オーダースーツの世界にもトレンドがあります。
スリムなスーツが流行することもあれば、多様な変化をした結果として正統派に戻ってくることもあります。
そして、まさに今のスーツのトレンドは「クラシックスタイル」へ戻ってきたと言えるでしょう。
今回は、昨今のトレンドでもある「クラシックスタイル」についてお話していきたいと思います。
1. クラシックスタイルのスーツとは 2. クラシックな生地はこれ! 3. クラシックスタイルのコーディネート 4. まとめ
1.クラシックスタイルのスーツとは
クラシックスタイルのスーツには、次のような特徴があります。
(1)品格
クラシックスーツと、そうでないスーツの違いで気がつくのが、品格のあるジャケットシルエットと言えるでしょう。
トレンドになっているクラシックスタイルは、伝統的な英国調スーツを手本にしているため、硬派なシルエットであると同時に、紳士的な品格を高めてくれます。
(2)ショルダー
出典:mens-ex
英国スーツの象徴的なディテールのひとつに「ビルドアップショルダー」があります。
このディテールは、スーツの肩の部分にパッドが入るため、かっちりとしたシルエットを作り出してくれます。
これによって男性らしさを醸しだしてくれるでしょう。
(3)スリーピース
ジャケットとパンツだけではなく、ジャケットの内側にベストを合わせた正統派スーツです。
フォーマル度がアップするため、信頼度もアップするでしょう。
(4)ダブル
ジャケットにエレガントさがほしい場合は、クラシックスタイルの中でも「ダブルブレスト」のジャケットを選ぶことで実現できます。
昔のダブルブレストは、ゆったりと着こなすことが多かったのですが、最近のトレンドでは、ウエスト部分がスマートになっているため、少しタイトな印象で着こなすことができます。
(5)チェンジポケット
クラシックスタイルの伝統的な部分です。
今では実用性のあるポケットということではなく、アクセントとして存在しています。
(6)プリーツ
パンツにプリーツが入っているのも、クラシックスタイルの特徴です。
ピッタリしすぎないシャープなバランスなので、よりクラシック感を楽しめます。
2.クラシックな生地はこれ!
クラシックスタイルのスーツにおすすめなのが、次のような生地です。
(1)ストライプ
クラシックスタイルをイメージするとき、参考になるのが古い映画ではないでしょうか。
特に海外の映画の場合、クラシックな装いにマッチしているのが「ストライプ」柄の生地です。
ストライプには、幅と間隔の違いによって印象が変化する特徴があります。
あなたがもっとも映える「幅」「間隔」をいろいろと試してみてください。
(2)チェック
海外映画で英国紳士がゴルフをするシーンや乗馬をするシーンを思い出すと、必ず登場しているのが「チェック」柄です。
日本ではカジュアルな印象にとられることが多いですが、チェック柄の大きさによってはビジネスシーンでも問題なく楽しめます。
遠目には無地に見えるような細かなチェック柄で、隠れたおしゃれも同時に楽しんでみるのもおすすめです。
3.クラシックスタイルのコーディネート
出典:映画『キングスマン』
トレンドの「クラシックスタイル」にコーディネートするなら、映画やテレビを参考にしてみるのがおすすめです。
例えば、映画「キングスマン」は、おしゃれなスーツの着こなしを知る絶好の内容だと言えるでしょう。
クラシックな中でも正統派を学びたいなら「華麗なるギャッツビー」。
そして、男性らしさをおもいきりアピールするクラシックスタイルなら「007:スペクター」は、お決まりの映画とはいえ、いつ観ても着こなしの参考になります。
また、海外ドラマなら、ベネディクト・カンバーバッチが主演の「シャーロック」、全編に渡っておしゃれな「エレメンタリー」は、トレンドのクラシックスタイルの参考になるはずです。
4.まとめ
クラシックスタイルは、重厚感と信頼感が同居する、大変便利なシルエットです。
また、大人の男性らしいイメージも出来上がりますので、ビジネスシーンにも活躍してくれます。
カッコいいクラシックスタイルで、紳士的な雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。