これまでにもお話したことがありますとおり、スーツを選ぶときは自分にピッタリなサイズを選ぶことが大切です。
そして、あなたにもう一つ覚えておいていただきたいことは、スーツ選びには季節感を取り入れることが必要だということ。
特に春夏はスーツって「暑苦しく」見えてしまいがちですから、スッキリとした清涼感を印象づけたいところです。
そこで今回は、春夏スーツの季節感を決める「生地」についてお話していきます。
1. 春夏におすすめの生地の特徴とは
2. 春夏のおすすめの生地6選
ゼニア
ロロピアーナ
カノニコ
ニュージーランドウール
ドーメル
ホーランド&シェリー
3. まとめ
1.春夏におすすめの生地の特徴とは
春夏のスーツは、できるだけ
・清潔感
・清涼感
・軽やかさ
・誠実
こういったキーワードをおさえておきたいところです。
そのためには、スーツのデザインだけではなく生地にもこだわることが大切です。
例えば、春夏スーツで使いやすい生地素材には次のようなものがあります。
(1)コットン
綿です。
綿は吸湿性と通気性に優れた素材なので、汗をかきやすい春夏にはうってつけ。
また、綿はご存じのように触れた感じが大変気持ちいいので、
着ている自分も夏のイライラから少しは解放されることでしょう。
(2)リネン
麻です。
麻も綿と同じように吸湿性に優れた素材です。
また、雑菌の繁殖を抑えることで防臭効果も期待できると言われています。
リネンは程良い艶と、リネン独特の生地感から清涼感の高いスーツになりやすいですね。
(3)モヘア
アンゴラヤギの毛で織られた生地です。
ちくちくとした気になる肌触りがありませんので、肌が敏感な方にもおすすめです。
光沢感がありますので、太陽の光を少し照り返すところなどは夏にぴったりな印象になるでしょう。
(4)シアサッカー
波のような縞模様が特徴的な生地です。
夏の定番とも言える生地ですね。
サラっとした肌触りなので体感温度も涼しく感じられることでしょう。
2.春夏のおすすめの生地6選
春夏におすすめの生地素材についてお話してきました。
では、こういった生地は、どのようなブランドから手に入るのかを見ておきたいとおもいます。
ゼニア
オーダースーツで見かけることの多い生地ブランド「ゼニア」。
世界的に名を馳せている生地ブランドですから、当然のように春夏にぴったりの生地が存在しています。
かなり細いウールを使い、太陽光を反射させ通気性も高めた「COOL EFFECT」という生地なら、日本の春夏にも快適に使えることでしょう。
ロロピアーナ
こちらも有名なブランドですね。
ロロピアーナにも、春夏におすすめの生地があります。
それは「100% COTTON」とラベルに表記されている生地。
豊富な色がありますので、春夏にぴったりなスーツを仕立てることができるでしょう。
カノニコ
カノニコには名前からして春夏を連想させる生地があります。
その名前とは「ラスティック・トロピカル」。
さすがイタリアの一流ブランドらしいネーミングだと思います。
この生地は通気性が高く、見た目にも涼しい印象がありますので、春夏でもおしゃれにスーツを楽しむことができるでしょう。
ニュージーランドウール
ニュージーランドのウールを使った生地です。
ニュージーランドのウールは、一般的なウールにくらべソフトさがありながらシワになりにくい特徴があります。
脱ぎ着することの多い春夏でも扱いやすい生地だと言えるでしょう。
ドーメル
英国高級生地「ドーメル」にも春夏におすすめの生地があります。
「トロピカル・アマデウス」
Super100’sを使用したコレクションの春夏バージョンです。
軽くてしなやかな生地なので、日本の春夏でも快適に過ごせることでしょう。
ホーランド&シェリー
イギリスの老舗高級テーラーが提供する「Cool Breeze」は春夏用の生地でありながら、夏になりすぎない色柄が特徴的です。
暑い季節でもフォーマルに着こなしたいときに選ばれるのがおすすめです。
3.まとめ
日本の春夏はスーツに厳しい季節です。
ですから季節にあった生地を知っておくことで、かなり快適に過ごすことができるようになります。
ぜひ自分の好みにあった生地を選び、ぴったりなオーダースーツを手に入れてください。