同窓会が近づくにつれ、悩むのは何を着て行くかということですね。
こんな時、女性なら普段からおしゃれし慣れているので、ワンピースや素敵なコーディネートを楽しみながら考えられます。
しかし、平日スーツや作業服などが多い男性は、改まって考えてしまうため、一から考えるのが一苦労。
あれこれ悩んだ末にいつもの地味目なファッションで行ってしまったことがある人もいると思います。
休日の服装がおしゃれだと、不思議と「いい歳の取り方をしている」と見られるもの。
せっかくの久しぶりの再会は、「素敵になったね」と言われたいですね。
今日は同窓会にオススメのファッションをご提案します。
こんな同窓会ファッションはNG!
まずは、これだけは避けたいという同窓会ファッションについてお伝えします。
こんな格好で行ったら浮いてしまうだろうという服ですね。
気合入れすぎ!スーツスタイル
同窓会に着て行く服が思いつかないからといって、スーツで行くのは避けた方が良いでしょう。
スーツはお手軽ですが、堅苦しくなり過ぎてしまうきらいや、気合が入り過ぎているように見られます。
同窓会で頑張ってファッションに力を入れているように見られるのは、気恥ずかしいものです。
会場ではスーツ派はごく少数。
会社では平服でも同窓会では浮いてしまい、よくない意味で目立ってしまいます。
同窓会にスーツで臨むのはやめておきましょう。
ラフすぎ!カジュアルスタイル
休日着だからといって、ラフすぎる格好も考えもの。
いくら格好いいと思っていても、ダメージジーンズやダボダボのジーンズ、スカジャンなどで登場するのはNGです。
アクセサリーの多用も控えた方が良いですね。
ファッションが学生時代のままのようなカジュアルすぎるスタイルでは、女性も引いてしまうでしょう。
顔や背格好は立派な紳士になりつつあるのに、ファッションだけ昔のままだと若作りしているように見えて違和感を与えます。
ファッションは自分が着ていて楽しいのが基本ですが、同時に相手に対するマナーも含まれます。
特に年齢を重ねたら、相手への気遣いもできているファッションが理想です。
女性受けするのはいつの時代も「清潔感があって大人っぽく、落ち着いたファッション」。
頑張り過ぎずに適度に力が抜けていると、普段からオシャレし慣れている感じが滲み出て、女性からの好感度も高いのです。
同窓会にはそんな年相応のオシャレが好まれますが、ではどんなファッションがふさわしいのでしょう。
ジャケパンスタイルならホテルでも居酒屋でも可
ジャケパンとは上下で違うジャケットとパンツを組み合わせたスタイル。
このスタイルなら汎用性が高く、ホテルやレストラン、居酒屋までいろいろな場所に対応することができます。
スーツだと固すぎるし、かといってジャンパーやフード付きのプルオーバーなどのカジュアルすぎる格好では砕け過ぎ。
その点ジャケパンはスーツとカジュアルの間を取ったような「いいとこ取り」のスタイルで、固過ぎず砕け過ぎずの大人っぽい格好ができます。
ジャケパンスタイルは、ジャケットとパンツを違う素材や違う色で合わせるので、組み合わせはある程度自由。
ジーンズでも少しドレッシーな、ラグジュアリーブランドから出ているようなジーンズならとてもよく合います。
では、具体的な組み合わせをご提案していきますね。
基本のネイビージャケット
ネイビーのジャケットは本当に着まわしの効く便利なアイテムです。
いわゆる紺ブレと呼ばれる無地のネイビーのジャケットで、明るめのネイビーよりは落ち着いた暗めのネイビーがオススメ。
ネイビーのジャケットはほとんどのボトムスと相性が良いといっても過言ではありません。
ウールのボトムスを履けばビジネスライクにもなるし、ジーンズやカラーのチノパンを履けば休日スタイルに早変わり。
形もカチッとしたものではなく、肩パッドや芯地のないアンコン仕立てならリラックス感が生まれ、適度なカジュアル感を演出できます。
ネイビーは信頼や清潔感を表す色として、制服にも用いられる色。
また、最近ではきちんとしていてちょっとした高級感も出せるオシャレ要素の高い色として、大人のミリタリーや女性のファッションにも使われています。
落ち着いているのに爽やかさや若々しさが醸し出せるのも魅力です。
さらに、トラッドスタイルやマリンルックなどにも使うことができるので、1着持っていると重宝しますよ。
意外と使いやすいのがデニム生地のジャケット。
デニムの自然なインディゴが、リラックス気分を程よく醸し出してくれます。
デニムジャケットもジーンズブランド以外のいろいろなブランドから出ているので、探してみるのもオススメですよ。
黒が基調なら素材感にこだわる
もし、ちょっとシックに決めてみたい、ということなら、黒を基調にしたモノトーンのファッションをお勧めします。
モノトーンは白から黒までの間のグレーを含む色のこと。
素材感にもこだわれば、グレードアップした装いになりますよ。
こちらはスウェット生地でできたジャケット。
ウールよりも柔らかい質感で、軽くてカジュアルな雰囲気を演出してくれます。
また、黒いジャケットに白やオフホワイト、ライトグレーなどのパンツを合わせれば、シックなスタイルになります。
中に合わせるシャツは、無地の真っ白なシャツでは味気ないので、薄めの色が使われたストライプや小さなドット(水玉)のシャツを合わせると良いでしょう。
ストライプやドットが目立ちすぎると、ガチャガチャした印象になり、残念なモノトーンスタイルになってしまいます。
ですので、柄が入っているシャツの場合は、柄の色が薄いものを選びましょう。
すると、全体に統一感が出て、洗練されたモノトーンのジャケパンスタイルになります。
また、モノトーンのスタイルは首元が寂しくなりがち。
そこで、大人っぽい雰囲気を演出するならアスコットタイはいかが?
