クールビズが導入され、働き方改革がはじまり、在宅ワークも増えてきた現在、
仕事へ行くときの服装もビジネススーツだけが選択肢ではなくなっています。
特に最近ではサテライトオフィスの利用を推奨している企業もあるため、
仕事用の服装と言っても「カジュアルスーツ」でOKというケースもあるでしょう。
しかし、カジュアルスーツがOKになったからといって、すべての男性が喜んでいる訳ではありません。
・カジュアルスーツに合わせるインナーは何を選べば良いのかわからない
・着こなし方がむずかしい
このように選択肢が増えたことで悩みも一緒に増やしてしまった方もいらっしゃるはず。
そこで今回は、カジュアルスーツの着こなしポイントや、
カジュアルスーツにおすすめのインナーについてお話していきたいと思います。
1. カジュアルスーツとビジネススーツの違いとは
2. カジュアルスーツでおしゃれに見えるインナー
3. カジュアルスーツの着こなしポイント
4. まとめ
1. カジュアルスーツとビジネススーツの違いとは
はじめに、カジュアルスーツと従来のビジネススーツの違いからご説明していきます。
どちらも見た感じは似ていますが、細かく見ていくと違いがあることがわかります。
(1) 生地が違う
まずはスーツを作るときに使用する生地です。
ビジネススーツの場合、生地に選ばれることが多いのは「ウール」です。
春夏に適した生地や秋冬に適した生地はありますが、生地の素材としてはウールです。
対してカジュアルスーツの場合、生地に選ばれる素材が増えてきます。
・シアサッカー
・麻
・コーデュロイ
このようにビジネススーツでは選ばれることが少ない生地が使われていることが多いです。
(2) パンツが違う
ビジネススーツのパンツと言えば、ジャケットとセットアップされたもの。
いっぽう、カジュアルスーツのパンツと言えば、
セットアップよりも他のパンツと組み合わせて着用することが多いものです。
一般的には「ジャケパン」と呼ばれるコーデが主流になっています。
カジュアルスーツの良いところは、ジャケットとパンツを別々の組み合わせで着用できますので、
着回ししやすいのもうれしいところ。
上下のアレンジ次第で、個性的でおしゃれな着こなしを楽しめますし、
おしゃれの幅を広げることができるでしょう。
(3) シーンが違う
ビジネススーツを着用するシーンは、基本的にフォーマルが必要とされるところです。
例えば「商談」などはビジネススーツでなくてはいけないシーンだと言えます。
対してカジュアルスーツを着用するシーンはというと、
・仕事関係のイベント
・友人や知人の結婚式の二次会
・ディナー
このように、肩の力を抜いたシーンに似合います。
(4) 作りが違う
ジャケットの仕立て（作り）に違いがあります。
ビジネススーツのジャケットには「芯地」と呼ばれる
型くずれを防ぐものが、前身やラペルに入っています。
そのためビジネススーツを触ってみると、カッチリとした安定感があります。
カジュアルスーツはというと、芯地が入っていてもかなり軽いため、
ビジネススーツのようにカッチリとした印象はありません。
2. カジュアルスーツでおしゃれに見えるインナー
ビジネススーツのインナーというと、迷うことはありませんよね？
基本的に「ドレスシャツ」の一択ですから。
しかしカジュアルスーツのインナーとなると、
着慣れていない方としては「どんなインナーを選べば良いのかわからない」ということもあると思います。
(1) 外さない定番インナーとは
カジュアルスーツでおしゃれに見えて、絶対に外さないインナーというと「シャツ」なんです。
しかしビジネススーツで着用しているシャツではなく、
少しカジュアルな雰囲気を持っているシャツを選んでもらいたいと思います。
例えば
・ボタンダウン
・襟の無いもの
ポイントは「襟（カラー）」の雰囲気を、
ビジネススーツで着用しているシャツとは違ったモノを選ぶことです。
特に初めてカジュアルスーツを着用される方なら、
デニム素材のボタンダウンシャツを選んでおくと外すことがありません。
デニム特有の色が苦手と言う方は、綿素材のボタンダウンになったホワイトシャツを選んでおきましょう。
