昨年はジーンズにポロシャツで参加した夫でしたが、半分くらいのパパが浴衣姿でした。
娘に「今度はパパも浴衣で来て」と言われ、今年は夫も浴衣にチャレンジします。
はじめは「園行事だけだからどんなものでもいいかな」と、とりあえず浴衣っぽいものを着ていけばいいと考えていました。
ですが、いろいろ浴衣をみていくうちに、そろそろ40歳だし、和のたしなみとして1着くらいきちんとした浴衣を持っていてもいいのでは、と思い始めたのです。
それに、仕立てのよい浴衣ならば長時間着ていても着崩れしないだろうし、娘の前でかっこいいパパでいられるじゃないですか。
家族で花火大会に行くときも、みんなで浴衣というのもオシャレですしね。
浴衣の選び方
浴衣のサイズ
既製品の浴衣だとなかなかピッタリくるものが少なく、浴衣の既定に自分を合わせていかなければならないので、選ぶのが大変なのです。
身長より25〜30cm短い着丈
首の後ろから足のくるぶしまでの長さがベストです。
袖は少し短く
浴衣の袖は少し短めに着ます。
腕を斜めに下ろしたときに、くるぶしの少し手前がベストです。
裾はくるぶし程度
このとき、帯を締めた状態で確認しましょう。
帯を締めている時とそうでないときでは、長さが全く違ってしまいます。
浴衣の素材
ペラペラの素材は見た感じで安っぽく見えてしまい、すぐに飽きて着られなくなってしまうので、浴衣選びをするのに価格の安さで飛びつくのは危険です。
平織り(一般的な織り方)、変り織(透け感がある)、しじら織り(表面に凹凸がある)などが有名です。
綿
価格の幅が広いことでわかるように、さまざまなレベルの綿浴衣が発売されています。
日常の洋服と同じ素材なので、違和感なく着ることができて着心地もなめからです。
また、自宅の洗濯機で普通に洗えてしまうので、汚れても洗えると思うと着ていて気が楽です。
綿はシワになりやすいので、その点だけ注意すれば扱いも楽なのでおすすめです。
綿麻
麻は夏に活躍する素材で、着ていて涼しく汗が乾きやすいので浴衣にもよく採用されています。
綿と麻の割合は浴衣によってさまざまで、浴衣の価格もそれに応じて上下します。
ただ、着ていて綿よりも風通しが良いので、夏祭りや花火大会など人が多く熱く感じるシーンで着るのに最も適している浴衣です。
ポリエステル
最近は、男性の浴衣でも採用されてきています。
シワがつきにくく、洗濯機でも洗えてしまうので便利なのですが、見た目ですぐにポリエステルとわかってしまいます。
こだわりのある浴衣の着こなしをしたい人には、ポリエステル素材は不向きです。
浴衣のデザイン
メンズ浴衣も、女性の浴衣ほどではないですが色も柄も増えてきています。
色
定番色といって良いでしょう。
色の種類は少なくても、帯や小物でコントラストをつけていくので問題ありません。
細身の男性は、淡い色味の浴衣で全体をフワッと見せるのもキレイですね。
やわらかい色の浴衣は、体を大きくみせてくれます。
どんな帯を選んでも無難におさまり、体も引き締まって見えます。
柄
男性が浴衣を着る時は、女性と一緒に着ることが多いので、女性との組み合わせで柄を選ぶ人も多いようです。
そのためか、男性の浴衣の柄も抜きん出て珍しいものは少なく、どんなものとで上手く合わせられる柄が多いです。
帯
太めの体型の人には太い帯を、細身の体型の男性には帯も少し細めのものをチョイスするとキレイにまとまります。
小物類
どんなものがあるでしょうか。
扇子、うちわ、信玄袋(小物いれとして)を持っていると雰囲気が出ますね。
男性の場合は、手ぶらでも大丈夫、サマになります。
あれこれ手荷物を持たず、シンプルな出で立ちの方がスマートです。
ですが、履きなれない下駄をはいて痛い時間を過ごすのなら、柔らかめの草履でも問題ありません。
あまり堅苦しくならずに、履きやすいもので大丈夫です。
浴衣の着方
(2)襟先の上、10cm上を持って、まっすぐに合わせる
(3)股の間に背中心が来ることを確認する
(4)右を先に入れて、左を前に持ってくる
(5)傾きがないように、まっすぐにする
(6)腰紐の中心を持ち、腰骨の上に巻く
(7)二回巻いたら結び、余った部分は中に入れ込む
(8)襟元を整える
(2)半分に折って、“わ”を下側にする
(3)帯にゆるみがないように巻いていく
(4)再び巻く
(5)3回目のときに、反対側の端“垂れ”を内側に巻き込む
(6)“垂れ”は“手先”より長めに
(7)“垂れ”が上になるようにひと結にする
(8)“手先”を左斜め上に折り上げる
(9)“垂れ”を包み込むようにして、中に入れ込む
(10)帯の形を整える
(11)前の上と後ろの下の部分を持って右方向にまわす
(12)結び目が背中心と左脇の間にくるようにする
(13)帯の上下を整える
おすすめブランド
男性の浴衣の人気が上昇しているとはいえ、まだまだ店頭に多くの種類が並べられているまではいきません。
ネット上でも、極端に安くてお手軽さを強調しているものがほとんどです。
浴衣
素材にこだわり、デザインも古めかしくなく、はじめて浴衣を着る男性でもきれいにまとめ上げることができる、そんな浴衣をチョイスしています。
男着物の加藤商店
はじめて浴衣を買う人には、買いそびれもなく、帯や小物とのバランスで頭を悩ませることなく安心して購入できます。
女性の浴衣はあちこちでみかけますが、男性の浴衣は店頭に並ぶのはありきたりなものばかり。
このような専門店で、それも通販で購入できるのはありがたいです。
扇子
ここでは、夏祭りだけでなくビジネスシーンでも使えるような、品質がよく、世間でも評価の高い扇子を作る老舗をピックアップしました。
知名度だけで選ぶのもおすすめしませんが、以下の2店は、歴史の長さが半端でありません。
これだけの年月、伝統を守ってこられるのは、確かな品質のものを世に送り出している証でもあるのです。
白竹堂
老舗中の老舗です。
落ち着ついた飽きのこないデザインが多数揃えられています。
宮脇賣扇庵
昭和34年、当時皇太子殿下のご成婚の時に、祝の扇を献納しています。
名実ともに由緒正しい老舗です。
まとめ
メーカーによってサイズの大きさや、裄丈、着丈などの基準も少しずつ違っているので、なるべく多くの浴衣に触れることが大切です。
普段、スーツかビジネスアイテムしか目が向かないことが多いのですが、園の夏祭りという機会があってはじめて浴衣を検討しました。
幼い娘の思い出と一緒に、ずっと後まで手元においておけるのは、浴衣の醍醐味なのです。