家、車、スーツなどは、男のステータスを象徴するもの。
あなたがこだわりを持つ派でも、こだわりを持たない派でも、世の中にはそういったもので男の「株」を測る人が存在することは、否めないはず。
家や車は分かりやすい例かもしれませんが、「時計」もその類の一つと言えるでしょう。
数千円で買えるものもあれば、ダイヤがギッシリ詰まった数十億円のものまで、時計ほど「ぴんきり」という言葉が合うものは無いかもしれません。
そんな中から選んだものを身に着けるのですから、時計で男の株が測られるのも無理はないでしょう。
しかし、だからと言って誰もが、ダイヤを詰めた高級時計を買える訳ではありません。
そこでこの記事では
・知っておきたい、時計を選ぶ5つのチェックポイント
・時計の心臓部「ムーヴメント」について知っておくべきこと
・7つの時計ブランドを紹介!スーツを着るビジネスマンにオススメ
というトピックについてお話しします。
あなたの予算内で、
あなたが自信と誇りを持てるもの、
そんな時計が見つかるキッカケになれば幸いです。
知っておきたい、時計を選ぶ5つのチェックポイント
一目置かれる高級ブランドの時計を身に着けていても、その時計に込められた想いや、こだわりを理解していなかったら、それはとてももったいないことです。
例えばその時計の「ケース」が他の時計とどう違うのかとか、「インデックス」はどうなっているか、等々。
そこで、どのメーカーにも共通する、時計のチェックポイントを紹介したいと思います。
このポイントを知っておけば、時計選びに役立つのはもちろん、人に自分の時計を紹介する時も、魅力的に紹介できることでしょう。
ケースをチェック
腕時計の部品の名称として「ケース」とは、時計本体の容器を指します。
素材
使用される主な素材は
・ステンレス
・ゴールド
・プラチナ
・チタン
・ゴールド
・プラチナ
・チタン
等々。
まず「ステンレス」は鉄とクロムの合金鋼で、錆びにくい性質と、100%リサイクル可能というのが特徴です。
「ゴールド」には
・「ゴールドプレート」
・「イエローゴールド」
・「ホワイトゴールド」、
・「ピンクゴールド」
・「ローズゴールド/レッドゴールド」
・「イエローゴールド」
・「ホワイトゴールド」、
・「ピンクゴールド」
・「ローズゴールド/レッドゴールド」
と言った種類があるのですが、金、銀、銅やその他の材料を異なる配合率で混ぜており、それぞれ金色ながら黄、白、ピンク、赤と異なる色合いが特徴。
「プラチナ」は「白金」と呼ばれることもあり、白い光沢とサビに強いのが特徴です。
「チタン」は実用面に優れた素材で、鋼鉄と同様の強度を、鋼鉄よりも軽い重さで実現します。
また、耐摩耗性、耐久性、耐蝕性、耐熱性に優れ、金属アレルギーにも反応しにくい素材なのが特徴です。
形状
素材もさることながら、ケースの形状も、時計の第一印象を決める大きな要素のひとつ。
ビジネスユーズでオススメなのは形状を紹介すると・・・
「ラウンド」は真円で、最もオーソドックスな形状。
ロレックスやオメガをはじめとして、紳士向けの時計として定番の形状です。
「シリンダー」は一見、ラウンドと同じ形状なのですが、よく見るとケースの淵が円柱形に盛り上がっており、ラウンドとも一味違う仕様になっています。
そして、真円系以外の時計を探している人にオススメなのは「クッション」と「オクタゴン」。
「クッション」は、丸み帯びた四角の形状で、「オクタゴン」はその名の通り八角形がベースの形状になっています。
いずれも真円系は面白みに欠けると感じつつも、フォーマル感が欲しい人にオススメです。
ベルトをチェック
ベルトには「革ベルト」、「ステンレススティールベルト」、「ラバーベルト」、「ナイロンベルト」といった種類があります。
革ベルト
革は靴やベルトにも使われる、ビジネスコーデご用達の素材。
時計のベルトとしても、スーツに合うでしょう。
ただ、天然素材の革ベルトはデリケートなので、汗や雨などの水分を拭き取ったり、着用も2-3日置きにしたりと、日頃からのメンテナンスが必要となります。
また革の種類も、仔牛の革である「カーフ」、ダチョウの「オーストリッチ」、ワニの革「アリゲーター」などがあり、同じ革でも、革の種類を変えるだけでも、印象が変わるでしょう。
ステンレススティールベルト
ケースでも使用されることが「ステンレス」。
サビに強いのはもちろん、スーツにもマッチする質感なので、ビジネスユーズにもピッタリ。
革はデリケートな素材で、日ごろのメンテナンスに加え、使用頻度も気を付ける必要がありますが、ステンレスのベルトなら雨の日も雪の日も、毎日使っても大丈夫です。
見た目もコーデを選びませんし、毎日使っても問題ないくらいの耐久性があるので、紳士向けの腕時計では最もポピュラーなタイプのベルトと言えるでしょう。
とは言え、ベルトのコマとコマの間に汚れがたまりがちなので、週に一度など、定期的な手入れはオススメします。
ラバーベルト・ナイロンベルト
ラバーベルトとナイロンベルトは、どちらかと言うとカジュアルユーズに向いたベルト。
時計のモデルもアウトドア向けのものや、ミリタリーウォッチが中心で、ステンレスベルトよりも軽いつけ心地が特徴。
時計をつけながら物を運んだり、運動したり、というシーンに向いています。
針をチェック
時間指し示す針ですが、針の形状にも種類があるのを知っていましたか?
