スイスの高級腕時計ブラントとして誰でも知っているのは、「ロレックス」や「オメガ」だと思いますが、パイロット用腕時計として長い歴史と高いステータスを持つ「ブライトリング」も存在感のある素晴らしいブランドです。
「ブライトリング」といえば「クロノグラフ」、その歴史を見てみましょう!
ブライトリングの歴史
1884年、「レオン・ブライトリング」がスイスのサンティミエで時計工房を設立。
カーレース用の計器製作で成功を収める。
1892年、スイス時計産業の中心となっていたラ・ショードフォンのモンブラリンに工場を移転し、さらに計器の開発に力を入れる。
1915年、レオンの息子で2代目のガストンの手によって、独立したプッシュボタンを備えた世界初の腕時計「クロノグラフ」が誕生。
1934年、ガストンの息子で3代目のウィリーが、「クロノグラフ」のリセットボタン機構を開発し、現在の「クロノグラフ」の原型が出来上がる。
1939年、イギリス空軍から大量の「コクピットクロック」を受注する。
1942年、回転計算尺が装備されたクロノグラフ「クロノマット」を発売。
1952年、世界初の航空計算尺が装備されたクロノグラフ「ナビタイマー」を発表し、航空計器として世界中のパイロットから支持され、「ブライトリング」の名が一躍有名になる。
1962年、「ナビタイマー」の宇宙モデル「コスモノート」を発表し、宇宙飛行士に着用される。
1969年、ブライトリング、ビューレン、ホイヤー・レオニダスの共同開発により、世界初の自動巻きクロノグラフ・ムーブメント「キャリバー11」を発表。
1975年、1976年に相次いで「クロノマット」と「ナビタイマー」のクオーツモデルを発売。
1979年、「ブライトリング」はパイロットで電子エンジニアの「アーネスト・シュナイダー」に引き継がれる。
1984年、イタリア空軍との共同開発により、「クロノマット」のニューモデルを発表。
1985年、モデル「エアロベース」を発表。チタンケースを採用したこのモデルは、革新的な機能を持つ計器として、世界中のパイロットに注目される。
1995年、遭難時に国際航空避難信号を発信する機能を備えた、パイロット計器の究極とも言えるモデル「エマージェンシー」が誕生。
1999年、すべてのムーブメントを「公認クロノメーター試験(スイスの公的機関が認定する高精度を証明する試験)」に合格させ、100%クロノメーター化を実現。
2001年、通常のクオーツの10倍の精度を誇る「スーパークオーツ」を開発。
2009年、ブライトリング初の完全自社開発・製造のムーブメント「キャリバー01」を発表。
ブライトリングの特徴
プロフェッショナルな計器としての「コクピットウォッチ」や「クロノグラフ」の開発に力を入れてきた、航空業界と関わりの深いメーカーで、自社でも曲芸飛行や飛行機レースのチームを所有していて、航空イベントなども行っている。
視認性、操作性、耐久性、精度などをテーマに妥協のない開発を行っており、高い機能性と信頼性を備えた腕時計を生み出している。
ブライトリングの腕時計
クロノマット
1942年に発売された「ブライトリング」を代表するモデル。初代モデルは「手巻き式」だったが、現行モデルは「自動巻き式」になっている。
プロフェッショナルの計器として位置付けされているように、精度、耐久性、視認性、機能性、操作性、防水性などを高い次元で実現している。
現行モデルには完全自社開発・生産のムーブメント「キャリバー01」を搭載。
ナビタイマー
1952年に世界初航空計算尺付きクロノグラフとして誕生したモデル。パイロットに必要とされる計算機能に特化されたプロ用ツールとして位置付けされている。
現行モデルはラインナップも豊富で、非常に人気のあるモデルとなっている。
まとめ
計器の開発・製作にこだわりを持ち、その歴史を刻んできたブライトリング。
プロのパイロットの支持を受け続けている性能や品質はもちろん、独特なデザイン、高級感など、その魅力は一言では言い表せないものがあります。
あなたも「クロノグラフ」を購入されるなら、注目してみてはいかがでしょうか?