ダンディズムコレクション ダンディズムコレクション
ジャケットの生地でシューズも仕立てる ダンコレのリンクコーデ 仕立て

寒い冬。モテる男の内面を表すニットの選び方

ジャケットの生地でシューズも仕立てる ダンコレのリンクコーデ 仕立て
冬になると気になるのが暖かい「ニット」ではないでしょうか。

肌触りの良さ。

着回しのしやすさ。

また、ニットを着ておけば、ハズすことも少ないだろう。

そんな思いで選ばれている人も、いらっしゃるかもしれませんね。

でも、少し見方を変えてほしいのです。

ニットの特徴である、

・肩の力が抜けた感じ。
・飾りすぎない感じ。

そして、ニットそのものから滲み出る

・優しさ
・余裕
・包容力

これらは大人の男の内面を表しているとは言えないでしょうか。

年齢を重ねれば重ねるほど、男の内面は成熟していきます。

だからこそ、ニットだったらハズさない。

そんな想いだけではなく、あなたの内面を惜しみなく表現する手段として、ニットアイテムを選んでほしいのです。

それでは、ニットについてお話していきます。

ニットとは

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「ニット」という名前を聞くと、あなたはどんなモノを思い浮かべますか?

・セーター
・ニットカーディガン
・手袋
・マフラー
・ストール
・ニット帽子

これらのアイテムは、ニットの代表的なもの。

他にも、

・ジャケット
・シャツ
・肌着
・スーツ

こんなアイテムをありますよね。

このように「ニット」は多種多様に存在しています。

では「ニット」とは何なのでしょうか。

セーターやマフラー、帽子という「形」に関係するものではありません。

ニットとは、「やわらかく繕った糸を編んだもの」のこと。

ほとんどの衣類は「ニット(編み物)」か「布(織物)」のどちらかでできていますが、ニットかどうかを確かめる簡単な方法を言うと

・「伸びる」ものが「ニット」
・「伸びない」ものが「布」

ということになります。

なぜニットは伸びるのかと言いますと、ニットは1本の糸を「ループ状」に縦横方向に絡めながら編んでいるから。

布の場合、縦糸と横糸が交差しながら織られていきますので、糸の余裕がありません。

このような違いから、ニットは特有のやわらかさ、ふんわり感、伸縮性を持つようになっています。

ニットの歴史

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ニットは英語で「knit」。

「編み物をする」という意味の動詞です。

ニットの起源を見てみると、紀元前2~3世紀頃、すでにアラビアの遊牧民が、手編みによって靴下を作っていたと言われています。

紀元前一世紀頃のエジプトの古墳からも、織物とも編み物とも区別できないようなものが発掘されていることから、手編みの技術はエジプトからスペインへ、そしてヨーロッパ全体へと広がったと言われています。

時は過ぎ、16世紀の中頃になると機械編みが登場します。

イギリスの牧師、ウィリアム・リーという人物が、妻が靴下を編んでいる様子を見て機械編みを考案。

1589年、苦心の末に機械編み機を発明します。

このように機械編みの登場も後押しし、編み物としてニットが広まり、日本でも使われるようになりました。

日本においてニットは、肌着を中心に「メリヤス」とも呼ばれていました。

しかし現在では、ニットブームの進展もあり、主にアウターには「ニット」という言葉が使われ、アンダーウェアに近いアイテムには「メリヤス」と呼ぶ傾向がアパレル業界にあるようです。

さらに、アパレル業界で「ジャージ素材」という言葉あります。

この「ジャージ」の定義は「編んだ生地を裁断・縫製して衣服になるもの」というのが一般的な定義となっているため、ジャージも「編み物」というくくりなので「ニット」ということになります。

このような歴史を持つニットは、今やワードローブに欠かすことができない存在です。

暖かさや通気性、紫外線対策など、独自の機能を備えた素材を使ったものや、シワができにくい形状安定素材のものも登場しています。

ニットを選ぶときは、素材や機能性にもこだわりたいですね。

ニットの素材

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ニットによって暖かさが違う。

ニットによって肌触りが違う。

そんな体感をされたこともあるでしょう。

見た目が同じようなニットでも、使われている繊維によって、肌触りや着心地が変わってきます。

ニットで使われる繊維を大きく分けると、次の3つに分類できます。

・綿や麻(植物性天然繊維)
・ウールやカシミヤ(動物性天然繊維)
・レーヨン(化学繊維)