無地のホワイトシャツは、カジュアルにダウンしすぎないため、落ち着いた雰囲気を作りやすいです。
(2) 定番以外のおすすめインナー
定番のシャツ以外におすすめのインナーを紹介します。
ここで紹介するインナーを試してもらうだけで、カジュアルスーツがこなれた感じに変わります。
[1] カットソー
すっきりと無地のカットソーをカジュアルスーツに合わせましょう。
嫌みが無くキレイ目な雰囲気を楽しめます。
また、カットソーは素材によって与える印象が変わりますので、
あなたの個性を出しやすいというメリットもあります。
[2] ニット
カットソーから一段グレードアップするなら、薄手のニットや、Vネックのセーターを選びましょう。
色や柄を変えることで簡単に季節感を出すことができます。
また、ニットは見た目にも優しい雰囲気になりやすいので、
社内会議などでも安心感や親和性の高さをアピールするのに役立つことでしょう。
1点、ニット系で注意しておきたいことはサイズ感です。
大きいサイズのものを選ぶと、ダブついたシルエットになりやすいためスッキリ感が損なわれます。
スーツのジャケットと同じように、美しくスッキリとしたシルエットを意識して、
体に合ったサイズのものを選んでおきましょう。
[3] カーディガン
秋冬ならではのインナーとして、カーディガンを選ぶこともできます。
特に薄手のカーディガンなら重ね着もできますので、
「シャツ × カーディガン」
というように、カーディガンをアウターして使うこともできますね。
カーディガンを選ぶときに注意しておきたいことは、Vゾーンの美しさです。
ここは視線が集まりやすい部分なので、
シャープな印象を作ることでカジュアルでも信頼度の高い雰囲気を作ることができます。
(3) シーンで考えるインナー着こなし方法
インナーを着こなすために知っておきたいのがシーンに合わせた選択です。
少しかしこまった場所へ足を運ぶなら、ホワイトのインナーを選びましょう。
清潔感もあるので場所で浮くことがありません。
ビジネスでもカジュアルでも無難なのが、色物でも清潔感があるシャツやカットソーやニットです。
このように見てみると、黒や濃い色は「遊び」。薄手の色は「仕事」。
こんな風に最初は考えてみても良いですね。
3. カジュアルスーツの着こなしポイント
カジュアルスーツを着こなすポイントを紹介していきます。
(1) JKとパンツの雰囲気に合わせる
ジャケットとパンツが別々のものになりますので、雰囲気が合っているものを選んでください。
定番としては
・グレーパンツ
この組み合わせから初めて、少しずつ自分の個性を出していきましょう。
(2) 季節感を意識
カジュアルスーツを着こなすためには、季節感を意識してください。
春夏なので厚手のウールというのはおすすめできません。
また、色や柄も春夏にダークなものもおすすめできません。
ビジネススーツなら春夏でもダーク系も良いですが、カジュアルスーツは季節に合わせておくことが重要です。
(3) ギャップを作ってカジュアルダウン
少しカジュアルスーツに慣れてきたら、
ギャップを作ってカジュアルダウンを楽しみましょう。
例えば、足元の靴をスニーカーに変えてみると、
これだけでキレイ目で軽快な雰囲気を持ったカジュアルダウンが完成します。
また、春夏ならインナーに無地のTシャツというのも、スッキリとしたカジュアルダウンになります。
秋冬ならタートルネックのニットなどを組み合わせると、
季節感を出しながらスッキリとしたシルエットを作ることができるでしょう。
4. まとめ
カジュアルスーツを試してみる機会が増えています。
でも、どんな風に着こなせばいいのかわからない方も多いようです。
特に着こなしやインナー選びを難しく感じている方もいらっしゃると思います。
そんなあなたに、今回の内容を参考にしていただき、
ぜひこの機会にカジュアルスーツの楽しみ方を知っていただきたいと思います。
世の中の流れはどんどんと変化しています。
仕事場で着る服装も、時代の流れに合わせて変化していますので、
上手に流れに乗っておきたいですね。
