以前から母を連れて海外へ行きたかったのですが、子供も小さいときは家をあけるわけにもいかず、なかなか実現できないでいました。
ですが、子供も大きくなって、ここへきてやっと実現できることになりました。
もちろんサプライズで。
モンブランの万年筆も持っていますが、どちらも黒一色の「ザ・万年筆」というイメージの誰もが想像するものです。
夫の持っているダークなものではなく、まるでアクセサリーのような輝きでした。
聞くところによると、それはイタリアの万年筆だとか。
普段、夫はスーツの際、鮮やかな色のネクタイを好んで着用します。
なので、イタリアの万年筆を胸ポケットにさしても違和感がないどころか、スーツのコーデに一役買うのではないかと感じます。
イタリアの万年筆は日本国内で買うこともできるのでしょうが、どうせイタリアへ行くのだから、本場イタリアで買ったものを夫に使ってもらいたいです。
イタリア万年筆の特徴
普通、万年筆というと真っ先に黒の軸の無骨な雰囲気のものを思い浮かべますが、イタリア万年筆は逆に黒色の万年筆はめずらしいくらいです。
この丁寧な作業の末に、美しい万年筆が生み出されているのです。
もちろん実用性も発揮し、サインする際やメモをとるときに万年筆で筆記すると、相手にも好印象を与えます。
特にイタリアの万年筆は、オシャレなビジネスパーソンに最もマッチします。
オバマ大統領もビスコンティ
ですが、オバマ大統領はG8の調印した際には、イタリアの老舗メーカーであるビスコンティの万年筆を使っていました。
イタリアらしい万年筆が欲しい
今まで、国産ブランドばかりに手を伸ばしてきましたが、今回イタリアの万年筆を調べてみて、さすがファッション大国のイタリアと思えるような美しいものばかりに感動しました。
ここでは、私が実際に現地で手にしたい万年筆ブランドをピックアップしていきます。
アウロラ(AURORA)
実はイタリアのペンはアメリカ製のペンの影響を受けたものがほとんどです。
しかしそんな中で、アウロラはオリジナルのセルロイド製の太軸を中心にペン先からボディまで、独自の機構やデザインのものを自社の工場で作り続けています。
「Made in Italy」の精神は今もなお受け継がれています。
アウロラの美しさの秘密
アウロラを代表する『オプティマ』は、プラスチックではなく、アクリルレジン樹脂から作られています。
アクリルレジンは、セルロイドに似た風合いで奥行きのある色使いをすることが可能です。
多色の織り交ざった美しさが、アウロラのファンを惹きつけてはなさない秘密なのです。
記念モデルや限定が多い
たとえば、アウロラ社の創立にちなんだ限定品は、アウロラ社80周年記念の万年筆、アウロラ社85周年記念のものなど限定発売されています。
この際には、有名デザイナーとの共作などもみられます。
イタリアの太陽をイメージしたカラーです。
アウロラの万年筆や、こうした需要の大きさのわりに供給が抑えてあるので、アウロラの万年筆を持つ人におおきな価値を与えていることになります。
それぞれのモデルで、大きく雰囲気が変わるこのシリーズはとても人気があります。
NO,1人気モデルオプティマ
イタリアの歴代大統領も愛用しているという、由緒ある万年筆です。
内部構造も、デザインもアウロラのオリジナリティーが詰め込まれた、文句なしの仕上がりになっています。
デルタ(DELTA)
競争が激しく、愛用する人のレベルも高い市場の中で、歴史野浅いデルタは素材、機能ともに最高のレベルのものを追求してきました。
創業当時は、他の万年筆ブランドがカートリッジやコンバーター等を手がけているなか、デルタは1900年代に採用されていたというサイドレバー式のインク吸入で世界市場へ勝負しました。
このサイドレバー式が成功し、デルタは一躍世界で有名な万年筆ブランドへと急成長したのでした。
以前公開された映画『クローズドノート』でデルタの万年筆が登場した影響で、女性に広く知れ渡り、現在でも女性愛用者が多いブランドです。
それでは、デルタの人気モデルをみていきましょう。
ドルチェ・ビータ
艶やかなイタリアの太陽を表現するオンレジと、マットなブラックのコントラストが印象的なモデルです。
クリップの先には、万年筆をポケットにさしたときに生地を傷めないよう配慮されているデザインです。
さすがイタリア、オシャレへの心配りが違います。
インディジナスピープルコレクション
マサイ族、マオリ、コサック、インディオなど、民族の由来やモチーフ、伝統模様などをあしらえた歴史と息づかいを感じさせるシリーズです。
1本1本に歴史的ストーリーや根付いてきた地形にちなんで作られています。
モンテグラッパ(Montegrappa)
モンテグラッパの万年筆にも、伝統工芸が織り込まれた芸術的なデザインは、「ライティング・ジュエル(筆記具の宝石)」と呼ばれるほど高級感のある佇まいがあります。
リミテッド・エディション
目に見えない隠れた細部にも、こだわりが溢れています。
これらは熟練の職人たちによって、すべてハンドメイドで作りこんでいるものです。
高価な万年筆なので、手に入れるのは簡単ではないですが、イタリアを代表する万年筆のひとつとして一度は筆記してみたいです。
ミヤ
コロンとした全体像が可愛らしくもあり、ラフな雰囲気のモデルです。
マーレン(MARLEN)
他のブランドにはない、斬新なデザインが大きな特徴です。
なかでもバイタスキーが有名で、葡萄の木にちなんだネーミングになっています。
イタリアで葡萄といえばワインを想像します。
葡萄の木を思わせる深いカラーに、イタリアの人々の思いが乗せられている、そんなストーリー溢れる万年筆が、このブランドにはたくさんあります。
【 Spot Marlen Italy】
ペン先にはシルバーとアクリルを採用し、見た目のクールさも演出しています。
手彫りでひとつひとつ仕上げる作業は、味わい深い万年筆になっています。
まとめ
手のひらでオーロラを包みながら筆記しているようです。
もちろん、機能性も抜群で文句なし。
私はその中のひとつの万年筆を日本に持ち帰り、夫にプレゼントし、その万年筆で夫のオリジナルストーリーを刻んでいってもらいたいです。