休日、街ゆく人を見ても、白パン率が上がってきた昨今。
男性が白パンを履いているカップルもちらほら。
白いパンツがだいぶ定着してきましたね。
流行り始めた頃はキザだとか、おしゃれに特別な思い入れのある人じゃないと履けないと囁かれていましたが、今では意外とたくさんの人がファッションに取り入れています
イタリアンブランドの高価なパンツから流行り始めたので、最初は敬遠していたものの、意外と履きたい人が多くてユニクロなどの手に入りやすいブランドから出回ったのも一因です。
それに対して黒いパンツは昔から履いていた人も多いかもしれませんね。
黒は学生服に使われていることもあって、馴染みのある色。
そして、何にでも合わせやすく、誰にでも似合う色と言われていますよね。
黒いパンツが一本あると、どこへ行くにも「とりあえず」と履いてしまいがち。
便利なんですよね。
また、黒はワイルド系にも合わせやすいので、ロックやオートバイのイメージを連想する人もいるかもしれません。
ここでは白パンと黒パンを比較し、女性受けや履いた時の印象、どうやったらお洒落にきこなせるのかを徹底解説します。
「俺は迷わずワイルドに黒パン系だぜ!」という人も、「白パンってハードルが高いけど、トライしてみたい」という人も必見ですよ。
白パンのメリット・デメリット
どんな色にもどんなものにも、表と裏があるように、メリットとデメリットがあります。
白いパンツにはどんなメリットとデメリットがあるのか、見てみましょう。
白パンのメリット
白パンは好感度がアップする、と考える人が多いのでは。
その理由は、何と言ってもダントツの爽やかさ。
白は「真っ白な洗濯物」のイメージもありますし、「真っ白な心」「真っ白なキャンバス」に象徴されるように、汚れのない、ピュアなイメージもあります。
実際白いパンツを履いている人は、なんとなく良い人のイメージがする気がします。
なぜなら、白い歯と同じで、笑顔の似合う、元気で屈託のない人を連想させるからです。
そう、白いパンツのメリットは「好感度」なんです。
白パンのデメリット
次に、白いパンツのデメリットを考えてみましょう。
白い洋服で一番に気になるのは、汚れです。
ちょっとした泥はねや、食事した時についてしまう食品の汚れなどは、洗濯しても落ちない場合がありとても神経を使いますよね。
また、白は膨張色と呼ばれ、普通の色よりも面積が大きく見えてしまう色です。
つまり、白いパンツを履くと下半身が太って見えるのですね。
ただし、選ぶ形に気をつければ、それを抑えることが可能です。
一番やってはいけないのは、太めの形を選ぶこと。
ただでさえ膨張して見えるのに、元から太って見える太めのパンツを選択するのは、マイナスの相乗効果が働いてしまいます。
また、細すぎるスキニーも要注意。
足の細さに自信のある人ならスッキリと格好良く決まりますが、よほど脚の細さと形に自信がなければパツパツになってしまい見苦しい結果になります。
オススメなのは、少し余裕のあるタイプの形です。
例えば白いチノパンやストレートのホワイトジーンズ、縦に折り目の入ったスラックスなど。
こういったものであれば、多少ふくらはぎに筋肉がついていても隠せます。
また、テーパードもオススメです。
テーパードとは、足首に向かってだんだんと細くなっていく形のこと。
お尻や腿、膝は履いていて楽だし、足首を少しロールアップするだけで、革靴と相性が良くなりこなれた着こなしができますよ。
さらに、元々が9部丈になっている短めのパンツもオススメです。
脚のくるぶしが見えることで、ロールアップと同じ効果が得られます。
黒パンのメリット・デメリット
今度は定番の黒いパンツにスポットを当てて見ましょう。
黒いパンツはついつい履いてしまう、便利アイテムですよね。
また、ワイルド感を出すにはなくてはならないアイテム。
そんな黒パンのメリットはこちら。
黒パンのメリット
黒パンの一番のメリットは、やはり「合わせやすさ」ではないでしょうか。
黒という色は、赤でも青でも白でもグレーでも茶色でも、とにかく何にでも合って違和感を感じさせません。
特に個性の強い色柄のアイテムでも、黒パンはすんなりと受け入れてスッキリと見せてくれます。
もちろんブラック・オン・ブラックも格好良く決まりますよ。
また、黒は都会的なイメージがあります。
黒といえば思い出すブランドとして、ヨウジヤマモトやコムデギャルソンなど、モード感の強いオシャレなブランドが挙がります。
レザーやサテン混など、素材の質感によってもイメージが変わるのが黒の持ち味です。
黒は目の詰まった濃い黒に近ければ近いほど、都会的でモード色が強くなります。
ジーンズでいうとウォッシュのような白が混ざったものよりは、真っ黒なカラージンズの方が都会的に見えますね。
また、シンプルでも格好良く見えてしまうのが黒。
装飾など何もなくても、白やグレー、濃紺のTシャツをさっと着ただけで、雰囲気のあるスタイルになります。
さらに、白が膨張色なのに対して、黒は収縮色と呼ばれ、面積を小さく見せる働きがある色です。
下半身に自信のない人は、黒を選択すると実物よりほっそりと見えますよ。
筋肉質の人はストレートやテーパード、平均体型の人は黒のスリムカラージーンズやスキニーに挑戦してもいいでしょう。
黒パンのデメリット
では、黒パンのデメリットはなんでしょう?
