昨今のイタリアンスーツブームとは一線を画す、世界中の働くビジネスマンの憧れ、ヒューゴ・ボスのスーツ。
ヒューゴ・ボスのスーツは「成功者の証」と言われ、ビジネスで成功した者が着るスーツとしてビジネス界では定着しています。
また、戦う服に流行りのきらびやかさや華やかさはいらない・・・そう思っている方も多いのでは?
草食系男子なんていう言葉がチヤホヤされている今だからこそ、あえて「強い男」を堂々とアピールしたいと考える人もいるはず。
確かに流行のスーツはファッション的には格好いいけど、「自分の求めているものは戦う男が着る強い男のビジネス戦闘服なんだ!」というあなたに、今回の記事は是非読んでいただきたいです。
ヒューゴ・ボスはドイツのブランドで長い歴史があり、男性的な強さやハングリー精神を感じさせる、アグレッシブなブランドとして評されています。
さらに、このブランドの服は仕事着から誕生した、正真正銘ビジネスのための戦闘服なのです。
だからこそ、ビジネス界では「成功者の証」とされ、No.1スーツとして崇拝されているのですね。
あなたも真の成功者だけが手に入れられる「成功者の証」を着て、世界を闊歩してみませんか?
ヒューゴ・ボスの歴史
ヒューゴ・ボスの創設者、ヒューゴ・フェルディナント・ボスは、南ドイツの小さな町に生まれました。
5人兄弟の末っ子だった彼は、18歳の頃から紡績などの修業を商人の元で積んだ後、両親の営む婦人用商店を引き継ぎます。
その後結婚し、一女を設けて幸せな暮らしをしていましたが、1910年代になるとボスニア事件から第一次世界大戦が勃発し、その暮らしに暗い影を落としました。
1914年から4年間徴兵されたのち無事帰還するものの、戦後の不況から会社経営が不安定となり、「Schneiderei Hugo Boss(仕立て屋ボス)」として男性服や作業服の販売・クリーニングも始めます。
また、1924年になると、現在のヒューゴ・ボスの前身になる服飾工場を設立し、警察や郵便局の制服の製造などを行なうようになりました。
しかし、世界恐慌の影響によって倒産するなど、事業はなかなか波に乗ることができませんでした。
そんなヒューゴ・ボスに転機が訪れたのは1931年です。
ナチ党への参加でナチス軍を支援することを表明し、大規模なナチスの軍服を、一手に受注することとなったのです。
現代になった今でも、不謹慎とは言いながらも「ナチスの軍服がかっこいい」と囁かれ続けるのは、ヒューゴ・ボスの仕立てによるものだったのですね。
余談ですが、戦後ナチスとの関係に対し、ヒューゴ・ボスは長い間、なかなかその史実を認めてきませんでした。
しかし、1997年、ヒューゴ・ボスの広報が、「メンズスーツなどでブランドが認められる前に、ナチスの制服を作っていた」と認め謝罪しました。
また、ヒューゴ・ボスは当時、ポーランドとフランスの強制労働者を工場で働かせたとも言っています。
しかし、他の戦争を経験するブランドの多くが自国の軍ために制服を製作する運命だったことを鑑みるとき、たまたま生まれた場所がドイツだったというだけで、誰がヒューゴ・ボスを責めることができるでしょう。
むしろこうした戦争関連の、後ろ暗い会社の史実を隠そうとする企業が多い中、ヒューゴ・ボスの姿勢を潔しとして敬意を表する向きもあります。
その潔さに、武士道にも通ずる精神を感じるのは私だけでしょうか。
ともかくも、ナチスの制服を受注できたおかげで、ヒューゴ・ボスの経営は立て直すことができました。
そして1945年にナチス崩壊によって、ドイツ第三帝国が終焉を迎えると、ヒューゴ・ボスとナチスとの蜜月関係も幕を閉じました。
戦後、アメリカ軍はヒューゴ・ボスに「ナチスに協力した罪」として、多額の制裁金と事業の停止を課し、ヒューゴ・ボスは失意の上に亡くなりますが、彼の娘Eugen Holyが後を継ぎ、1950年に発表したメンズスーツが人気を博して、見事再建を果たします。
その後は順調に企業を拡大していき、今日ではドイツで最も有名なファッションブランドへと成長しました。
ヒューゴ・ボスのスーツの特徴
ヒューゴ・ボスのスーツの魅力は、トレンドに流されることのないそのスタイルです。
かっちりとした肩やドイツの伝統的雰囲気を感じさせる重厚さがありますよね。
また、シンプルで普遍的、機能性にも優れたデザインです。
華やかな流行に左右されないスーツは、1着持っていれば長い間着用できるスーツ。
そういった意味からも、世界中のビジネスマンから高く評価されているブランドです。
また、仕事のための制服から始まったブランドであるため、様々な動きに耐えられる特殊な素材を使用していることも特徴の一つです。
ブランドの公式サイトでは、ヒューゴ・ボスのスーツを纏った男性が、高い崖の上から海の中へとダイブするビデオを公開しています。
