メンズファッションの中で注目されやすいアイテムというと、次のようになります。
・ジャケット
・パンツ
・シャツ
・シューズ
スーツスタイルならネクタイやベルトもコーデの一部として考えられやすいため、後回しになることもありません。
しかし、メンズファッションを構成する中で、後回しにされてしまう(または、忘れられてしまう)アイテムがあります。
それはバッグ。
特に新しいバッグを選ぶ時には、みなさん慎重に考えておられるようですが、購入して持ち始めると、、、汚れが見えていても「そのまま」という人が多いのです。
でも、いくらメンズファッションの中で目を引く部分を整えても、身の回りにあるバッグがよごれていると、意外に目に付きやすいですし、何となくアンバランスな雰囲気になってしまいます。
そこで今回は、あまり注目されていませんが、ファッションの善し悪しの一つとして見られているバッグの汚れについてお話していきます。
1. オンオフのファッションに影響するカバンの汚れ 2. カバンの汚れを落とす方法 3. まとめ
1.オンオフのファッションに影響するカバンの汚れ
オンでもオフでも、どちらのシーンでもバッグを持つことがあるはずです。
そのためバッグの見られ方はファッションの一部だと考えておくのが正解。
これは女性のコーデを見るとわかりますが、ファッションとシーンに合わせてバッグを小まめに変えることで、自分自身の見られ方や相手が感じる雰囲気を作り出しています。
一方、男性の場合はというと、大変残念ながら女性のようにファッションやシーンで変える方は多くありません。
どちらかというと普段から使っているバッグを、どんなファッションでも、どんなシーンでも持っていってしまうことが多いのです。
別に普段から使っているバッグを持つことが悪いのではありません。
シーンやファッションに溶け込むのなら問題なんてないのです。
しかし、バッグに汚れが付いているのなら話は別。
いくらファッションを整えても、シーンに即した態度を意識しても、持っているバッグの汚れによって「見窄らしく」見えてしまうのなら、すべてが台無しになってしまいます。
(1)持ち手の汚れ
バッグの持ち手の部分ですが、どうしても手の脂が付着しやすいものです。
使っている本人からすると「なんのことはない汚れ」ですが、他人から見ると大変「不快」にとられることもあります。
(2)バッグの角の汚れ
バッグ本体部分はキレイでも、角の部分が汚れていると印象が良くありません。
というのも、バッグの角が汚れるということは、バッグを日常的に「床」へ直接置いているイメージが湧いてくるから。
もし、どこの場所の床かわからないところへ置かれたバッグを、あなたの大切なソファの上にボンと置かれたらどのような気分になるでしょうか?
いくら話が上手で、身なりが整っていても「ちょっと待ってよ」となるはずです。
(3)バッグ本体の汚れ
革素材よりもナイロン素材のバッグをお持ちの方に多いのですが、ナイロン素材は汚れにくくなっているため、ついつい汚れが付いたまま放置されてしまいがちです。
しかし、いくら汚れづらいナイロン素材と言っても、汚れが付着したまま放っておくと、ナイロンの細かな繊維の中へ汚れが浸透してしまい、その後に乾燥すると白っぽく見え「粉」が拭いているように見えるのです。
これって本人は「汚れ」の結果だと分かっていますが、他人からすると「カビ?」と思われる可能性があります。
バッグからカビが出ている人って、あまり懇意にしたくないですよね?
このようにバッグの汚れは、オンオフ問わずにデメリットを生み出す原因になるのです。
オンなら、得意先との関係がギクシャクするか、ずぼらな人と思われて重要な人として扱われないかもしれません。
オフなら、、、言うまでもありませんね?
だらしない人、気配りできない人と思われたなら、よい交友関係を築くきっかけを失うことにもつながります。
2.カバンの汚れを落とす方法
カバンの汚れ落としには、素材によって方法が少しずつ違っています。
ポイントを押さえて、いつでも美しいバッグを維持しておきましょう。
(1)革
出典:BEKKU HOME
革のバッグで注意したいのは、汚れを強く擦って落とそうとしないことです。
強く擦ると色落ちの原因になり、擦った部分だけ斑点のようになることもあります。
正しい汚れの落とし方の手順を紹介します。
[2] 乾いたタオルでトントンと軽く叩くようにしながら水気を取ります。
[3] そのまま風通しの良い場所で乾かします。
[4] 革用のクリームを薄くのばして塗ります。
[5] 乾いている部分を見つけたら、一緒にオイルを塗っておきましょう。
[6] 塗り終えたら乾燥させます。
[7] 乾燥が終われば、乾いた布で表面のオイルを拭き取ります。
(2)合皮
出典:いまよりましおブログ
合皮の場合は、革よりも簡単です。
[2] 縫い目など細かな部分はハブラシを使って軽くブラッシングします。
[3] 中性洗剤を水で薄め布に浸します。
[4] 浸した布で汚れ部分を軽くトントンと叩くようにします。
[5] 乾いた布で軽く叩いて水分を取ります。
[6] 形を整えて風通しの良い場所で陰干しします。
ポイントは、ゴシゴシ拭かないことです。
強く拭くと汚れが広がったり、素材を痛めてしまったりすることがあります。
(3)ナイロン
出典:yahooshoppig
ナイロン素材の場合は、合皮と同じ手順で汚れが落とせます。
[2] 縫い目など細かな部分はハブラシを使って軽くブラッシングします。
[3] 中性洗剤を水で薄め布に浸します。
[4] 浸した布で汚れ部分を軽くトントンと叩くようにします。
[5] 乾いた布で軽く叩いて水分を取ります。
[6] 形を整えて風通しの良い場所で陰干しします。
ナイロンも合皮と同じように、ゴシゴシ拭かないことです。
強く拭くと汚れが広がったり、素材を痛めてしまったりすることがあります。
また、ナイロンはバッグの成形方法によって「手で丸洗い」できるものもあります。
合皮よりも型崩れしづらいので、丸洗いできるか確認しておきましょう。
(4)布
出典:jreastmall
布の汚れ落としは、少し気を遣います。
[2] タオルを水で濡らし、固く絞ってからトントンと軽く汚れの部分を叩きます。
[3] 乾いたタオルで叩きながら水気を取り除きます。
[4] 形を整えて風通しの良い場所で陰干しします。
布で注意するのは、お湯を使って汚れを落とさないことです。
お湯を使うと色落ちの原因になりやすいです。
また、布は型崩れしやすいため、必ず乾燥させるときには「形を整える」ことを忘れないでください。
さらに、洗濯機で洗える布のバッグもありますが、どうしても型崩れしやすいため、できれば手で丸洗いされるのをおすすめします。
(5)スエード
出典:Rakuten
スエードは少し難しくなります。
[2] 専用ブラシで優しくブラッシングしながらホコリを落とします。
[3] 毛を起こすような流れでブラッシングしましょう。
[4] 文房具の消しゴムで汚れの部分を擦って落とします。強く擦ってはいけません。
[5] 毛並みを整えながら専用ブラシで、毛を起こす流れにブラッシングします。
スエードの場合、スエード用ブラシが手元にないと、汚れ落としが上手くできません。
ひとつ用意しておくか、スエードの汚れ落としをお願いできるショップを見つけておきましょう。
3.まとめ
出典:土屋鞄製造所
メンズファッションで忘れられやすいのがバッグ。
特に普段から使っているバッグは、スーツやシューズと違い、お手入れが後回しになりやすいもの。
しかし、バッグが汚れたままでは、せっかくのコーデも台無しになります。
おうち時間が増えた今だからこそ、お持ちのバッグをスッキリきれいにされてみてはいかがでしょうか。