2020年2月21日

今さら聞けない。PORTER吉田カバンと職人魂の密接な関係

「PORTER(ポーター)」のロゴを見たことはありませんか?

「吉田カバン」という名前を聞いたことはありませんか?

少しでもファッションや流行に興味があるのなら、一度くらいは雑誌で見たり、ネットで見たことがあると思います。

でも、なぜか手に取るまではいかなかった。

なぜなんでしょうか?

・まわりが海外ブランドだから
・TUMIのように、強固で頑丈そうなのがいいから
・デザインにインパクトがほしいから
・価格が安いのがいいから
・PORTERって黒一色だから

いろいろな理由があるのだと思います。

でも、知っていても今まで手に取らなかった理由の共通点には「デザインや色がシンプル」すぎて主張していない。

こんな声を聞くことがあります。

もし、あなたもこんな風に今まで考えていたのなら、残念ですが大変な損をしていたと言えるでしょう。

・カバンとは、何をするものでしょうか?
・カバンとは、本人よりも主張するものでしょうか?
・カバンとは、流行に左右され半年や1年で消費されるものでしょうか?

この答えが「PORTER」には存在しているのです。

PORTERの歴史

引用:https://www.instagram.com/p/BCmxozOTLFX/
引用:https://www.instagram.com/p/BCmxozOTLFX/
「PORTER=吉田カバン」、そう表現しても良いくらいです。

でも、ここでは正確にお話しします。

「PORTER」とは、現「株式会社吉田」、通称「吉田カバン」の自社ブランド名です。

吉田カバンは「PORTER」に限らず、一貫して「国内生産」に徹底的なこだわりを持っています。

このこだわりは、現在、ほとんどの国内カバンメーカーが海外での生産を行っている中、逆を行く企業スタンスととらえることができます。

また「吉田カバン」は、広告宣伝をほとんど行っていません。

広告宣伝にかかる費用を、製品開発や製造へ活用することにより、よりオストを削減しながら高品質を約束しつづける経営を行っています。

このような信念で活動する「吉田カバン」の自社ブランドとして誕生した「PORTER」は、当初バッグをメインに展開していました。

それが今では、バッグだけにとどまらず、リュックやトート、財布や小物入れにまでおよぶ、百を超える製品を抱えるまでのブランドに成長しています。

「PORTER」は職人魂が息づいたアイテムですが、頑固なだけではありません。

柔軟にタイアップ商品や限定商品を生み出す「遊び心」も持ち合わせています。

もともと作りが良い上、コストパーフォーマンスが高いので、著名人の間でも愛用者が多いのも特徴。

芸能人がテレビや映画で使うこともあり、広告宣伝しなくても「PORTER」というブランド名が浸透していくことになっています。

この例として有名なのが、海外ミュージシャンである「エリック・クラプトン」。

彼も「PORTER」の愛用者らしく、彼が使うアコースティック・ギターのメーカーである「マーティン」がコラボ。

限定生産されたギターの購入者特典として、クラプトンが愛用しているバッグと同じものをプレゼントとする、という企画もあったほど。

このような海外メーカーとのコラボを通して、「PORTER」は日本だけにとどまらず、海外でも高い評価を得ることで「メイド・イン・ジャパン」の価値を発信しつづけています。

創業者、吉田吉蔵

引用:http://www.yoshidakaban.com/img/history/history_chronology_top_pic.jpg
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このように、海外でも評価されている「PORTER」。