ダイブする前に一回転のひねりを加えるなど、様々な動きに対応できることをビジュアル的に証明した映像です。
まさに、スーパーマンにも匹敵するスーツですね。
ヒューゴ・ボスの魅力的なところは、品揃えとそのカラー。
微妙に異なる色合いのグレーや、落ち着いたネイビーなどの色が充実しています。
ビジネスシーンでは一番必要な色が取り揃っているため、どこまでも実用的で好感が持てますよね。
それゆえ、ビジネス界においては圧倒的なカリスマ性を誇ります。
ヒューゴ・ボスのスーツを着用することは「成功者の証」とも言われ、ビジネスで成功を狙う者ならば誰もが憧れるブランドなのです。
ヒューゴ・ボスのライン
ヒューゴ・ボスには大きく4つのラインがあります。
ライン設定は顧客に即していて、ビジネスマンだけでなく、カジュアルシーンやスポーツでも着用できるウェアなど、あらゆる顧客に対応できるようにしたもの。
では、それぞれの特色について、見てみましょう。
メインライン「ボス」
「ボス」はボス・ブラックとも言われ、メインのラインになります。
この中でもさらに「ビジネス」タイプ、フォーマル仕様の「イブニング」タイプ、「カジュアル」タイプの3種類に分類されています。
ビジネスタイプはグローバルに活躍するビジネスマンをターゲットとし、東京での会議やロンドンのイベントなど、あらゆるビジネスシーンに対応できるワールドワイドな定番スーツを提案。
トレンドにとらわれないと言っても、ドイツの伝統的なデザインをベースにしながらパンツの裾のカッティングを現代風に意識するなど、抜かりはありません。
数年前までに比べてラインも一新し、昔の「伝統的で普遍的だけど、それゆえに少し古臭い」と言われたヒューゴ・ボスのゆったりめなシルエットのスーツとは異なり、スリムで肩幅の狭いスーツが中心です。
したがって、昔は「日本人には不向き」と言われたヒューゴ・ボスも、今では細身の日本人でもスッキリと着られるようになりました。
スタイルはレギュラーフィット、スリムフィット、エクストラスリムフィットがあり、シルエットを選べるので、着用目的や体型に応じてチョイスすることが可能。
ラペルはどちらかというと細めで、英国スーツに近いスタイルです。
イブニングタイプは、夕方から着用できるサテンなどのきらびやかな素材を使用した、大胆なスーツ。
デザインはそのままに素材を変えることで、夕方からの会合やパーティーなどでも着用できます。
その他結婚式や二次会などにも着用できますね。
カジュアルタイプはリラックスした雰囲気のスーツで、カジュアルオフィスやオン・オフ両方で使用できるスーツです。
素材も厚めのウールなどカジュアル感のあるものが多いのが特徴。
休日出勤や顧客と会う約束のない内勤の日、デートなどにもオススメですよ。
カジュアルライン「ボス・オレンジ」
ボス・オレンジはボスのカジュアルラインです。
ジップアップのレザージャケットやデニム、ニットやスニーカーなどタウンカジュアルのスタイルを提案しています。
ヒューゴ・ボスというと伝統的なドイツのがっしりしたスーツというイメージが強いので、このカジュアルラインはちょっと意外かもしれませんね。
しかし、トータルファッションブランドのため、全身をコーディネートできる強力なコレクションをたくさん展開しています。
カジュアルといっても「男らしさ」という意味においてその精神は一貫しており、特にレザージャケットはヴィンテージを感じさせる様々な男らしく力強いスタイルを取り揃えています。
ヴィンテージのレザージャケットが好きな人には、きっとたまらないコレクションでしょう。
スポーツライン「ボス・グリーン」
ボス・グリーンはスポーツのためのラインです。
最新ファッションを取り入れながら、スポーツのための軽量ファブリックやその他の機能が充実したコレクションになっています。
ヒューゴ・ボスはF1やドイツサッカーの公式スーツなどで支援している他、ゴルフ、テニスなどもサポートしており、社会貢献に積極的です。
また、ユニセフや「Save the Children」にも協力しています。
スポーツシーンで活躍するためのウェアファッションと、様々な機能が用意されたバッグやシューズをたくさん取り揃えています。
特に袖の取り外しができ、断熱性のある特殊な薄いクッション入りのジャケットは、保温性に優れており冬の寒さからも身体を保護してくれます。
また、日本のビジネスマンには欠かせないゴルフのコレクションも充実。
「プレミアム・ゴルフ」というコレクションとして、ウェアやグローブ、シューズなどのグッズも取り扱っています。
モードライン「ヒューゴ」
ヒューゴはヒューゴ・ボスのモードラインです。
2017年春のヒューゴのテーマは「LAS VEGAS BY DAY」。
ドレスダウンしたラスベガスの日常を切り取ったようなモダンでリラックスしたスタイルです。