それぞれの特徴を紹介しますので、ニットを選ぶときの参考にしてください。

植物性天然繊維

素肌に優しくやわらか。

軽くてリラックスしやすい素材です。

暖かさは、動物性天然繊維ほどではありません。

綿(コットン)
綿は約5000年前から使われていると言われています。

綿はニットだけではなく、シャツなどの衣類にも使われています。

(良い点)

・柔らかい
・さらっとした肌触り
・吸湿性、保温性が高い
・繊維が強いので繰り返しの洗濯にも強い
・軽くて伸縮性がある
・着心地が良い

(悪い点)

・シワになりやすい
・縮みやすい

麻(リネン)
リネンは人が初めて使った繊維とも言われています。

繊維が太くて硬いのが特徴。

夏物のニットによく使われています。

(良い点)

・綿よりも長持ちする
・吸湿性、発散性が高い
・通気性が高い
・涼しい

(悪い点)

・擦れると毛羽立つ
・シワになりやすい
・保温性が低い

動物性天然繊維

動物の毛から作られた繊維です。

軽くて暖かいのが特徴。

じんわりとした暖かさが感じられる着心地は、動物性天然繊維ならでは。

動物の育った環境、毛を刈る技術、糸を紡ぐ行程などで品質が異なります。

同じ天然繊維でも品質によって着心地が変わってきますので、選ぶときは手にとってみて確かめることをおすすめします。

絹(シルク)
古来、様々な文化の中で、最も美しいとされてきたのが絹です。

光沢としなやかな質感。

なめらかな肌触り、艶やかな光沢は最高級の証でもあります。

(良い点)

・美しい光沢
・なめらかな肌触り
・吸湿性が高い
・保温性が高い

(悪い点)

・シミになりやすい
・色落ちしやすい
・虫がつきやすい

羊毛(ウール)
綿についで生産されているのがウールです。

ウールは世界各地で生産され、改良が重ねられた天然繊維。

手触りが良い天然繊維の代表です。

(良い点)

・シワになりにくい
・吸湿性が高い
・保温性が高い
・長持ちする

(悪い点)
・毛玉がつきやすい
・虫がつきやすい
・縮みやすい

カシミヤ
カシミヤ山羊から作られた天然繊維です。

一頭から取れる量は約170グラムと言われています。

わずかな量しか取れないことから、高価な高級素材となっています。

(良い点)

・肌触りが良い
・光沢がある
・軽い
・型くずれしにくい
・保温性が高い
・保湿性が高い

(悪い点)

・毛玉がつきやすい
・虫がつきやすい
・縮みやすい
・値段が高い

化学繊維

人工的に作られた繊維です。

現在ではレーヨンの開発から始まり、

・アクリル
・ポリエステル

など、天然繊維に近い品質の化学繊維が登場しています。

レーヨン
シルクを人工的に作る研究から生まれていますので、シルクに近い肌触りが特徴です。

(良い点)

・肌触りが良い
・光沢がある
・発色が良い
・吸湿性が高い

(悪い点)

・シワになりやすい
・擦れに弱い
・縮みやすい
・水が付くとシミになりやすい

ニットの仲間

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ニット素材のアウターというと「セーター」が一番に思いつくでしょう。

しかし、セーター以外にもニット素材の仲間がいます。

(1)ジャージ

素材はウールが多かったのですが、最近は化学繊維である「アクリル」「ポリエステル」「ナイロン」を使ったものが増えています。
ジャージもニットの仲間なので、引っ張ると伸びるところも同じです。

