あなたはドイツと言えば、何を思い浮かべますか?
ベンツやBMW、ポルシェなどの車?
それとも、ドイツビール?
あるいは、ソーセージやバウムクーヘンなどの食べ物?
でも、ちょっと待ってください!
ソニーなどがよく使っている「カール・ツァイス」レンズ、聞いたことありますよね?
そうです。ドイツは光学機器も優秀で、レンズと言えばメガネにつながりませんか?
この記事では、そんなドイツのメガネブランドを3つご紹介します。
どれも個性的なメガネを作り出しているブランドなので、人とは違うメガネをかけて目立ちたいあなたにオススメですよ!
CAZAL(カザール)
1975年にデザイナーのカリ・ツァローニにより創業されたブランドです。
カリ・ツァローニは、オーストリアの名門校「ウィーン美術アカデミー」で建築を学んだのちに、家具や陶器、シャンデリアなどのデザインを手がけていました。
そして1975年に、自分の名前が由来になったとされる「カザール(CAZAL)」という造語を作り、その名を社名にしたメガネブランドを立ち上げました。
ドイツの伝統技術を受け継いでいる、メガネ職人の技により生み出されるそのメガネのデザインは、1919年にドイツで設立された美術と建築の学校の「バウハウス」の影響を受けているとされ、従来の平面的なデザインとは一線を画す、立体的な建築物のようなデザインが特徴です。
1980年代には、マイケル・ジャクソンなどの黒人トップスターに愛用されるようになり、アメリカ中で大人気になり、マドンナをなど、世界の一流アーティストに愛用されています。
2000年以降、カザールのビンテージフレームが高値で取引されたこともあり、2004年には、過去の大ヒットモデルを復刻した「カザール・レジェンズ」を発表しました。
残念ながら、創業者のカリ・ツァローニは2012年に亡くなりましたが、大きなレンズや印象的なテンプルの装飾などのデザインが、メガネの歴史に与えた影響は大きく、今も受け継がれています。
IC! BERLIN(アイシー!ベルリン)
1997年に、ベルリンで現CEOのラルフ・アンダール、ハラルド・ゴシュリング、フィリップ・ハフマンスの3人により創設されたブランドです。
「シートメタル」と呼ばれる、0.5mmという非常に薄い医療工業用のステンレスを、初めてメガネに取り入れたブランドとして知られています。
当初、ステンレスを使ったメガネは全くなく、注目もされていなかったことから、イタリアのメガネの見本市「ミド」に出展しました。
しかし出展といっても、展示会に参加する費用がなかった彼らは、自分達が着ているコートの内側にメガネのサンプルを縫い付け、展示会場内にいる、世界中から集まったバイヤーなどの来場者に見せていた、ということです。
その翌年1998年に、フランスで開催されている世界最大級のメガネの展示会である「SILMO」に出展し、メガネのアカデミー賞ともいわれる「シルモドール」を初出展で受賞という快挙を成し遂げました。
頑丈でありながらも柔軟で薄いステンレスを使った、約10gの軽いフレーム、このブランド最大の特徴である特許取得の「ネジを全く使わない」差し込み式バネ蝶番が使われているメガネは、
ベルリンの自社工場で手作業により作られています。
軽さと、溶接なしによる壊れにくさ、工具不使用ですべてのパーツの組立・分解が可能といったユニークな特徴があります。
掛け心地も良さく、フォーマルからカジュアルまで、どちらでも合うファッション性の高さも評価されており、オン・オフを問わないメガネとされています。
RODENSTOCK(ローデンストック)
1887年に、ヨーゼフ・ローデンストックにより創業された老舗ブランドです。
もともと、メガネを始め、レンズや精密測定機器などを開発・製造する光学機器メーカーなので、その品質は高く評価されています。
特にレンズの性能は素晴らしく、カール・ツァイスやシュナイダー・クロイツナッハと並び、ドイツ三大レンズメーカーの一つとされています。
また、独自開発のバネ蝶番「ローダフレックス」が有名な他、世界12カ国14都市にメガネレンズ製造拠点を持ち、世界80ヶ国以上で売られています。
ローデンストックが生み出した、普遍的な機能や構造は、現在では多くのメガネに取り入れられています。
視力の再生、快適なフィット感、使う人の個性を引き出すデザインをテーマに、品質第一主義の優れたメガネが生み出されています。
まとめ
以上、ドイツのメガネブランドを3つご紹介しました。
大きなレンズや分厚いフレームで、目立つこと間違いなしの「カザール」、軽さや「ネジなしフレーム」など、ドイツらしい精巧な作りの「アイシー!ベルリン」、100年以上の歴史を持ち、高額メーカーならではのレンズの良さが光る「ローデンストック」、それぞれ個性のある魅力的なブランドです。
あなたもこれら、ドイツブランドのメガネが欲しくなったのでは?