラシック(SUPER CLASSIC) 薄い財布 abrAsus
「ポケットの中で、究極に快適なメンズ革財布が欲しい!」という要望に応える形で登場したのが、「薄い財布 abrAsus」です。
縦98mm、横95mm、厚さ7mm、重さ50gと軽量コンパクトな財布です。
一般的な二つ折り財布は、中に何も入っていないときでも、それなりの厚さになりますが、この財布は、二つ折りにしたときに、カードと小銭入れが重ならないようにデザインされているため、圧倒的な薄さになっています。
重ねる革の枚数を最大5枚にすることで、薄く仕上げているとともに、革の厚みはそのままなので、強度を損ねていません。
財布を開くと、紙幣やカード、小銭が全て見えるので、支払いが楽です。
紙幣は折り畳まずに収納でき、出し入れも簡単です。
カード収納部は、左右両方に切れ込みが入っていて、両手でカードをスライドさせて取り出せるので、出し入れがしやすく、薄さを保てます。
カード収納部が名刺サイズになっているので、名刺を2・3枚入れておくことができ、急な名刺交換の場面でも安心です。
必要十分な小銭収納部は、一般的な二つ折り財布より浅い作りで、出し入れがしやすいです。
また、ダブルホックになっていて、小銭が落ちる心配がありません。
デザインが高く評価されていて、「グッドデザイン賞」を受賞しています。
素材は、エンボス加工で仕上げられた、天然牛革を使用しています。
カラーは、キャメルやブラックなど8種類、日本製で、価格は¥14,950(税込)です。
エムピウ(m+) ミッレフォッリエ2 P25(millefoglieⅡ P25)
一級建築士でもあるデザイナーの村上雄一郎氏が創設したブランド 「エムピウ」の財布は、考え出された独自の構造により、紙幣や小銭などが見やすく、出し入れも簡単で、コンパクトさと収納量を両立させた、使い勝手の良さが特徴です。
縦85mm、横110mm、高さ25mmのコンパクトサイズです。
紙幣や小銭、カードなどを同じ方向から出し入れできるようにデザインされていて、財布を持ち替える煩わしさがなく、出し入れもしやすいです。
特に小銭入れの出来が素晴らしく、専用の小銭入れとかわらないくらい、出し入れが楽です。
紙幣抑えのカバーに、鉄道カード(SUICAなど)を入れられるので、自動改札もスムーズに通過できます。
「タンニンなめし」によるイタリア製の革で作られた財布は、使い込むごとの経年変化も楽しめます。
カラーは、ブラックなど全10種類、日本製で、価格は¥14,000(税別)です。
小銭入れを選ぶ
小銭入れは、主に小銭入れが付いていない長財布や二つ折り財布を使っている人が、小銭を入れるために持つ財布です。
小銭入れがあると、近所の自販機やコンビニでの買い物など、小銭だけで済む支払いの時に、小銭入れだけ持って出かければよく、支払いも手軽です。
また、紙幣も少しだけ入れておけば、小銭入れだけで事足りることも意外と多いです。
二つ折り財布などにたくさんの小銭が入っていると、型崩れしたり、革が傷んだりして、長持ちしません。
また、小銭で膨らんだ財布をスーツの内ポケットに入れると、スーツが型崩れし、見た目のスマートさが損なわれます。
同様に、小銭で膨らんだ財布をズボンの後ろポケットに入れると、尻が膨らんで見た目が良くない上に、座った時に気になったり、ズボンを傷めたりします。
ラウンドファスナー
長財布のラウンドファスナーと同様に、財布の三辺がコの字型のファスナーになっているもので、開口部が大きいため、支払い時の小銭の出し入れが楽です。
それなりに収納力がある製品が多く、カードや紙幣も収納できるものがあります。
ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA) ネロ イントレチャート VN コインパース
サイズ 幅11.5cm 縦7.5cm 厚さ2cm
素材 牛革(カーフ)
ポケット3
カラー ブラックなど全5色
価格¥39,960(税込)
イタリア製
「ボッテガ・ヴェネタ」は、1966年創業のイタリアのファッションブランドです。
「イントレチャート」と呼ばれる、革が編みこまれたデザインが、ブランドの象徴となっています。
この「ネロ イントレチャート VN コインパース」も、ブランドの象徴的なデザイン「イントレチャート」で仕上げられていて、高級感漂う大人の男性向けの財布です。
小銭やレシートなどを収納できるポケットが3つ付いていて、ちょっとした財布としても使えます。
L字ファスナー
こちらも長財布同様、財布の二辺がL字型のファスナーになっているもので、ラウンドファスナーほどではないですが、支払いがしやすいです。
こちらもカードや紙幣も収納できるものがあります。
イルビゾンテ(IL BISONTE) コインケース 5432404540
サイズ 幅13.5cm 縦9.5cm
素材 牛革
カラー ヌメなど全10色
価格¥12,960(税込)
イタリア製
「イルビゾンテ」は、1970年に創業された、イタリアのフィレンツェにあるレザーブランドです。
