スーツを着こなしている人は増えてきています。
でも、スーツと一緒にベストを着こなしている人は多くありません。
最近ではクラシックスタイルへの流れも人気ですから、今こそベストを上手に着こなして、フォーマルな雰囲気を強めるスリーピースに挑戦してみても良いかと思います。
そこで今回は、まだまだ着こなしている人が多くない、ベストについてお話していきます。
1. ベストの役割とメリット 2. ベストの種類 3. ベストの選び方 4. ベストコーディネート 5. まとめ
1.ベストの役割とメリット
ベストには次のような役割とメリットが備わっています。
これまでスーツを着てきた人でも、ベストは一度も挑戦したことがないという人も、これからお話する役割とメリットを知っていただき、この週末にベストを購入していただきたいと思います。
(1)フォーマルな印象を楽しめる
スーツスタイルでもっともかっこよく見えるのがフォーマルなスタイルでしょう。
ジャケットとパンツだけでもフォーマルな雰囲気はありますが、そこでベストを合わせると、一気にフォーマル感がアップします。
これは、スーツ発祥の地域であるヨーロッパでは、シャツは下着という位置づけなので、ジャケットを脱いだとき下着一枚で過ごすのはマナー違反という風習から生まれた歴史あるスタイルだからでしょう。
ジャケパンスタイルを楽しむときにも、ベストをジャケットの下に着込むだけで、かなりフォーマルな印象へと変化させることができます。
(2)気温の変化に合わせやすい
日本独特の気候による役割とメリットと言えます。日本は四季がありますから、どうしても季節の変わり目は一日の中でも気温が大きく変化するこがあります。
朝晩は肌寒いけれど、日中は暖かいというのは春や秋によくあることですね。
また、四季とは関係なく日本の室内と屋外とではエアコンの性能が高いため、温度の差が激しくなっていることもあります。
こういった気温の変化を感じるとき、ベストは大変役立ちます。
ジャケットを着るのは暑いけれど、シャツだけでは少し肌寒い。
こんなときこそベストを1枚着用するだけで快適な体感温度で過ごすことができるでしょう。
(3)おしゃれがアップ
Vゾーンにベストが加わることで立体感が生まれます。
また、ベストによるフォーマル感がアップすると、一緒に上品な印象も加わりますし、きちんとした「スタイリッシュ」な印象を演出することができるでしょう。
スーツだけではなく、ジャケパンにもベストを取り入れることで、おしゃれの幅を広げることもできます。
2.ベストの種類
(1)シングルベスト
ジャケットと同じように前を留めるボタンがシングルになっているベストです。
(2)ダブルベスト
シングルがあれば、ダブルもあります。
クラシックな雰囲気の中に、モード感を取り入れたい方におすすめです。
(3)ラペルベスト
ベストに襟が付いています。
映画に出てきそうな「ジェントルマン」なスタイルです。
3.ベストの選び方
(1)丈の長さ
スーツと同じように、あなたの体に合ったサイズが重要です。
特にベストの丈の長さは間違えると、かなり残念なことになります。
パンツとの境目が見えないくらいの丈が必要なので、長すぎても短すぎてもいけません。
(2)Vゾーン
立体的に見えるベストを選ぶことが大切です。
体型によってVゾーンの見え方は違ってきますので、胸周りの立体感や厚さを考慮してチェックするようにしましょう。
(3)デザイン
生地やボタンで様々なデザインを楽しめます。
ただし、ジャケットを脱いだときのことを考えて選ぶことが大切です。
4.ベストコーディネート
ベストのコーディネートというと、ちょっと難しそうに感じるかもしれません。
でも、ベストはスーツスタイルにおける定番ですから、ジャケットの内側に着ていても印象を悪くすることはまずありません。
反対に普段とは違う知的な印象や、きちんとした信頼感が魅力となり、まわりへアピールすることもできるでしょう。
ベストコーディネートは、難しく考えずに「気負わず着る」これが大切です。
5.まとめ
ベストを着ることで、ダンディーな雰囲気も身についてきます。
これはまだまだベストを着ている人が多くないため、他の人とはちょっと違う雰囲気を醸し出しやすいからだと思います。
もしこれまでベストを着用するタイミングを逃していたのなら、気負わずに楽しんでみてください。
きっといつものあなたとは違った、新しい魅力と出会えるはずです。