バー
先端部分が尖っておらず、針全体が細長い長方形になっているのが特徴。
ペンシル
バーの様に長方形ながらも、先端が尖って鉛筆の様な形になっています。
ドルフィン
万年筆の剣先の様な形状で、先が尖っているのが特徴。
バトン
逆三角形のような形状ながら、先端が尖っています。
スペード
短針がトランプのスペードの形をしています。
インデックスをチェック
インデックスとは、文字盤上の時、分を示す目盛りや数字のこと。
これも注意してみて見ると、たくさんの種類があります。
アラビアン
アラビア数字で時が示されており、一目で時刻を確認できるのが特徴。
ローマン
“Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ”といった、ローマ数字を使用したインデックス。
他の要素が同じデザインでも、ローマ数字を用いるだけでまた違った雰囲気になります。
バー
バー=棒状のインデックスを用いるデザイン。
モデルによって太さや長さが異なりますが、上記画像の時計では、12時、3時、6時、9時の箇所がダブルバーになっています。
防水性能をチェック
身につける「機械」と言えばスマートフォンや携帯電話もそうですが、時計は手首に装着しているため、常に外気にさらされています。
雨が降った時はもちろんですが、手を洗う時など、時計に水が掛かるであろう場面は、日常生活のなかでたくさんあります。
ですので、購入前に時計の防水性能は予め把握しておきましょう。
まず、チェックポイントは時計の背面で、防水性能について何かしら記載されています。
例えば上記の画像では、赤く囲った箇所が防水性能を示しており、これは「100m防水」。
この数値によって時計の防水性能が示されているので、紹介します。
まず、「30〜50」にかけてですが、皿洗いや洗顔など、日常生活レベルに耐えられる防水仕様になっています。
雨中を歩くのは要注意。
つづいて「100」ですが、傘無しで雨の中を歩いても問題無いレベルで、ホースの水や、バケツの水が丸ごとかかっても大丈夫です。
ですが、まだスイミングやダイビングはダメ。
「200〜300」となるとスイミングやダイビングも可とするメーカーが多いようです。
ですが、防水とはいえ、温泉やサウナなど熱を持った環境について別の話なので、そういった環境には時計を外すことをオススメします。
時計の心臓部「ムーヴメント」について知っておくべきこと
コンセントも繋がっておらず、一見電池が入っている様にも見えない時計ですが、主に二つの方式で動いています。
それは
・クォーツ式
と
・機械式
それぞれメレットとデメリットがあるので紹介しようと思います。
クォーツ式
クォーツ式とはズバリ、電池を電源として動く時計。
また、針が1秒ごとに動くため、1秒ごとに「チッ、チッ、チッ」という音がなります。(後ほど説明しますが、機械式は違います)
クォーツ式のメリットは、着用しないと動きが止まってしまう機械式と違い、数日放置しておいても、時間に狂いが無い状態で使えること。
いくつかの時計を使い分けている人には必須条件でしょう。
また逆にデメリットとして挙げられるのは、電池駆動のため、電池が無くなると止まってしまうこと。
時計の中身は複雑な作りのため、電池の交換に関しては自分で行うのではなく、時計屋さんに預けて直してもらいましょう。
機械式
機械式の時計には、電池などの電源はなく、ゼンマイで動く仕組みになっています。
クォーツ式は一秒ごとに「チッ、チッ、チッ」と音がしていたのに対して、機械式は連続して「ツツツツツツツツ」という音を出しながら、動きも1秒内に複数回動くのが特徴です。
尚、機械式には
・自動巻き
と
・手巻き
の二種類があります。
自動巻は時計を着用し、腕の動きから生じる力でゼンマイを自動的に巻いてくれる仕組み。
一方で手巻きは、自動巻のような機能が搭載されていないため、毎日ゼンマイを手動で巻く必要があります。
いずれも電池を使っていないので、電池切れや電池の消耗を気にする必要がないのがメリットです。
一方でデメリットですが、数日着用しない日が続くと動きが止まってしまい、時間が狂ってしまうのが、機械式特有の現象。
毎日着用すれば問題ないのですが、「今日はこの時計にしよう」と手にとったら止まっている、ということもしばしあるようです。
4つの時計ブランドを紹介!スーツを着るビジネスマンにオススメ
時計を選ぶ5つのチェックポイントと、ムーヴメントについてお話してきましたが、最後にオススメの4つの時計ブランドを紹介したいと思います。
それぞれ異なった背景を持つブランドなので、その生い立ちも楽しんで頂ければ幸いです。
Nixon
Nixonはアメリカのカリフォルニア州エンシニータスに拠点を置く、腕時計メーカー。
創業は1998年で、”3S”と呼ばれるサーフィング、スケートボード、スノーボードをターゲット層に販売を開始しました。