天然素材のヌメ革を使い、職人の手作業により作られている財布は、使い込むごとに色が深みを増し、革は柔らかくなるなど、経年変化が楽しめます。
このコインケースは、中央に小銭入れ、その両側にカードや紙幣を入れれるので、ちょっとした財布代わりに使えます。
また、ファスナーを閉めることにより、財布の中で小銭がこぼれない仕組みになっています。
豊富なカラーラインナップで、お好みに応じて、天然素材ならではの鮮やかな発色を楽しめます。
見た目もシンプルで、ビジネスシーンにもよく合います。
馬蹄型
名称の通り、馬の蹄の形の小銭入れで、昔からある、小銭入れとして定番のものです。
小銭の出し入れがしやすく、種類もわかりやすいので、支払いが楽です。
紙幣や鍵などを収納できるものもあります。
ヴァレクストラ(Valextra) Tallone coin case
サイズ 幅8cm 縦8.5cm
素材 革
小銭入れ1、ポケット1
カラー ブラックなど全19色
価格¥35,640(税込)
イタリア製
「ヴァレクストラ」は、1937年に創業された、イタリアの「エルメス」と言われるくらい評価が高いレザーブランドです。
レザー製品の数々は、原産地などにこだわった最高級の革を用いて、伝統技術も持つ職人の手作業によって仕上げられています。
ブランド名がわかるようなロゴの刻印などがないシンプルなデザインですが、見た目が綺麗で高級感があります。
知名度こそ低いブランドですが、その質の高さから、本物がわかる「革マニア」から支持されているブランドです。
このコインケースは、使いやすい馬蹄型で、フラップポケットには折った紙幣などを入れれます。
BOX型
名称の通り、蓋を開くと箱の形になる小銭入れで、開口部も大きいので、小銭の出し入れがしやすいうえに、種類もわかりやすいため、支払いが楽です。
紙幣やカードを収納できるものもあります。
土屋鞄製造所 コンフィオヌメ革BOX小銭入れ
サイズ 幅7.7cm 縦7.7cm 厚さ2cm
素材 ヌメ革
小銭入れ1
カラー ブラックなど全4色
価格¥5,800(税込)
日本製
「土屋鞄製造所」は、1965年に創業された日本のブランドです。
ランドセルの製作から始まり、50年以上、革製のバッグや財布などを、熟練職人の手作業で、作り続けています。
シンプルなデザインと機能性の高さで、長く使える製品が豊富にラインナップされています。
このボックス型の小銭入れは、開口部が広いので、中の小銭が一目でわかり、出し入れもしやすく、使いたい小銭をすぐに取り出せます。
使われている「ヌメ革」は自然な風合いで、手触りも良く、そのシンプルなデザインと上品な質感はビジネスシーンにもよく合います。
また、使い込んでいくごとに、柔らかく手に馴染んできて、革の味わいも増していく、経年変化が楽しめます。
取り扱いとメンテナンス
取り扱い
財布に小銭やカードなどをたくさん入れ過ぎると、型崩れしたり、傷がついたり、と革を傷めやすくなります。
特にズボンの後ろポケットに入れると、財布だけでなくズボンを傷めることになるので、なるべく後ろポケットに入れるのは避けたほうがいいです。
基本的に革は水に弱いので、濡らさないように気をつけ、雨などで濡れたらすぐに乾いた布で拭き、まだ濡れているようなら日陰干しをします。
濡れたままにすると、シミなどの跡が残ったり、ひび割れをおこしたり、型崩れしたりします。
一日の使い終わりに、柔らかい布で乾拭きし、汚れを落とすだけでも持ちが違ってきます。
メンテナンス
革財布の基本的なメンテナンスは、まず、ブラシで汚れやホコリを落としてから、さらに乾い
た布で拭きます。
次に、皮革用のクリームを塗り、5分以上放置します。
そして、ブラシで残っている余分なクリームを落としてから、乾いた布で拭きます。
仕上げに、防水スプレーをかけて、自然乾燥させます。その際、二回かけると防水性が高まります。
メンテナンス用品
メンテナンスには、以下のものを揃えておくといいでしょう。
拭くための柔らかい布は、革専用のクロスか、古くなった綿のTシャツなどがいいです。
革を保護したり、革に栄養を与えたり、艶をだしたりする、皮革用のクリーム。
クリーナーとしても使えるものもあります。
革に使える防水スプレー。
質の悪い防水スプレーを使うと、シミなどの跡が残ることがあるので注意が必要です。
ホコリや汚れを落とすための皮革ブラシ。
ドイツのコロニル(Collonil)のものの評価が高く、おすすめです。
デリケートクリーム
価格 ¥1,296(税込)
汚れ落としのクリーナーと、革に栄養を与える両方の機能を備え、革全般に使える便利なクリームです。
まとめ
以上、革財布の選び方や普段のメンテナンスについて、財布のタイプ別、素材別、ブランド、合わせて持ちたい小銭入れや、ちょっと変わった財布、普段の取り扱いで気をつける点や、メンテナンスの仕方と道具まで、その全てをご紹介しました。
大人の男性必携のレザーアイテム「革財布」。
そのデザインや機能性、革の質感や色合いなど、財布によって本当に多種多様なので、選ぶのも一苦労ですが、この記事を参考に、どのポイントで選ぶかを決めてから、実際にショップに足を運べば、スムーズに買えるのではないでしょうか。