ここでは「PORTER」を生み出した人物についてお話しします。

1906年、神奈川県に生まれたのが、創業者「吉田吉蔵」です。

吉田吉蔵は、兄弟が多かったこともあり、手に職をつけて早く食べられるようにと、12歳でカバン職人になるべく修行に出ます。

このとき、修行に入ったところの職人達の腕が一級品であったため、後年のインタビューでも「あの修行は自分にとって最高の場所だった」と語っています。

12歳で修行に入り、29歳で独立。

神田に「吉田鞄製作所」を設立しました。

この独立に関しても「自分を試したかった」「もっとお客様に喜ばれるもの作りのアイデアを試したかった」と語っています。

現在の起業や創業にも十分に役立つ考え方であり、優秀な職人である人物の心意気だと思います。

29歳で独立した当初から、吉田の脳裏にはカバンに対する理念がありました。

それは、17歳のときに経験した「関東大震災」が根元となっています。

「関東大震災」のとき、逃げる人や避難する人たちを見てこう思ったのだそうです。

『カバンとは第一に荷物を運ぶ道具でなければならない』

シンプルで単純なことですが、流行に左右される市場にいると、忘れてしまうことでもあります。

「カバンとは、何をするものなのか」

その答えがここにあるわけです。

その後、第二次世界大戦への世の中が突き進んでいきます。

時を同じくして、吉田は自分の仕事道具を神田の倉庫跡へ隠します。

そして、吉田本人が徴兵。

2度の徴兵を経験し、戻ってからは神田の倉庫跡へ隠していた道具を使い、すぐに仕事を再開するという、根っからの「カバン職人」であったことが伺えるエピソードです。

時が進み、1951年。

吉田が45歳のときに「吉田鞄製作所」を、現在の「株式会社吉田」へ改組。

場所も神田から、現在の東神田へ移ります。

1953年、記念すべきテレビ放送がはじまり、東京タワーが完成したころ、ファスナー付きのバッグを開発し大ヒットを起こします。

このバッグは「エレガント・バッグ」と呼ばれ、それまでのカバンの概念を覆すインパクトを与えました。

このバッグは、ファスナーと言えば「YKK」の当時の社長と吉田が交流を持ったことから作られたバッグ。

「革新的な」モノを創造することで共感しあえる二人が出会うことは、必然だったのかもしれません。

そして、1962年。

待望の自社ブランドである「PORTER」を発表します。

しかし、この時代の消費者は「ブランド」名でモノを買うことが無かった時代です。

「○○のバッグがほしい」「○○の服がほしい」という買い物ではなく、「百貨店で買う」ことがステイタスな時代です。

「どこの会社が作ったのか」ではなく「どこで買ったのか」が重要視されていた時代に、吉田は自社ブランドを発表したことになります。

なぜ、自社ブランドにこだわったのか。

それは、このような理由でした。

「お客様は買い物をされているが、どこの会社が作ったものかに興味はない。そしていつか作った会社は忘れられてしまう。」

だからこそ、

「どこの会社が作ったのかを伝えたい」

この理由から、日本のカバンメーカーでは草分け的な存在である自社ブランド「PORTER」の展開したのでした。

1981年には「NYデザイナーズ・コレクティブ」に出展。

この出展を機に「PORTER」ブランドが日本のファッション業界でも認知され、黒一色のデザインが当時としては斬新だと評価されました。

1983年には、米国空軍のフライトジャケットとして有名な「MA-1」をモチーフにした「タンカー」というシリーズを「PORTER」ブランドから発表。

発表当初は人気が出なかった「タンカー」ですが、後年になり、そのミリタリーテイストが喜ばれ、今では「PORTER」ブランドを代表するシリーズに育っています。

そして2009年に入ると「PORTER」そのものは「ユニセックス」でしたから女性ファンも増えてきていました。

しかし「PORTER」の主軸はメンズであることに変わりはありません。

そこで、いよいよ、レディースラインの展開を開始。

女性向けラインとは言え「PORTER」の基本姿勢はそのままに、「丈夫で使いやすい」を機軸としながら、女性らしいシルエットを意識したアイテムを発表。

「PORTER」ファンが増えるきっかけにもなっています。

2010年、75周年を記念して、ファッションやカフェで人気のある「kitsune」とのコラボ商品を発表。

創業から一貫してブレることのない、カバンに対する強いこだわり。

職人でしか作れない、自社ブランド「PORTER」。

今もなお、創業者「吉田吉蔵」の好奇心旺盛な気質をも受け継いだかのような、ファッションブランドとのコラボレーション。

頑固な職人の作品であり、遊び心を楽しむ余裕をあわせ持った「PORTER」は、これからも進化を続ける「吉田カバン」の自社ブランドであり続けるでしょう。

吉田の職人魂

引用:http://www.yoshidakaban.com/img/history/history_founder_top_pic.jpg
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吉田の職人魂は「PORTER」へ注がれています。

