ダンディなスーツスタイルに必要なアイテムの中で、後回しにされやすいのが「ベルト」です。
ジャケットやパンツのように目立つものではありませんし、シャツのように視線を集めるVゾーンの雰囲気を決めるものでもありません。
どちらかというと、隠れていて見えづらいアイテムのため、選ぶときにも後回しになっている方が多いものです。
そこで今回は、スーツスタイルを最後にキリッと、そしておしゃれにまとめてくれるアイテム「ベルト」についてお話していきたいと思います。
1. スーツにおけるベルトの役割 2. ベルトの種類を知っておこう 3. スーツスタイルにあうベルト幅や色とは 4. ダンディが選ぶおすすめベルト 5. まとめ
1.スーツにおけるベルトの役割
出典:https://www.mrm-accessories.com/blog
ベルトは最初からスーツに必須のアイテムではありませんでした。
今でこそパンツを留める装飾品として知られていますが、従来のパンツを留める装飾品は「サスペンダー」が主流。
ベルトがスーツスタイルに選ばれるようになったのは、20世紀に入ってからという説が有力であり、まだまだ最近のアイテムと言えるでしょう。
このようなアイテムである「ベルト」ですが、どうしてスーツスタイルに必要なのかというと、次のような役割があるからです。
(1)パンツのフィット感
ウエストが変化しない方には関係がありませんが、ほとんどの方はスーツを作ったときとは少しずつウエストが変化してくることでしょう。
あまりにも「ゆるく」なりすぎた場合は、パンツのウエスト部分をリメイクすることになりますが、そこまでではない場合「ベルト」を使うことで、ウエストラインをスッキリと見せることができます。
スーツはサイズ感が大切ですから、そのためにもベルトは大切な役割を担ってくれています。
(2)シャツが出ない
いくらオシャレなスーツを着用していても、座ったり立ったりしたときにシャツの裾がパンツから飛び出していると大変だらしなく見えてしまいます。
しかしベルトをすることで、ウエスト部分をぴったり合わせることができるため、シャツの裾が飛び出すのを防ぐことができます。
また、男性の場合は少ないですが、ウエスト部分が少し回ってズレることもありますので、そういった小さなバランスの崩れもベルトは正してくれています。
(3)ウエストラインのメリハリ
これはオシャレに大きな意味を持っています。
ウエストラインにメリハリがあると、それだけでもスタイルが良く見えますし、きちんと感がアップします。
腰の位置によってシルエットは違ってきますので、オシャレをきちんとまとめるなら最後はベルトにこだわることで、スタイリッシュさに違いが出てくることでしょう。
2.ベルトの種類を知っておこう
スーツスタイルに合わせやすいベルトの種類を知っておきましょう。
(1)プレーン
出典:Rakuten
柄や模様のないシンプルなデザインのベルトです。
どのようなスーツにも、どのようなシーンにも活用できるベルトです。
普段のスーツスタイルには、このベルトを選んでおくことをおすすめします。
(2)メッシュ
出典:OTOKOMAE
オフィスカジュアルや、プライベートでスーツスタイルを楽しむときには、編み目が特徴的なメッシュベルトで楽しみましょう。
カジュアルな雰囲気がお互いの距離感を近づけてくれるはずです。
(3)サスペンダー
出典:OTOKOMAE
フォーマルシーンには、ベルトは使わずにサスペンダーを使います。
覚えておきたいですね。
3.スーツスタイルにあうベルト幅や色とは
(1)素材
スーツスタイルにあうベルトの素材は「本革」が一番です。
レザーの耐久性も選ぶ理由ではありますが、それよりも高級感が大切です。
(2)ベルトの幅
扱いやすいのは、3~3.5cmの幅のベルトと言われています。
この幅の中でも、クラシックな雰囲気が好みの方は3cm、そうでなければ3.5cmを選んでおきましょう。
4cm幅のベルトもありますが、太くなりすぎると「カジュアル」な雰囲気になりやすいので、オフィスカジュアルやプライベートで楽しみたいところです。
(3)ベルトの色
ベルト単体で色を決めてはいけません。ポイントは靴の色と合わせることです。
4.ダンディが選ぶおすすめベルト
(1)ポールスミス
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大人の男性に人気のポールスミスのベルトは、上質な牛革、さりげないバックルが洗練されたスタイルを生み出してくれます。
ベルト選びで悩むことが多い人は、ポールスミスから手にとってみてください。
(2)ホワイトハウスコックス
出典:Rakuten
英国で100年以上続く伝統のあるブランドです。
高品質のレザーと職人の技術によって、耐久性が高く、経年変化を楽しめるベルトとなっています。
5.まとめ
ベルトは小さなアイテムですが、おしゃれなスーツを考える上で忘れてはいけないアイテムです。
オシャレを左右するウエストラインを決める役割もありますし、きちんと感を演出する役割もあります。
だからといって、派手すぎるベルト、目立ちすぎるベルトを選ぶのではなく、ダンディな方には上品さを考えたベルトを選んでもらいたいと思います。