アスコットタイはネクタイの先の部分がスカーフのように広くなっているタイのことで、首元が華やかになります。
大きな花柄はエレガントな雰囲気を醸し出します。
落ち着いた紫やブルー、エンジ色などなら、モノトーンを邪魔することなく、ちょっとした差し色になるので良いですね。
ドットは使いやすいのでお勧め。
落ち着いた色味の中にもポップな軽やかさを演出してくれます。
アスコットタイは、ネクタイより少し外したフォーマル感が出てオシャレし慣れている感じがしますよ。
アスコットタイの結び方は次の通りです。
襟の上から結んだり、襟の中に結んだりと色々工夫してみてくださいね。
明るく知的にするならベージュを取り入れる
ベージュは優しい雰囲気を相手に与え、かつ知的さも醸し出してくれる色。
また、白に近い色なのでコーディネートに取り入れれば明るい感じにもなります。
ベージュを取り入れるならボトムスやセーターなどがいいでしょう。
もしベージュのシャツにするなら、首元にタイを入れてワンクッション置きましょう。
ベージュ+黒のジャケット、ベージュ+ネイビージャケットの組み合わせは、暗い色のジャケットがベージュをくすませてしまい、顔色までくすんで見えてしまいます。
そこに違う色のタイが入れば、顔とベージュのシャツの間にワンクッションできて、ベージュの色を一旦遮断することができるのです。
また、全体をベージュのコーディネートにするなら、小さな面積に差し色で白を入れるか、トーン違いのグラデーションにするのが良いでしょう。
全身が全てベージュだと、のっぺりとしたメリハリのない印象になってしまうからです。
白とベージュの組み合わせは、知的で優しい雰囲気になるので、女性受けもいいですよ。
他には、ベージュのアイテムを使って知的な雰囲気を出すなら、メガネなどの小物を使うのもおすすめ。
ラフな居酒屋・レストランならこんなカーディガンもあり
気の置けないラフなレストランや居酒屋などなら、あまり改まるとかえって浮いてしまうので、ジャケットの代わりに襟のあるカーディガンなどもおすすめです。
襟のあるカーディガンは、例えばショールカラー。
ショールカラーはヘチマ衿とも呼ばれ、襟の大きなカーブが首元にボリュームを出してくれるので、小顔効果があります。
また、柔らかな雰囲気になるので女性ウケも良いですよ。
ザックリとした厚手のカーディガンは、大人の余裕が感じられてオシャレ度も高いアイテム。
襟があると崩れ過ぎずに適度なきちんと感も出してくれるので、カジュアルでも清潔感も醸し出してくれる頼れるアイテムです。
カーディガンはキレイめスタイルが作りやすいアイテム。
カーディガンを主役にして、シャツとパンツを組み合わせればそれだけでキレイめな大人の雰囲気を作ってくれますよ。
同窓会に着て行きたいシャツ
まっ白いシャツも無難ですが、チェック柄やカラーとカフスだけ白いシャツなども遊び心があっていいですね。
また、画像のようにワッフル素材など、素材で遊んでも楽しいですよ。
カラーとカフス部分だけ白い布で、身頃はブルーやグレー、ピンクなど色のついた別デザインのシャツをクレリックと言います。
ちょっとエレガントな雰囲気を出すことができ、キレイめスタイルに似合うシャツです。
カジュアルスタイルのジャケパンなら、デニム生地のシャツもいいですね。
デニム生地のシャツにオシャレなネクタイを合わせれば、休日のオシャレなファッションとして、同窓会にもぴったり。
鮮やかなブルーのストライプがはっきりと主張した厚手のコットンシャツ。
ブルーと茶系の組み合わせならこんな冒険もいいかもしれませんね。
個性的なネクタイがうまくまとめています。
ギンガムチェックのシャツも意外と着やすいデザインです。
ギンガムチェックにチャレンジするならネイビーがオススメ。
黒ははっきりし過ぎてしまうしブルーは明るくなり過ぎます。
ネイビーなら黒から少しずれただけなので、きちんと感も残しつつオシャレにも見えますよ。
同窓会に履いて行きたいボトムス
リラックスしたジャケパンにオススメしたいボトムスは、ダントツでキレイめのジーンズです。
