あなたは「カルティエ」というブランドにどんなイメージを持っているでしょうか?
宝石などのジュエリーブランド?
女性向けのファッションブランド?
結婚指輪などのブライダルブランド?
鞄や財布などのレザーグッズブランド?
「ブルガリ」や「ティファニー」ほど知られていないけど、おしゃれなブランド?
…などでしょうか。
しかし、「カルティエ」は時計の分野においても、1904年に、世界初の男性用腕時計「サントス」を発表した、などの一世紀以上に渡る長い歴史を持っています。
また、現在では、機械式時計の心臓部とも言える駆動機構の「ムーブメント」から自社一貫製造を行う「マニュファクチュール」にまで発展しているように、時計に対する強いこだわりを持ったブランドと言えます。
そんな女性ウケが良いとも言われている、カルティエの腕時計をご紹介します!
カルティエの歴史
1847年に、宝石職人のルイ=フランソワ・カルティエが、師匠からパリの宝石工房を受け継いだのが、ブランドの始まりでした。
1853年にはジュエリーブティックをオープンしました。
1902年、イギリスのロンドンに支店を開設しました。
1904年、3代目のルイ・カルティエが、飛行家のアルベルト・サントス・デュモンのために、レザーストラップの腕時計をデザインし、世界初の男性用腕時計となるモデル「サントス」を完成させました。
1907年、後にジャガー・ルクルトの代表になるエドモンド・ジャガーと、ジャガーのムーブメントをカルティエ専用とする、15年間の契約を結びました。
1909年、アメリカのニューヨークに支店を開設しました。
1917年、メゾン(フランス語で会社・店の意味)を代表するモデル「タンク」を生み出し、1919年に発売しました。
1974年、日本の原宿にブティックをオープンしました。
1993年、ファッションブランドなどを手広く運営している、スイスの巨大グループ「リシュモン」の傘下になりました。
2009年、スイスの時計名産地ラ・ショー・ド・フォンとメイランにある自社工場で開発した、初の自社製自動巻ムーブメントを搭載した「オート オルロジュリー コレクション」を発表しました。
カルティエの特徴
1904年に、飛行家アルベルト・サントス・デュモンからの依頼で、飛行中に操縦桿から手を放さないで見られる時計、として製作された、世界初の一般用量産腕時計「サントス」を発表したり、1907年にジャガー(後のジャガー・ルクルト)のムーブメントをカルティエ専用とする15年間の契約を結んだり、と、もともと時計ブランドではないものの、長い歴史とこだわりを持つブランドです。
特に、2009年に発表した、初の自社製自動巻ムーブメント搭載の「オート オルロジュリー コレクション」は「ジュネーブシール」を獲得している本格的な機械式腕時計です。
「ジュネーブシール」とは、ジュネーブ州で製造された高級機械式時計の認定制度で、時計の精度、美的基準を満たす仕上がり、適正な材料の使用ほか、12もの項目をクリアしてはじめて認定され、ムーブメントにジュネーブ州の紋章を刻印することが許されます。
カルティエのメイランにある工房は、「ジュネーブシール」の認定を受けた貴重な時計工房となっています。
他の宝飾ブランドの時計とは異なり、宝石で飾られることなく、シンプルながらも優雅な雰囲気と上品さが特徴です。
カルティエの腕時計
サントス ドゥ カルティエ ガルベ
1904年に、飛行士アルベルト・サントス・デュモンの依頼で生み出された、世界初の腕時計がモデル「サントス」でした。
カルティエの象徴とも言えるこのモデルをベースに、ケースに丸みを持たせるなど、より洗練されたモデルが「サントス ガルベ」です。
シンプルながらも気品漂うモデルです。
自動巻き機械式ムーブメント「カルティエキャリバー049」を搭載しています。
価格は¥783,000(税込)です。
カリブル ドゥ カルティエ
設計から開発・製造までを自社工房で手がけた、初の自動巻き機械式ムーブメント「キャリバー1904MC」を搭載しています。
男性向けモデルだけに、他のラインナップと違い、男らしさがデザインの特徴です。
価格は¥791,100(税込)です。
まとめ
以上、世界初の一般用量産腕時計を世に出した、カルティエの長い歴史、スイスの自社工場で作られている、本格的な自動巻き機械式ムーブメントなど、意外な時計へのこだわりが、お分かりになったのではないでしょうか?
カルティエは時計ブランドとして、並み居るスイスの高級時計ブランドにも、まったく引けを取らないブランドだと言えるでしょう。