元々ステンレスバンドのモデルが多かったNixonですが、そのデザインを活かして、最近ではビジネスシーンにもマッチしたモデルも展開。
また近年ではヘッドホンやイヤホンも販売し始めたのですが、音響メーカーとの業務委託を一切行わず、時計にも通ずる完全オリジナルに拘っています。
そんなNixonからオススメなのが”The Safari”。
「狩猟」、「冒険」といった意味を持つ”Safari”ですが、Nixon曰くそういった情景を基にデザインが行われたとのこと。
43mmのケースサイズと100M防水というアウトドア向けな仕様ながら、グレイのケースとステンレスバンドを用いることにより派手過ぎず、ビジネスシーンにもマッチするデザインに仕上がっています。
MVMT
MVMTは2013年創業の真新しい腕時計メーカー。
Jake KassanとKramer LaPlanteの二人は、大学在学中に中退し、MVMTを立ちあげました。
商社を経由せず、ウェブを通して直接消費者へ製品を届ける流通ルートを確立し、創業から3年にも関わらずSNS上で150万人以上のフォロワーを持つブランドに成長。
一番高いモデルでも$145という値段設定で、海外配送も無料で行っています。
そんなMVMTは、日本ではまだ実店舗に置かれていませんが、日本への送料も無料なので、オススメのメーカーの一つです。
オススメのモデルはALL BACK。
その名の如く、全パーツ黒のシックなデザイン。
インデックスも淵にドットがあるのみのシンプルなデザインですし、カジュアルとビジネスの両方に使える時計と言えるでしょう。
またお値段も$140ということで、日本円では15,000円弱ほどのお値段。
これで送料も掛からないので、周りよりもいち早く海外のトレンドを取り入れてみてはいかがでしょうか。
Diesel
Dieselはイタリアのモルヴェーナに拠点を置くアパレルブランド。
1978年の創業で、ジーンズメーカーとしてスタートしました。
その後、1991年から海外展開を開始し、今では世界ヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸に17の支社を持つグローバルブランドに成長。
ジーンズ以外にもジャケットやTシャツ等のアパレルはもちろん、バッグ各種、財布、靴・サンダル、その他雑貨など、身の回りのありとあらゆる物を取り扱っています。
そんなDieselからオススメなのが” DZ1753”。
特徴はバイクのパーツを基におこなったと言われるデザインで、ガンメタルのステンレスバンドとケース、そしてネイビー色の文字盤が印象的な一品です。
そして防水性能は50mまで対応しており、水仕事や雨にも対応した仕様になっているので安心。
Fossil
Fossilは1984年創業で今では世界90か国、390店舗展開している、ファッションアクセサリーブランドです。
創業時のラインナップは時計のみでしたが、その後はベルト、財布、サングラス、バッグ、メガネフレームなどラインアップを広めています。
また、Fossilのルーツである時計に関しては、デザイナーとのコラボレーションも行っており、東京・浅草にあるスーパードライホールのオブジェをデザインしたフィリップ・スタルク氏ともコラボレーションしています。
そしてFossilからオススメなのが「グラント オートマティックネイビーレザーウォッチ」。
文字盤の中央部がくり抜かれていて、時計の内部が見えるデザイン。
ブルーのバトン型の針や、ネイビーの本革ストラップなど、他のメーカーを一ひねり、二ひねりした全体のデザインが特徴です。
文字盤の中央がくり抜かれていたり、青色の針など、個性的な面はありますが、全体としてはフォーマルなデザインになっているので、ビジネスシーンにもピッタリでしょう。
まとめ
時計を選ぶ際にチェックしたい
・ケース
・ベルト
・針
・インデックス
・防水性能
・ベルト
・針
・インデックス
・防水性能
という5つのポイントや
・クォーツ式
・機械式
・機械式
という2つのムーヴメント方式
そして
・Nixon
・MVMT
・Diesel
・Fossil
・MVMT
・Diesel
・Fossil
というオススメの時計ブランドについてお話しました。
5つのチェックポイントであるケースの素材や形状、ベルトの種類、針の種類、インデックスの種類、防水性能は、どれも普段は意識していないかも知れませんが、実はたくさんの種類があって、時計の重要な要素です。
またムーヴメント方式について、クォーツ式は電池駆動で便利ですが、一方で機械式も毎日触れることにより動く仕組みということで、人間味があるというか、便利なクォーツ式とはまた違った醍醐味があるかもしれません。
そしてオススメの時計ブランドですが、最も高いNixon製でも5万円以下ですし、極力手が届きやすいものを選びました。
本記事の内容をキッカケに、限られた予算内でも、自信を持って身に着けられる時計を見つけられれば、とても嬉しいです。