ブルージーンズなら外さないし、誰もが見慣れているので親しみも感じやすいのがメリット。
シルエットはスリムかテーパードがオススメです。
ダボダボシルエットはカジュアルになり過ぎるので控えましょう。
また、春夏ならコットンパンツもオススメです。
ベージュやカーキなどのアースカラーは今時の気分を演出してくれます。
ただし、チノパンはシルエットに注意しましょう。
タッグが入っていて下までストレートのシルエットは、ダボっと見えてしまいだらしない印象を与えてしまいます。
カジュアルなジャケパンのボトムスの基本はテーパード丈。
くるぶしが見えるくらいの丈のことです。
シルエットは裾に行くに従って細くなっていきますが、ウエストや腿は比較的ゆったりとしているので履きやすいのが特徴です。
チノパンもテーパードタイプが出ているので、探してみてください。
黒のジャケットに、白パンを合わせたモノトーンの春のキレイめコーデです。
胸の白いポケットチーフが効いていますね。
同窓会に履いて行きたい靴
同窓会に履いていきたい靴は、スェードの靴。
スウェードの靴は、普段のスーツ姿では履くことのない靴でしょう。
大人らしさも出してくれるので、休日カジュアルにハマる靴です。
中でもオススメなのが、画像のようなチャッカブーツ。
チャッカブーツはジーンズにもウールのパンツにも合い、カジュアルなコーディネートをキレイめにしてくれる頼もしいアイテムなんです。
汎用性が高いので、1足持っていて損はありません。
ちなみに上の画像はクロケットアンドジョーンズのチャッカブーツです。
わざとスウェードのざらっとした手触りを残した表面が印象的です。
チャッカブーツは端正な長いノーズが特徴の、スマートな靴。
上のチャッカブーツは東京の靴メーカー「ヒロカワ製靴」のもの。
シックな装いが似合いそうな、なめらかな風合いのチャッカブーツです。
こちらは独特なシルエットのクラークスのデザートブーツです。
クラークスは200年の歴史を誇る、イングランドの老舗ブランド。
なめらかな表面と無骨な雰囲気が男らしさを引き出してくれます。
同窓会に着ていくファッション|まとめ
ここでは同窓会に着ていくファッションについて考えてみました。
同窓会には意外にもスーツはお勧めできません。
堅苦しく見えるし頑張っている感が滲み出てしまうからです。
また、ラフすぎるカジュアルなファッションもNGです。
例えばダメージジーンズやアクセサリーをジャラジャラつけすぎるファッションなど。
同窓会でおすすめなのは、ジャケット+パンツのジャケパンスタイル。
砕けた場でもきちんとした場でもそれなりに対応できるからです。
ジャケットで使いやすいのはネイビーのジャケット。
どんな色にも合うし、暗めな色なのに爽やかさと清潔感をキープできます。
また、黒いジャケットなら素材感で味を出したり、モノトーンコーデでメリハリをつけたりするのも良いですね。
グレーを入れてグラデーションにするのも素敵です。
また、ベージュは優しい印象を人に与える色で、取り入れると明るさや知的な雰囲気が出せます。
ラフな居酒屋・レストランなら襟付きのカーディガンもおすすめです。
ショールカラーのカーディガンは上着の代わりとして着られるし、首元にボリューム感も出してくれるので小顔効果もあります。
同窓会に着て行きたいシャツとしては、真っ白も清潔感があって良いのですが、エレガントな雰囲気のクレリックや、薄い色のラインが入ったストライプ、小さなドットなどで遊んでも良いでしょう。
ボトムスはダントツでキレイ目のジーンズがおすすめ。
誰もが見慣れているし、ジャケットを着ているのでカジュアル過ぎず堅過ぎずのちょうどいいジャケパンが作れます。
そしてオススメの靴はスウェードの靴、中でもチャッカブーツがいちばんのオススメです。
スウェード素材は柔らかさを表現してくれる素材、チャッカブーツはキレイめスタイルを作るのにはもってこいのエレガントな靴です。
できるものから取り入れて、同窓会を楽しんできてくださいね。