吉田の職人魂を表す3つの言葉を紹介します。

・一針入魂
・メイド・イン・ジャパン
・職人を絶やさない

どれも

・高度な技術
・深い信念
・情熱

の上に成り立つことです。

そして、すべてをカバン作りに打ち込む姿勢。

カバン作りでは歴史の長いイタリアで「PORTER」が高く評価されていることからも、この姿勢を伺い知ることができます。

また、「メイド・イン・ジャパン」にこだわるのにも理由があります。

もし、海外生産ばかりだったとしたら、日本の職人から仕事がなくなります。

ということは、せっかくの技術や知識・経験、信念や情熱を絶やすことになってしまいます。

こういうことが続くと、「メイド・イン・ジャパン」の品質が揺らぎますし、後継者もいなくなります。

技術や知識は海外でも伝えられますが、信念や情熱は共に仕事を通してしか育むことができません。

信念や情熱がないものに、未来はないでしょう。

同じようなものをコピーして作れてしまうからです。

どれだけ精巧にコピーしたとしても、信念や情熱をコピーすることはできませんから、職人魂としてもっとも重要なこの部分を「メイド・イン・ジャパン」で受け継いでいく。

これが

「メイド・イン・ジャパン」にこだわる理由ですし、

「日本の職人を絶やしてはいけない」という強い意志の源泉と言えます。

現在の日本を初めとする先進国では、

・効率化
・自動化
・コスト削減

が推奨され、海外の生産が当たり前になっています。

しかし、日本の職人仕事を守ること、すなわち、最高の品質をお客様へお届けすることが、「PORTER」を展開する「吉田」の職人魂と呼べる、もっともシンプルなメッセージなのではないでしょうか。

PORTER 21世紀からの系譜

引用:http://www.yoshidakaban.com/img/history/history_series_head_visual.jpg
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「PORTER」には多くのシリーズが存在します。