(2)カットソー

カットソーはニット素材を裁断・縫製した衣類のことです。
カットソーもニット素材を使っているので、引っ張ると伸びます。

通常のYシャツなどは織物繊維なので伸びませんが、カットソーはジャージ生地を裁断して縫製していることが多いようです。

ニットの選び方

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ニットを選ぶとき、気になるのは肌触りと着心地。

せっかく買ったのに「チクチク」して着られないのではもったいない。

次からお話するポイント知っていただいて、ぜひ肌触りがいい、着心地もいいニットを選んでください。

(1)ウールのチクチク

ウールを使ったニット素材でチクチクする理由は、繊維が太いからなのです。

これはウールに限ったことではなく、ニット素材全体の5%以上に「30ミクロン以上」の太い繊維があると、肌に触れたときチクチクするように感じると言われています。

ウールの繊維の太さは個体差があり、16~40ミクロンと幅が広いです。

繊維の太さが30ミクロン未満のウールの繊維で作られたニットなら、敏感肌の方でもチクチクすることがありません。

ウールの中でチクチクしないものは、高級素材でもある「メリノウール」。

メリノウールは繊維の太さが、17~24ミクロンなので、最も太くても30ミクロンに届きません。

(2)カシミヤの優れた肌触り

カシミヤの繊維の太さは、14~16ミクロン。

ウールと比べると、とても細いことがわかります。

繊維が細いので保温性も高く、肌触りも優れています。

ウールにこだわらず、絶対にチクチクするニット素材はイヤだ!

そんなあなたは、カシミヤを選んでください。

上質な見た目、美しい光沢も手に入りますから、カシミヤのニット素材はおすすめです。

おすすめ冬ニット

それでは、最後におすすめの冬ニットを紹介します。

ざっくりニット

ミドルゲージ~ローゲージくらいの、ざっくりとしたニットセーターなら、大人の余裕を演出できます。

屋内なら一枚だけでもサマになりますし、テクニックではなくニット素材の力で「ほっこり」した雰囲気が作れるでしょう。

体のラインがはっきりとわかるハイゲージではないので、タイトすぎない程良いフィット感は、リッチでリラックス感のある印象を演出できるでしょう。

引用:https://www.loropiana.com/jp/eshop/ニットウェア-dolcevita-baby-cashmere/p-FAF8530
引用:https://www.loropiana.com/jp/eshop/ニットウェア-dolcevita-baby-cashmere/p-FAF8530
Loro Piana / dolcevita classic baby cashmere

ヒルカス子山羊の下毛だけから作られる「ベビーカシミヤ」100%素材の贅沢なミドルゲージニットです。

冬の定番であるタートルネックは、ジャケットの下に着ても際立ちます。

襟、袖口、裾はリブ編みとなっている凝った作り。

素肌に直接触れると極上の柔らかさを実感できる、ほどよいフィット感のニットは、男の余裕を演出してくれるでしょう。

ニットガウン

見ているだけで暖かそうなニット。

それは、羽織るだけでキマる「ニットガウン」です。

腰のベルトの結び方ひとつでも印象を変えられますし、スラックスをコーデするだけで、シックな雰囲気を作れます。

インにはニット素材のカットソーを選ぶだけで、ヌケ感も抜群。

車と屋内だけでデート。

そんなプランのときにおすすめです。

引用:https://www.instagram.com/p/BMQ2yjah2bk/?taken-by=tremezzo_japan
引用:https://www.instagram.com/p/BMQ2yjah2bk/?taken-by=tremezzo_japan
Drew&Co. / ニットガウン

長めのレングスがシックでエレガント。

ショールカラーの幅が広く着丈もたっぷりですが、シルエットは現代的な細身。

若者には着こなせない、キザな雰囲気も楽しいかもしれません。

リッチニット

ミドルゲージを使って編み込んだニットはいかがでしょう。

編み込み柄から伝わる上品な表情。

表情豊かな柄は、余裕とリッチな雰囲気を醸し出します。

ケーブル編みやヘリボーンなら、大柄でもおしゃれ感が損なわれません。

やや深めのVネックやクルーネックを選ぶことで、セクシーなルックスを作り出せます。

引用:https://www.instagram.com/p/BMgDt1GjpZJ/
引用:https://www.instagram.com/p/BMgDt1GjpZJ/
Circolo 1901 / easy knitwear