一つ一つのさりげないアイテムがモダンなデザインになっていて、全体的に力の抜けた、気負いのないオシャレな雰囲気を醸し出していますね。
ヒューゴはストリート系とも異なる独特な個性があり、カジュアルファッションで人と差をつけたいならこのコレクションは最適です。
一つは欲しいヒューゴ・ボスの小物
ヒューゴ・ボスはトータルファッションブランドのため、インナーウェアからシューズ、帽子、財布やベルトなどの小物類まで、幅広い品揃えがあります。
ヒューゴ・ボスの小物を身につけているというだけで、ステータス感があり、気分が上がりますね。
ヒューゴ・ボスの靴
シューズはビジネスシューズを始め、スニーカー、モカシン、ブーツに至るまで様々なファッションにコーディネートできます。
ビジネスシューズもスタンダードでスーツに合わせやすいものばかりが揃い、イビニングスーツ用にエナメルのシューズまで取り扱っています。
スニーカーは実際のスポーツ用とタウン用のレザースニーカーがあり、どちらもスタンダードかつシンプルでスマートです。
ブーツはシンプルでモダンなデザインのブラックブーツで、天候に関係なく履きたくなるお洒落なもの。
スーツに合わせてベルトとシューズを選べば完璧なコーディネートですね。
ヒューゴ・ボスのタイ&チーフ
ネクタイも、シックで落ち着いた色柄が多く、どのスーツに合わせても、ネクタイだけが浮いてしまうようなことはありません。
細かい小紋柄やドットなどが多く、色も落ち着いたダークグレーやダークネイビーが中心で、赤系にしても落ち着きのあるものです。
海外出張などにもヒューゴ・ボスのネクタイを数本持っていけば安心でしょう。
ヒューゴ・ボスのカフリンクス&ジュエリー
シルバーとブラックを中心とした、オリジナルのカフリンクスやネクタイ留めなどのアクセサリーです。
使われるカラーは他に、ダークブルー、ホワイト、少しくすんだ赤、ターコイズ、くすんだパープルなど。
いずれの色も少しくすみ調で落ち着きがあり、ヒューゴ・ボスのシックなスーツに控えめな華やぎを添えてくれます。
ヒューゴ・ボスの時計
実は時計も、何種類も出しているヒューゴ・ボス。
シーンやスーツに合わせて選んでみましょう。
ベルトもレザーのもの、シルバーの金属、ブラックステンレスなど表情の違うものを数多く出しています。
ボス・オレンジのラインから出ているカジュアルな時計もあり、ラインナップを見ているだけで楽しいですよ。
ヒューゴ・ボスのステーショナリー
ヒューゴ・ボスではペンや手帳などの文具も取り扱っています。
デザインはもちろん、シンプルで一切の無駄を省いた美しいデザイン。
機能性が高く、できる男の持ち物という風格です。
あなたの胸ポケットにヒューゴ・ボスの万年筆が刺さっているのを見たら、ヒューゴ・ボスをスーツブランドとしか思っていない同僚や上司から「あいつは持っているものも一味違う」と感心されること必須ですよ。
ヒューゴ・ボスのフレグランス
ヨーロッパの紳士達に愛用されるヒューゴ・ボスのフレグランス。
メンズフレグランスは9種類展開しています。
シックな香り、スパイシーな香り、エレガントな香り、知的で落ち着いた香りなど、どれを選んでも上品で魅力的な香りです。
ヒューゴ・ボスのフレグランスをつければ男を上げられますよ。
ヒューゴ・ボスまとめ
ビジネス成功者が着る、「成功者の証」と言われるスーツ、ヒューゴ・ボス。
その重厚感やかっちりとした肩のラインから、戦う強い男を連想させます。
ヒューゴ・ボスはナチスの制服を作ったことを潔くカミングアウトし、批判も浴びますが一方でその潔さも評されています。
今でもナチスの制服が格好いいと囁かれ続けているのもヒューゴ・ボスの実力を示していますね。
ヒューゴ・ボスのラインは少し前に一新され、「伝統的だが古めかしい」と言われていたゆとりのあるシルエットから、タイトで現代に即したシルエットへと変貌しました。
しかし、もちろんドイツ風の重厚感やシンプルな渋みは残っています。
・メインライン ボス
・カジュアルライン ボス・オレンジ
・スポーツライン ボス・グリーン
・モードライン ヒューゴ
現在のボスのラインはこの4つとなっており、さらにアクセサリーやシューズ、バッグに至るまで、トータルコーディネートができるようになっています。
頭のてっぺんからつま先までヒューゴ・ボスで揃えなくても、例えばカフリンクス一つつけているだけでも「成功者」の片鱗を垣間見せることができます。
ヒューゴ・ボスとはそういうステータスを示すことのできる、ビジネススーツ界においてカリスマ的存在なのです。
また、時計やステーショナリー、フレグランスも展開しており、小物も充実していますね。
あなたもヒューゴ・ボスを身につけ、成功者気分を一足早く味わってみませんか?