働き方改革やクールビズの影響からオフィスカジュアルが広まったことで、多くの男性の足元にも変化が訪れています。
一昔前ならスーツやジャケパンの足元というと、比較的フォーマルな革靴を選ぶのが多かったはず。
しかし昨今は足元にスウェード靴を選び、軽快な雰囲気をおしゃれに取り込み楽しんでいる人が増えてきています。
そこで今回は、スーツとスウェード靴の着こなしについて紹介していきたいと思います。
1. スウェード靴の特徴 2. スウェードのお手入れ 3. スウェード靴の選び方 4. スウェード靴×スーツのコーディネート 5. まとめ
1.スウェード靴の特徴
スウェード靴を持っていない方にとっては、どういったシーンで使えばいいのかわからない。
そんなご意見が多いものです。
まずはスウェード靴について知っておきましょう。
(1)スウェードってなに?
スウェードとは、皮であることは間違いありません。
しかし一般的にイメージする「ツルン」としたレザーではなく、起毛加工された素材をスウェードと呼んでいます。
牛や羊の皮革の裏面をヤスリで起毛させ、毛の長さの違いから光沢を生み出しつつ柔らかさも兼ね備えた素材です。
(2) スウェード靴の特徴
スウェード靴は、起毛による光沢とやわらかさに特徴があります。
どちらも足にとってはうれしい特徴なのですが起毛素材なので
・ほこりがつきやすい
・細かな砂がつきやすい
・雨の日などはドロがつきやすい
というように「汚れやすい」というデメリットを持っています。
できるだけスウェード靴は「晴れたとき」だけ履くのがベストです。
(3)オフィスカジュアルにぴったり
スウェード靴は、起毛による雰囲気からやわらかな印象を持っています。
そのため、カジュアルな印象が強くフォーマル感が強いビジネスシーンでは似つかわしくないというご意見もあります。
そのため取引先との会合など、かしこまったシーンには扱いづらい靴ではありますが、昨今の
・クールビズ
・ビジネスカジュアル
という風潮により、オフィスでのカジュアルが許されているシーンでは、かなりおしゃれな靴として使っていただけると思います。
2.スウェードのお手入れ
スウェードの靴は汚れやすいため、普段からマメにお手入れしておいてあげましょう。
そうすると長く履いて楽しめます。
(1)スウェード靴のお手入れ方法
大切なポイントは、スウェード靴を購入したときにあります。
まだ外へ履いて出る前に、防水スプレーを使って靴全体をコーティングしておきましょう。
このひと手間によって、汚れがつくのを最小限にすることができます。
日々のお手入れですが、靴用のブラシで表面についた
・ホコリ
・砂
・ゴミ
を履き落としましょう。
汚れがシミになった場合は、サンドペーパーで汚れ落としすることもできますが、心配な場合は靴のお手入れ専門店へ持ち込んでメンテしておくと良いですね。
(2)スウェード靴が濡れてしまったときの対処法
「雨の日は履かない」と決めていても、外出先で雨に遭うことはあります。
そんな場合、どうがんばってもスウェード靴が濡れてしまいますから、次のようなポイントに気をつけて、お家でメンテナンスしてあげましょう。
・新聞などを靴の内側へ入れて型くずれを防ぎましょう
・風通しの良いところで日陰干しして乾かします
・生乾きになるまではこまめに新聞紙を取り替えて水分を吸収します
・生乾きになったらシューズキーパーを入れて形を整えつつ完全に乾かします
・乾いた後は表面をブラッシングし、防水スプレーをかけておきましょう
3.スウェード靴の選び方
最低限、靴の種類を知っておきましょう。
靴には「内羽根式」と「外羽根式」があります。
内羽根式は靴紐を通す「甲」の部分が潜り込んでいます。
外羽根式は靴紐を通す「甲」の部分が外に出ています。
フォーマル度は内羽根式の方が強く、外羽根式の方がカジュアルな印象になります。
スウェード靴は素材の印象からカジュアルになりますが、内羽根式のスウェード靴を選ぶことで、フォーマルな印象を与えることも可能です。
自分がどういった印象をもってもらいたいのかを理解した上で、内羽根式か外羽根式かを選んでください。
4.スウェード靴×スーツのコーディネート
(1)ネイビージャケット×グレーパンツ
出典:blaklapel
ビジネスの定番、ネイビージャケット。
そこにグレーのパンツを合わせるとビジネスカジュアルの王道ができあがります。
こういったコーデの場合、黒のスウェード靴を合わせることで全体的に暖かい印象になります。
(2)チェックジャケット×白パンツ
自己主張を少し強めたいコーデの場合、ブラウンのスウェード靴で爽やかな足元を演出しましょう。
大人の上品さがプラスされますので、ただの派手な人ではなくなります。
5.まとめ
スーツ×スウェード靴の着こなしは、オフィスカジュアルが増えた現在にぴったりです。
いつもとは違った印象を与えるのにも使えますし、親しみやすい雰囲気作りにも効果が期待できるでしょう。
今年の秋冬にはスウェード靴を着こなしてみてください。