これらのシリーズは、登場した年代の要望でもあり、吉田カバンからのメッセージでもあります。

そこで、ここでは21世紀に入ってからの「PORTER」シリーズの代表作を追っていきます。

<2000年>

出張用ビジネスバッグ(オーバーナイター)が登場。

出張用ということで、ソフトで軽量なレザーを使用しているのが特徴です。

他にも、

・出張対応したナイロン素材のバッグ
・軽量なトートバッグ
・アウトドアテイストのシリーズ

など、普段の自分がいるエリアから、足を延ばしたときに使うためのバッグを展開しています。

<2001年>

PC用の収納スペースが設けられ始めました。

あわせて、耐水性や耐衝撃性などにも配慮した素材を使用したり、バッグから小物まで統一して幅広く扱う「ヒート」シリーズが発表されました。

<2002年>

レザーやコットンなど素材へのこだわりが光った年ではないでしょうか。

・美しい光沢
・オイルドレザー
・ブライドルレザー
・ワックスコットン

どれも、こだわりの素材たちを使って、ブリーフケースなどを発表しています。

<2003年>

ヌメ革を使った「丸みのある」フォルムが目をひく年です。

カジュアルにも使いやすいフォルムが増え、素材も帆布を使ったりとカジュアルシーンで活躍しそうなアイテムが登場してきました。

<2004年>

武骨なイメージの素材を使ったシリーズが登場しています。

・トラックや馬車の帆を思わせる生地
・経年変化を楽しめる革
・デニム用の糸で織り、ダメージ加工したユーズドルック

<2005年>

特別な素材を使ったシリーズが発表されています。

・イタリアのインカス社製カーフ
・丹後ちりめんの技術を使った生地
・ゴアテックス

<2006年>

一転して、厚手の革が使われました。

・シワ感
・色の変化

また、メッセンジャーバッグが登場したのが、この頃です。

<2010年>

カラーバリエーションが増え、小物のシリーズも増えました。

同時に、カジュアルテイストのバッグが素材に関係なく増えてきています。

<2011年>

国内線航空機に持ち込めるキャリーケースを発表します。

PC対応のブリーフケースや豊富なポケットなど、ビジネスシーンで活用しやすいシリーズが発表された時期ですね。

<2012年>

自転車ブームの到来を予想させるように、自転車ロードレースで使われるバッグからインスピレーションを受けたカジュアルシリーズが始まります。

デイリーユース、タウンユース、カジュアルテイスト。

このあたりがキーワードになっていたのではないでしょうか。

<2013年>

一転して、ビジネスシーンで使えるバッグが増えてきます。

上質な牛革を使ったブリーフケース。

希少な馬革を使ったバッグ。

コラボ商品も、この頃から登場し、プレミアがついたりするアイテムが登場したようです。

PORTERのアイテム紹介

PORTER / EINS

引用:http://img.idcws.net/yoshida/image_item/100/100665/10066501_s.jpg
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ナイロン素材で軽くて丈夫、耐水性にも優れているので出張にもぴったりなバッグです。

ポケットも豊富なので、なにかを便利に使えます。

PCの電源を入れておくとか、スマホをポイッと入れておくとか。

出張が多い人には、これ、おすすめです。

PORTER / WITH

引用:http://img.idcws.net/yoshida/image_item/100/100035/10003501_s.jpg
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やわらかな手触りが特徴の牛革バッグです。

通常よりも7日間長く革の繊維をほぐすので、ソフトな肌触りと上品なシルエットが最高。

小さな傷も目立ちにくいので、ビジネスシーンでガンガン使ってください。

PORTER / AVENUE

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曲線美に目がいくバッグです。

ピアノ線を使うことで、自然な丸みを出しています。

この曲線美を引き出したいため、バッグのデザインをあえてシンプルに。

ちょっと違うブリーフケースなら、AVENUEです。

PORTER / AROUND

引用:http://img.idcws.net/yoshida/image_item/100/100017/10001701_s.jpg
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やわらかく、まるで手袋に触れているようなフィット感。

手にも馴染みやすく、しっとりとしてやわらか。

この雰囲気がデザインにも影響し、やさしい魅了を出しています。

PORTER / AMAZE

引用:http://img.idcws.net/yoshida/image_item/102/102197/10219751_s.jpg
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牛革で軽量をお探しなら、AMAZEです。

負荷がかかりやすい部分だけに芯材を使ってあるので、軽量化に成功しています。

このバッグなら、長時間の外出でも腕の疲れが1/3になるかもしれませんよ。

まとめ

冒頭での質問を覚えておられるでしょうか?

もう一度、質問を書きます。

・カバンとは、何をするものでしょうか?
・カバンとは、本人よりも主張するものでしょうか?
・カバンとは、流行に左右され半年や1年で消費されるものでしょうか?

ここまでお読みいただいたのなら、この質問の答えを、おわかりだと思います。

カバンの目的とは、本来「単純」なことのはず。

しかし、デコレーションに力を入れ、デザインを奇抜にする。

その結果、カバンが本来持っているべきことが、ないがしろにされているとも感じます。

特に流行を発信する側に立つブランドは、カバンそのものを「アクセサリー」と解釈しているのでしょう。

しかし、カバンを使うシーンによっては、アクセサリーではなく実用的な部分を手に入れたいと考えています。

「PORTER」は、創業以来「実用的」な部分を貫いています。

そして、この信念を通すため「メイド・イン・ジャパン」にも、強くこだわっているのです。

日本の職人魂を体言しつづけているとも言える「吉田カバン」。

そして、吉田カバンのブランドである「PORTER」。

今まで知ってはいたけれど、手にするタイミングがなかったあなたに、ぜひ今回は、その手に「PORTER」のバッグを持ってもらいたい。

きっと、創業以来、受け継がれてきた職人魂、カバンへのこだわりが、あなたの手を通して伝わってくるのを五感で感じることでしょう。

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