大人メンズにオススメなジャケパンですが、季節に合わせたコーデはマスト。
夏にオシャレなモノでも冬には合わない場合もありますし、逆も然り。
そこで今回紹介したいのが「秋冬」をテーマにした、ジャケパンのコーデです。
秋冬とは一般的には9月から2月頃の時期を指しますが、ポイントとなるのは「気温の低下」でしょう。
夏が終わり、秋が来ると涼しくなり、あっという間に凍えるような寒さに。
実用面では防寒対策が必須となりますが、重ね着できるこの季節はオシャレのチャンスでもあります。
ということで本記事では秋冬のメンズジャケパンに欠かせない
・秋冬にオススメな「ツイード生地のジャケット」
・防寒に欠かせない「コート」
・防寒に欠かせない「コート」
この二つを紹介しようと思います。
秋冬のジャケットはツイード生地がオススメ
ジャケットはジャケパンにおいて、どの季節のコーデにも欠かせないマストアイテムですが、季節に合わせて素材を選ぶのがポイント。
気温が下がる秋冬は、保温性が高く、見た目も暖かみのあるツイード生地がオススメです。
ツイードは太めの糸を平織りした厚手の生地で、秋冬のジャケパンコーデに是非活用して頂きたいアイテム。
そこでまずはオススメのツイードジャケットブランドを3つ紹介します。
Harris Tweed(ハリスツイード)
ブランド名に「ツイード」が入るハリスツイードですが、やはりハリスツイードのツイード生地は人気があり、「ツイードの王様」とも称されます。
ハリスツイードの誕生は18世紀にまで遡り、スコットランド北西部のハリス&ルイス島にて誕生しました。
この島でとれた羊毛を原材料とし、島内で染色、紡績し、手織りの素朴な質感が特徴ですが、その製法と質感は今でも変わりません。
作られた製品はハリスツイード協会にて審査され、認められたもののみ「ハリスツイード」のラベルを付けることが許されます。
ハリスツイードの魅力としてしばし挙げられるのが、生地のゴワゴワとした肌触り感と、ザックリとした風合い。
元々島の漁師達が上着に着ていたという歴史から、厳しい環境の中でも身を守るため丈夫に作られていたようなのですが、同時に着心地の良さも考えられており、ファッションアイテムとして使われる現代においても人気を得ているのです。
尚、通常ツイード生地を作る際、原材料のウールを紡ぐ段階で脱脂するのですが、ハリスツイードでは古くから伝わる手紬を行うため油分が残るのです。
この油分が使用する年月を通して抜けていくことにより、独特の風合いが生まれるのもファンに人気の理由の一つと言われています。
ちなみに、ハリスツイードはツイード生地のブランドであり、厳密にはジャケットのメーカーではありません。
実際、ハリスツイードの生地はジャケットのみならず、財布、バッグ、フットウェアといったアイテムにも使用されており、もしかするとあなたも目にしたことがあるかもしれません。
尚、日本では各ショップ及びテーラーでハリスツイードの生地を使用したジャケットを手にすることができます。
例えばこちらの一着はいかがでしょう。
ミリタリーテイストのフライトジャケットの袖付けと、テーラードデザインを交ぜた一着なのですが、フォーマルなコーデにもカジュアルなコーデにもマッチするはず。
尚、生地はハリスツイードでも「フェザーウェイト」と呼ばれる軽量な生地を使用しており、着心地は抜群です。
続いてこちらはアメリカントラディショナルの代表格と言われる、ブルックスブラザーズからの一着。
グレー生地に三色のチェック状の柄がポイントのデザイン。
“Milano”の呼ばれるモデルで幅が狭く、着丈も短くモデル名の通りイタリアのセクシーな男性像を彷彿させるシルエットですが、ハリスツイードの生地を使用することにより暖かみが生まれ、秋冬にピッタリな一着です。
BOGLIOLI(ボリオリ)
ボリオリは「モダン&クラシック」をコンセプトに1890年から100年以上の歴史を持つイタリアの老舗ブランドです。
創業者のPiero Boglioliがメゾンを立ち上げ、2代目である息子のGiuseppe Boglioliが大胆に当時の最先端技術を取り入れてアトリエを広げ、3代目のMario Boglioliがヒット作を生み出し、その名を世界中に広めてきました。
ボリオリの最大の特徴はヒット作の「コート」、「Kコート」に代表される「くたっとした風合い」です。
以後「アンコン仕立て」というジャンルが確立され、「アンコンストラクテッド」つまり従来の構築的なデザインではなく、逆に非構築的で裏地や芯地、肩パッドといった資材を省くことにより、軽くてソフトなジャケットのジャンルができました。
「若者が着ていたお下がりのジャケット」をヒントに生み出された、ソフトで上品なシルエットは洗い加工も相まってボリオリの最大の特徴であり魅力です。
そんなボリオリからオススメなのが、こちらの一着。
「カーディガンのように羽織れるジャケット」がコンセプトの”DOVER”というモデルを、「屈伸体系」としばし言われる日本人に特化した”NEW DOVER”と呼ばれるモデルです。
前見頃を狭め、背幅が2cmほど広げられていることにより、肩周りの可動域が広まり着心地が向上していると言われています。