首元のタートルネックのボリューム感が、余裕を感じさせてくれるニットです。

表情が豊かな「杉綾編み込み」。

ジャケットのインにも着こめる細身のデザインは、ニットをオシャレに着回すのに相性抜群です。

コマンドニット

男らしい一面をニットで決める。

そんなときに活躍するのが「コマンドニット」です。

コマンドニットの中でも代表的なデザインは「肩のパッチ」。

肩パッチのみスウェードやサテンを使うことで、男らしい精悍さを演出できます。

また、肩パッチに視線が集まりますので、見られたくないところを隠すことができるかもしれません。

引用:http://www.jeanpaulknott.com/look/knottmen/2016/FALL_WINTER/16
引用:http://www.jeanpaulknott.com/look/knottmen/2016/FALL_WINTER/16
Knott Men / コマンドニット

コマンドニットをモダンに仕上げると、こんな風になります。

胸板を強調するかのような、引き締まったシルエット。

セクシーな輝きを見せる、サテン肩パッチ。

男らしい逞しさと精悍さが際立つ「モテ」ニットと言えるでしょう。

ニットパーカ

ちょっとした甘さと優しさを演出したいのなら「ニットパーカ」がおすすめです。

フードがあるだけで、若々しさが際立ちます。

リラックスした印象も強いので、普段の自分とは違う気分になれるかもしれません。

優しさと包容力、そしてリラックスした雰囲気。

ニット素材にも合った演出ではないでしょうか。

引用:http://www.altea.com/# 6
引用:http://www.altea.com/# 6
Altea / ニットパーカ

コートやジャケットのインにも着られる、スッキリとしたデザインです。

目の詰まったニット地を使っているので保温性も抜群。

アランニット風の編み柄は、リラックス感をより一層引き立てます。

ジップアップニット

ニットスタイルはシンプルが基本。

でも、ちょっとは差をつけたい。

そんなあなたには「ジップアップニット」はいかがでしょう。

ジップ付きというところがポイントで、これだけでスポーティな雰囲気に変身できます。

コートの下に着込めば、ヌケ感あるコーデに。

ジップを上まで閉めるとタートルネックのコーデにも。

首元のニュアンスが自由自在になる、ジップアップニットは、差をつけたいあなたのぴったりです。

引用:http://strasburgo.co.jp/brand/cruciani/item/STB0116F0442?areaid=ebA0002
引用:http://strasburgo.co.jp/brand/cruciani/item/STB0116F0442?areaid=ebA0002
Cruciani / ジップアップ ニット カーディガン

前身頃だけがローゲージになっているカーディガンです。

腕の部分はスッキリとミドルゲージ。

後見頃はハイゲージと、凝った作りになっています。

細身の作りとなっていますので、ジャケットにインに着てももたつきません。

ジップアップを工夫することで、タートルネックにもVネックにも変化できるのはオイシイですね。

アメリカンニット

ニットの新しい提案として注目されているのが「アメカジ」的なアレンジです。

ポイントはスウェットによくある「フロントのV」。

パッと見はアメカジ全盛期のスウェットなのに、よく見るとニット。

全体的にコンパクトな作りなので、若々しいカジュアルアピールができそうです。

引用:http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/tops/24150143210/
引用:http://www.beams.co.jp/item/brilla_per_il_gusto/tops/24150143210/
Andrea Fenzi / ケーブルクルーネックニット

ヴィンテージ風の胸元のVステッチが、アメカジ感満載です。

ワッフル調の素材なので表情も豊かですし、肌触りも抜群。

トーン違いのリブ部分(袖口や裾)は、ただのアメカジじゃない雰囲気です。

まとめ

ニットは、大人の男性にこそ似合うアイテムです。

インナーに着てもいいですし、サッと一枚羽織ってもサマになります。

ニットはその素材の印象から、存在感もたっぷりですし、やさしげな印象になりやすいので、女性にも喜ばれるファッションアイテムと言えます。

今の時代、肩肘張ったカッチリとしたファッションよりも、肩の力が抜けた、大人の男にしか出せない余裕や包容力こそがファッションに求められるもの。

あなたの内面にぴったり合ったニットアイテムを手に入れて、女性を包み込む余裕の男性にサッと変身してみてはいかがでしょうか。

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