男性が大好きなレザーバッグ。
あなたも一つくらいはお気に入りのものをお持ちではないでしょうか。
レザーバッグは質感や艶、あの重ささえ男性を魅了するアイテムですが、使ったままやクローゼットに入れたままにしていると、気づけば激しい傷みが出てしまっていることもあります。
レザーは基本的に強い素材ですが、激しい傷みが出てしまうと簡単に修理できないこともあります。
例えば、バッグの本体部分なら、まったく同じレザーはありませんので、裏と表で違ったものを合わせることになるかもしれません。
ハンドル部分なら簡単に交換できそうにも思いますが、ハンドルの付け方によっては本体部分を半分くらい分解しないといけないケースも出てきます。
せっかくお気に入りのバッグなのに、こんなことに遭遇したくはないですよね。
そんなあなたに今回は、レザーバッグのお手入れについてお話していきます。
1. レザーバッグのお手入れに必要なアイテム 2. レザーバッグのお手入れ方法 3. まとめ
1.レザーバッグのお手入れに必要なアイテム
レザーバッグのお手入れをスムーズに進めるためには、使いやすいアイテムを準備しておくことが大切です。
次からご紹介するアイテムを揃えておくことで、いつでもレザーバッグのお手入れをはじめることができます。
(1)馬毛ブラシ
出典:Rakuten
馬毛ブラシは毛先が大変やわらかいため、レザー製品のお手入れに欠かせません。
特にバッグの場合、縫い目や折り返し、ハンドル部分や本体部分にできたカーブには、細かなホコリやゴミが入ったままになりやすいので、馬毛ブラシを準備しておきましょう。
(2)クロス
クロスは柔らかい布なら何でも代用できます。
気をつけたいのは、布の目が荒いものは、ファスナーなどの金属部分にひっかかりやすいので、目の細かな布の方が適しています。
(3)栄養クリーム
レザーは天然素材ですから、定期的な栄養補給が必要です。
放っておくとレザーに必要な油分などがカラカラになってしまい、しなやかさや艶などレザー本来の持つ魅力を台無しにしてしまうこともあります。
(4)豚毛ブラシ
出典:いまよりましおブログ
できればあると便利なアイテムです。クロスでも代用できますが、バッグの本体部分が広い場合には、こういったブラシがあるとスムーズにお手入れを進めることができます。
このようなアイテムをレザーバッグのお手入れに準備しておきましょう。
そして、ここで気づいていただきたいのですが、これらのお手入れアイテムは、革靴のお手入れのときと同じなんですね。
だからと言って、革靴のお手入れで使ったアイテムをバッグに使うのはNGです。
バッグ用にお手入れアイテムを揃えるようにしておきましょう。
2.レザーバッグのお手入れ方法
出典:土屋鞄製造所
レザーは放っておくと(クローゼットで寝かせておくと)少しずつ乾燥していきます。
そして乾燥が続くことで、レザーにひび割れや、角部分や縫い目のところから「やぶれ」が起こる可能性が高くなります。
このような状態になってしまうと、元の状態に戻すことは大変難しくなります。
というよりも、レザーについた深い傷、ひどいひび割れは元の状態へ戻すことができません。
できたとしても「目立たないようにする」のが精一杯。
こんな悲しいケースにならないよう、日頃からお手入れをしてあげてください。
それではレザーバッグのお手入れ方法について順に見ていきます。
(1)お手入れはオイルメンテナンスが基本
レザーの表面を乾燥させないためには、オイルメンテナンスをきちんと続けることが大切です。
オイルメンテナンスを行うことで、色や艶にも深みが出てきますから、より愛着がわいてくるでしょう。
(2)オイルの前にブラッシング
出典:土屋鞄製造所
いきなりオイルを塗ってはいけません。
はじめにレザーバッグについているホコリや汚れをブラッシングで落とします。
このとき、強くこするとバッグに傷が付きますので、馬毛ブラシを使ってササッとブラッシングしていきます。
(3)乾拭き
ブラッシングが終わりましたらクロスを使って乾拭きします。
ゴシゴシ拭くのではなく、やさしくレザーの表面を撫でるように拭いていきましょう。
また、ショルダーベルトやファスナーの裏側にあるレザーも忘れず乾拭きしておきましょう。
これだけでも、バッグの艶や色が違ってきます。
(4)栄養クリームを補給
レザー部分に栄養クリームを塗り込みます。
栄養クリームですが、安心なのはバッグを作ったブランドが勧めているものです。
もし、そういったものがない場合は、目立たない部分に栄養クリームを試し塗りしてから、本体部分など目立つ部分に塗っていきましょう。
栄養クリームを塗り込むときですが、クロスで少量のクリームを取り、薄く延ばしながら塗っていきましょう。
出典:Rakuten
レザーに細かな凸凹がある場合、クロスではうまく塗れないこともあります。
そういった場合は豚毛でできた「ペネトレイトブラシ」と呼ばれる、小型のブラシを使って栄養クリームを取り、ブラシでクリームを塗り延ばしていくと均等になります。
(5)細かな部分もクリームを塗り忘れない
出典:土屋鞄製造所
ハンドルの裏側、ファスナーの裏側など、細かな部分にもレザーは使われています。
特にハンドルやファスナー部分は、ダメージを受けやすい部分ですので丁寧に栄養補給してあげましょう。
(6)クリームが浸透するまで待つ
塗った直後はベタつき感があります。
しかし、しばらく置いておくとクリームが浸透します。
(7)クロスで磨こう
出典:BEKKU HOME
浸透したら、クロスでバッグ全体を磨きます。
力は必要ありません。やさしく撫でるように磨きましょう。
(8)磨いたクロスでひと工夫
磨いたクロスにはクリームが浸透しています。
その油分をファスナーへ塗っておきましょう。
少量塗っておくことで、ファスナーの滑りが良くなりますし、金属も長持ちします。
(9)保管しよう
出典:ren-webshop
型くずれしないように保管しておきましょう。
ホコリなどもかからないようにしておくのがベストです。
3.まとめ
レザーバッグは、このような手順でお手入れしていただくと、長く愛用できます。
そして、色や艶に深みが出来てきますので、世界で一つだけのバッグに成長させることも可能です。
レザーバッグは2ヶ月に1回程度、このようなお手入れをしてあげるのが理想的です。
大切なレザーバッグを、これからも長く使ってください。