一方でシルエットも練られており、薄着一枚の上に羽織ってもピッタリと体にフィットするモデルです。
そして、ソフトツイード生地を使用することにより、シンプルで暖かみのある質感に仕上がっています。
こちらはツイード生地を使用した”Dover”シリーズ。
秋冬の雰囲気にマッチしたブラウン、グレーの二色展開ですが、年月を掛けて着込んで味を出していきたい一着。
タイトフィット且つ短めの丈なので日本人に扱いやすいデザインになっていますし、秋冬のコーデに間違いないジャケットです。
Lardini(ラルディーニ)
Lardiniは1978年にイタリアはアンコナにて創業した高級メンズファッションブランド。
Lardiniは数ある高級イタリアンブランドの中でも品質面の評価が高く、その証拠に
・エトロ
・プラダ
・バーバリー
・ドルチェ&ガッバーナ
・プラダ
・バーバリー
・ドルチェ&ガッバーナ
と言った名だたるブランドのOEMを手掛けてきました。
(”OEM”とは、Lardiniが製造したアイテムを他社が自社のブランド名で売り出す受託製造です)
(”OEM”とは、Lardiniが製造したアイテムを他社が自社のブランド名で売り出す受託製造です)
・製品洗い
・製品染め
・ハンドペインティング
・コントラストステッチ
・拝みボタン
・製品染め
・ハンドペインティング
・コントラストステッチ
・拝みボタン
といった細かい部分のこだわりを強みとし、イタリア製保護協会の会員であることにより完全なイタリアンメイドであることも保障しています。
Lardiniはアジアでは日本、韓国、中国、欧米ではアメリカやロシアなど、世界中の高級デパートなどに550の店舗を展開するブランドに成長しました。
Lardiniから紹介したいツイードジャケットはこちら。
“EASY”と名付けられたこのモデルはその名の通り、気軽に羽織れる柔らかいジャケットです。
着心地は軽やかですが、渋めのブラウンの色彩に、美しい型周りのデザインなど、本格派な一着になります。
そして、やはりポイントはツイード生地で、色彩と相まって秋冬のコーデにピッタリなデザインです。
そして、こちらも人気のLardiniからの一着。
複数の色が使われる格子の柄である「ガンクラブチェック」ですが、「ガンクラブチェック」は元々英国の狩猟クラブで着用されていた由来を持ち、大人な、フォーマルな雰囲気が特徴です。
尚、このジャケットは裏地が省かれているのと、軽めのツイード生地が使用されているので、軽やかな着心地が魅力。
ビジネスコーデでも、カジュアルコーデでも使えるジャケットなので、着こなせば周りと差をつけられること間違いなしです。
秋冬はアウターで勝負
秋口のアウターはジャケットで問題ないかもしれませんが、さすがに冬になると厚手の物であってもジャケットでは厳しくなってくるもの。
そこで活躍するのが、防寒対策になりつつ、ダンディなジャケパンコーデをより一層カッコよくしてくれるコート系のアウターです。
尚、「大人」をキーワードに今回は
・トレンチコート
・ステンカラーコート
・ダッフルコート
・モッズコート
・ステンカラーコート
・ダッフルコート
・モッズコート
の4つを紹介します。
どちらかと言うと「トレンチコート」と「ステンカラーコート」はフォーマルな、ビジネス寄りのコーデにマッチし、「ダッフルコート」と「モッズコート」はカジュアル寄りのコーデにマッチするので、そのあたりにも触れつつ紹介させてください。
ビジネスジャケパンにオススメなコートその①「トレンチコート」
トレンチコートはイギリス軍が寒さの厳しいヨーロッパでの戦闘時に着用していたコートとして知られています。
現代においては映画「カサブランカ」で主人公が着用していたことから人気に火がつき、世界中で愛用者が増えたようです。
軍服の名残からか、水筒や銃を吊るす用途で使われていたショルダーストラップや、腹部の保温目的のウェストベルトなど、実用目的で使われていたアクセサリーが今でも装飾として残っています。
そんなトレンチコートですが、オススメなのが「バーバリー」のトレンチコート。
バーバリーは「ギャバジン」と呼ばれる軽量且つ通気性と防水性に優れた生地を1879年に開発し、今でも使われているヒット商品となっています。
ゆったりとしたフィットからスリムなフィットまで、トレンチコートだけで4つのシリーズが用意されているので、きっとあなたのコーデにマッチするトレンチコートがあるはず。
ビジネスジャケパンにオススメなコートその②「ステンカラーコート」
ステンカラーコートもスーツコーデで重宝されるコートの種類ですが、スーツを丸ごと包み込む、ゆったりとしたシルエットが特徴です。
ウール、カシミア、綿、ポリエステル、ナイロンなど、使われる素材は幅広く、色のバリエーションもたくさん出回っているので、選択肢が広いコートであると言えるでしょう。
そしてステンカラーでオススメなのが「マッキントッシュ」。
イギリス発祥のブランドですが、マッキントッシュが一躍注目されるようになったキッカケは「マッキントッシュ・クロス」と呼ばれる防水生地です。