黒は出番が多いために、飽きてくるという最大の難点があります。
いつも黒パンを履いている人は、「あの人いっつも黒履いてるよね」と言われているかもしれません。
実際、私が元勤めていた会社はオフィスカジュアルOKだったのですが、いつもベージュのトップスに黒パンの男性がいて、女性社員から「黒ベージュ」という影のあだ名をつけられていました・・・。
黒とベージュの組み合わせは格好良いですが、いつも同じだと、女性は違和感を感じます。
また、黒が好きな女性も多く、自分自身で黒いコーディネートを楽しむ人もいますが、黒は闇や悪を連想させる色でもありますね。
それがワイルド系にも繋がるのですが、一歩間違うと女性は近寄りがたくなってしまいます。
漫画やコメディドラマなどで良い天使と悪い天使が出てくると、良い天使は真っ白、悪い天使は真っ黒な衣装ですよね。
同じように、服装に黒を取り入れる時は、少しだけ注意が必要なのです。
黒のワントーンで決める場合、威圧感がにじみ出てしまい、女性からドン引きされてしまうこともあり得ます。
黒パンにシルバーのアクセサリーやスカル(頭蓋骨)のモチーフを合わせる人もいますが、女性によっては「怖い」と感じる人もいますよ。
黒いファッションは遠目から見てもダークな印象なので、威圧感や恐怖を感じさせないようにする配慮が必要ですね。
女性受けがいいのはどっち?
白パンと黒パンを比較する前に、女性受けに良い服装の基本について知る必要がありますよね。
特にデートなら、一緒に歩くので女性が恥ずかしくない服装などバランスも考えたいもの。
さて、よく耳にするのでお分かりだと思いますが、女性受けの良い服装で欠かせないのが「清潔感」です。
どんなにカッコいいコーディネートで決めていても、シミの跡がついていたりシワがついていたりしては台なし。
これは最低限のお約束です。
次に、大人っぽさ。
大人の持つ包容力や余裕が感じられると女性は安心するし、大人の色気を魅力的だと思う人も多いですよ。
何より、大人っぽいスタイルは、できる男の印象があり、頼りたくなってしまうものです。
無理に背伸びする必要はありませんが、カジュアルすぎる服装は、子どもっぽく見えることがあるので注意しましょう。
最後に爽やかさです。
爽やかさは、ピュアで裏表のないイメージ。
一緒にいても居心地がいいので親近感が湧きます。
爽やかさは清潔感にもつながりますよね。
これを踏まえて白パンと黒パンを考えると、清潔感は必須ですが大人っぽいコーデなら黒パン、爽やかさで行くなら白パンが有利でしょう。
ただし、コーディネートによっては黒パンでも清潔感が出せるし、白パンでも大人っぽさは演出できます。
やってはいけない!デートコーデ
白パン、黒パンどちらにも言えることですが、やってはいけないのが全身同じ色にすること。
例えば白パンに合わせて真っ白なニットやシャツ、靴まで真っ白を想像してみてください。
全身真っ白にしていいのはコートの中のテニスプレーヤーか王子様だけ。
爽やか云々ではなく、女性は間違いなくドン引きです。
それは、黒にしても同じ。
黒パンに合わせて全身頭から足の先まで真っ黒にしたら、正直女性は怖いです。
カジュアルなら、間に白いシャツや別の色をサンドして欲しいところですし、スーツなんて喪服のようになってしまうので言語道断。
オシャレは抜け感が大事なので、さし色を入れるなどしてまるまるワントーンになることを避けましょう。
また、気合が入りすぎたスタイルもNGです。
週末のデートなのに、白や黒のスラックスに合わせてカチッとしたスーツ姿にするのはいただけません。
いくら女性がスーツ好きと言っても、TPOをわきまえていない男性は敬遠されますよ。
平日の夜のデートで、「仕事帰りに仕方なく」のスーツなら許されますが、週末は二人でリラックスしたいので、ジャケットスタイルにしたいのならカジュアルなジャケパンをお勧めします。
それから黒パンに合うだろうと思ってやりがちなのが、サングラス。
確かにサングラスは格好がいいですが、怖い、怪しいと近づきがたい雰囲気を醸し出してしまいます。
また、デートでは相手の目を見て話すことで共感し、距離が近づきますよね。
目の見えないサングラスをかけていては、表情がわからないので正直距離を縮めることは難しいでしょう。
白パン、どうやって着たら似合う?