これは二枚の生地の間に天然ゴムを挟んで圧着する構造により、水の侵入を防ぐものなのですが、発売以来瞬く間に広まり、当時イギリスで人気であった乗馬用のコートから、レインコートとして人々に認知されていきました。
この「マッキントッシュ・クロス」を使用したステンカラーコートが、”Dunkeld”シリーズです。
Dunkeldは「Aラインシルエット」と呼ばれる、上半身から下半身に向かって広がっていくシルエットが特徴で、Mackintoshの中でもベストセラーのシリーズと言われています。
「ステンカラーコートと言えばMackintosh のDunkeld」とも言われる程の定番シリーズですが、大人のメンズコーデでステンカラーコートを探しているのであれば是非チェックしてみてください。
カジュアルなジャケパンにオススメなコートその①「ダッフルコート」
フォーマル寄りなコートを2種類紹介しましたが、次はカジュアル寄りなコートを二つ紹介します。
まずは「ダッフルコート」。
メンズ、ウィメンズ問わず着られているコートなので、街中でもよく見かけるコートかもしれませんが
・大きなフード
・手袋をしたままでも着脱ができる、大きなトグル
・手袋をしたままでも着脱ができる、大きなトグル
が特徴です。
また、膝までの長い丈の物もあって防寒性能が高く、実用面でメリットの多いコートと言えるかもしれません。
トグルと大きなフードがアクセントで、カジュアルな雰囲気も出しつつ、シンプルなデザインなので大人っぽさもあり、大人メンズにオススメしたいコートとして選んだ次第です。
そして、ダッフルコートで有名なのがイギリスのブランドである「グローヴァーオール」。
「ダッフルコートの定番」との呼び名も高いグローヴァーオールですが、創業時から英国国防省の委託でイギリス軍のダッフルコートを売り、まさにダッフルコートが起源のブランド。
そして、グローヴァーオールの中でも人気なのが「モンティー」シリーズです。
昔ながらの仕様で木製のトグルや麻製のヒモを採用しているのが特徴。
また、現代に合わせたモデルとしては「512」もオススメです。
生地はメルトン素材を使用することにより保温性を上がっており、裏地にチェック柄を使っているのもアクセントになっています。
トグルは木製のMontyと違い水牛の角を採用、ヒモは革製で大人っぽさが演出されています。
カジュアルなジャケパンにオススメなコートその②「モッズコート」
モッズコートはシンプルなデザインに、裾を絞れる「フィッシュテール」が特徴のコート。
米軍の防寒着「M-51」としても知られていますが、フードの着脱が可能なモデルも多く、機能面も充実しています。
ダウンコートよりもコンパクトな分、デザインがシンプルなものが多く、ジャケパンコーデにもオススメです。
そして、モッズコートで紹介したいのが、フレッドペリーの「MEN MODS PARKA」。
フレッドペリーは元テニス選手という経歴を持つフレッド・ペリー氏が創業したファッションブランドですが、M-51をベースにしたモッズコートにいち早く手をつけ、スポーツウェアから他の分野へ人気を広めるキッカケとなりました。
MEN MODS PARKAは厚手のサテン生地を使用しているのですが、毛焼きを甘くして、毛羽立たせることにより、よりM-51に近づけた仕上がりとなっています。
製品洗いはあえてせずキレイ目な色合い、そしてサイズ感も肩ダーツやエポレットを無くすことにより細身にし、現代のトレンドに合わせてデザインされているのも特徴です。
まとめ
「秋冬のジャケパン」をテーマにオススメな
・「ツイード生地のジャケット」
・防寒に欠かせない「コート」
・防寒に欠かせない「コート」
この二点に焦点を当ててお話しました。
ツイード生地のジャケットは
・Harris Tweed(ハリスツイード)
・BOGLIOLI(ボリオリ)
・Lardini(ラルディーニ)
・BOGLIOLI(ボリオリ)
・Lardini(ラルディーニ)
の3つを紹介しましたが、「保温性」、「暖かみのあるツイード生地特有の質感」はどのブランドでも味わえ、とてもオススメです。
Harris Tweedはツイード生地の中でも硬めでゴワゴワ感があり、長く着ていきたい人にオススメですし
Boglioliはカチっとしたジャケットとは一味違う、「アンコン仕立て」が好みな人にオススメ
Lardiniはディテールにも拘った正統派が好みな人にオススメです。
そして冬場に欠かせないコートについては
・トレンチコート
・ステンカラーコート
・ダッフルコート
・モッズコート
・ステンカラーコート
・ダッフルコート
・モッズコート
と4つの種類を紹介。
「トレンチコート」と「ステンカラーコート」はフォーマルな、ビジネス寄りのコーデによく使われますし、
一方で「ダッフルコート」と「モッズコート」はカジュアル寄りのコーデにオススメです。
それぞれの種類を紹介するだけでなく、代表的なブランドとモデルも紹介しているので、気になるコートがあればまずは紹介している一着からチェックしてみて頂ければと思います。
以上となりますが、季節の変わり目で悩んでいる人がいたら、参考になれば幸いです。