白パンはきっちり着すぎないことがポイント。
リラックス感を出すようにすると、優雅に着こなせます。
淡い色でコーディネートする
淡い色のポロシャツにキャメル色のベルトと靴を合わせ、全体的に優しい印象。
白いパンツが膨張して見えないのはベルトと靴のキャメル色で挟んでいるからです。
これをベルトと靴を黒に置き換えてみると、反対色になるので膨張は抑えることができますが、全体の柔らかな印象は消えてしまいます。
あまり濃い色でなくても、上下からサンドすることで十分なアクセントになるんですね。
ニットを合わせる
茶系のニットに白パンと白いスニーカー。
ニットも女性受けがいいので、ニットと白パンは好印象になります。
また、ニットという素材がパンツの白のきつさを和らげてくれる効果もあり、一石二鳥です。
モノトーンコーデにする
黒とグレーのボーダーニットに黒のカーディガン、そして白パンです。
白・黒・グレーのモノトーンコーデは失敗しない組み合わせ。
上半身が黒、そしてパンツの白が来て黒い靴でサンドしています。
たっぷり目の白パンでも、黒で挟んでしまえばボリュームを抑えることができます。
また、カーディガンも知的さをアピールできるアイテムで、女性には人気ですよ。
ネイビーのブレザーに白パンは鉄板ですが、やはり女性はこういうのが好き。
ネイビーと白は相性が良いだけでなく、清潔感もアピールできます。
カジュアルなデートなら、タイは無しにしてラフな格好でもいいですよね。
やっぱり黒パンも捨て難い
次は黒パンのコーデです。
地味にならない黒パンや、ワイルドになりすぎない着こなしを見てみましょう。
お手持ちの黒パンも、コーディネート次第でデート服になるかもしれませんよ。
カジュアルでも足元の気を抜かない
白いTシャツにネイビーのチェックシャツ、そして黒パンに茶系のレザーシューズ。
シューズはレザーでもカジュアルなものを選ぶのがポイント。
カジュアルな抜け感がありつつもこのシューズ一つでちゃんとデートに対応できるコーディネートになっています。
靴って重要。
チャコールグレーで微妙なニュアンスを演出
チャコールグレーのシャツに黒いジーンズ、そして黒のブーツですね。
さりげない組み合わせですが、ブーツがワイルド感を際立たせています。
全身真っ黒だと威圧感がありますが、チャコールグレーは少し色味の入ったグレー。
温かみがあると同時に大人の微妙なニュアンスを表現してくれます。
シンプルにシャツと合わせるなら、合わせるシャツの色と質感、そしてシューズに気を配りましょう。
小物+ニットで知的ミリタリー
眼鏡やニットを入れたアイテムは知的に見えるので女性受けがいいんです。
ミリタリーでも大人っぽく見えますよね。
これならマイルドなワイルド系で、女性でも受け入れやすくなります。
足元も黒にして脚長効果を出す
上半身はグレー系のニットの重ね着、そして黒パンに黒のシューズ。
黒パンに黒のシューズを合わせると、脚長効果が期待できます。
また、モノトーンのコーディネートに一色だけ少しスライドした同じトーンの色み(この場合はグリーン)を加えることで、主張しないけど確実に個性を演出できますよ。
白パンVS黒パン|まとめ
白パンは爽やかでピュアなイメージ、黒パンはワイルドでモードなイメージにもなる便利な色のボトムスです。
ただし、色の特性として、白は膨張色なので下半身が太く見えやすく、黒は収縮色なので、細く見えてしまいます。
自分の体型を良く知り、合わせるものを工夫するなどして着ることが必要ですね。
白パン、黒パンともに、女性受けという視点から見るときは、コーディネートがカギを握ります。
女性受けに必要なのは清潔感と大人っぽさ、そして爽やかさです。
清潔感と爽やかさは白パンが有利だと思われがちですが、シミなどで汚れていたりしわがあったりすると、かえってだらしなさが浮き彫りになってしまいます。
また、大人っぽさと爽やかさでいうなら合わせるアイテムとのバランスで随分と左右されてしまいます。
白パンのコーデなら、淡い色で統一感を出す、ニットを使って柔らかな雰囲気を演出するなどが女性受けします。
モノトーンコーデなら失敗も無用ですよ。
また、黒パンのコーデは足元が肝心。
デートならカジュアルなレザーシューズにしましょう。
また、真っ黒一色だと女性は怖い印象を抱きやすいですが、チャコールグレーなど少し色味が加わると、シックな雰囲気と大人の微妙なニュアンスが表現できます。
また、ミリタリーでワイルドにするときも、メガネやニットなどを使いマイルドで知的な雰囲気を出すことで、女性から引かれることもありません。
白パンにチャレンジするか、黒パンを極めるか、あなたならどうしますか?