『その人のファッションセンスは足元を見ればわかる。』
このようなことをおっしゃる方もおられます。
確かにいくら高級なスーツを着用し、高級な腕時計を選び、ハイブランドなバッグをもっていたとしても靴がイマイチだったら、
「あ~、その程度の人なんだな」
と思われてしまうことが想像できます。
これは、あなたもこれまでの経験を思い返していただくと「あっ」と気づくことがあると思います。
「そう言えば、そういう人、いたな」って。
ということで、そんな残念な人にならないために、スーツに合った靴についてお話していきます。
1. スーツにあわせる靴の種類 2. スーツにあわせる靴のデザイン 3. スーツにあった靴選びのポイント 4. スーツにあう靴はどれ? 5. まとめ
1.スーツにあわせる靴の種類
スーツに合わせる靴には種類があります。
そこで最初に知っておきたいことは、国別の種類があることです。
U.K.(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)-イギリス
スーツ発祥の国とも言われているイギリスには、伝統的なデザインがあります。
また「グッドイヤー製法」「ウェルテッド製法」と呼ばれる耐久性に優れている点も見逃せません。
さらに、普遍的なデザインによる靴が主体であることも、伝統のイギリスらしいところです。
Italia-イタリア
出典:temita.jp
おしゃれなスーツが多いイタリア。
靴もスタイリッシュでおしゃれなものが多いです。
伝統よりもエレガントな靴が多く、染色方法にも工夫が見られます。
USA(United States of America)-アメリカ
出典:cdn.funq.jp
履き心地や耐久性など、機能性重視の靴が多いです。
無骨な印象や、カジュアルな印象の靴が多いのが特徴です。
このように国によって少しずつ種類が違ってきます。
その上で、スーツに合う靴には次のような種類があります。
(1)オックスフォード
靴ひもを通す羽根の部分が、靴の甲に潜り込んでいる「内羽根」をオックスフォードと呼んでいます。
フォーマル度が高くスーツに合いやすい種類です。
(2)ダービー
出典:Amazon
内羽根とは逆に、靴ひもを通す羽根の部分が、靴の甲の外へ被さっている「外羽根」をダービーと呼びます。
スーツやジャケパンに合わせやすい種類ですが、フォーマル度は内羽根よりも少なくなります。
(3)モンクストラップ
靴ひもではなくバックルで留めるデザインの靴です。
バックルが1つのものを「シングルモンクストラップ」、2つのものを「ダブルモンクストラップ」と言います。
スーツやジャケパンに合わせることはできますが、外羽根よりもカジュアルな印象になりますので、取引先への訪問などには控えた方が無難でしょう。
(4)ホールカット
出典:http://fugashin.com/
一枚の革で作られた高価な靴です。
スーツに合わせやすく、ドレッシーな印象にぴったりです。
普段使いというよりも、特別な場所で選びたい靴ですね。
2.スーツにあわせる靴のデザイン
スーツに合わせる靴のデザインには、次のようなものがあります。
(1)ストレートチップ
出典:ciao-bruno.com
つま先部分が横一文字の切り返しがついたデザインです。
つま先にシワがつきにくいのが特徴。
ビジネスシーンに使いやすいデザインですので、迷ったら「ストレートチップ」を選ぶと安心です。
(2)プレーントゥ
ストレートチップのように、つま先部分に装飾がないデザインです。
シンプルなデザインなので、どんなシーンでも使えます。
(3)ウイングチップ
つま先に「翼」のような装飾が施されているデザインです。
華やかな印象が強まりますので、フォーマルさが必要な場面では選ばないのが無難です。
(4)メダリオン
つま先部分に穴を開けて装飾されたデザインです。
カジュアルな印象がウイングチップよりも強くなるため、パーティーなどで選びたいデザインです。
(5)Uチップ
出典:Rakuten
つま先に「U字」のステッチが施されたデザインです。
カジュアル度が高くなるので、スーツよりもジャケパンの方が適しています。
3.スーツにあった靴選びのポイント
スーツに合った靴選びには、次の5つのポイントを参考にしてみましょう。
① 少しきつめ
スニーカーとは違って、革靴は「少しきつめ」がベストです。
革は履くことで、あなたの足の形に馴染んできますから、少しずつフィットしていきます。
最初から「楽々」なサイズを選ぶと、足にフィットせず「ゴソゴソ」な状態になってしまうこともありますので注意しましょう。
② サイズ合わせの時間
人によって足が「むくむ」時間は違ってきます。
ほとんどの場合、夕方近くに「むくむ」ことが多いので、その時間にサイズを合わせに行きましょう。
③ スニーカーとはサイズ感が違う
スニーカーと革靴は、同じサイズ表記でも実際に履いてみると、サイズ感が違っています。
一般的には、スニーカーのサイズ表記よりも、革靴のサイズ表記が小さめの靴を選ぶことが多いです。
④ 靴下にも注意
スニーカーで履く靴下と、革靴で履く靴下とでは、厚みが違うこともあります。
革靴を選ぶときは、革靴で履く靴下を持参するか履いて行って選びましょう。
ちょっとした厚みの違いで、靴のフィット感は変わります。
⑤ 目的
革靴を履いていく目的を明確にしておきましょう。
リクルートや訪問がメインなのか、少しカジュアルな雰囲気も許されるのか。
スーツに合う靴とは、TPOにあったものを選ぶことから始まります。
4.スーツにあう靴はどれ?
(1)スーツがネイビー
合わせやすい靴は「黒」です。
柔らかい印象を与えたい場合なら、ブラウン系を選ぶこともできます。
(2)スーツがブラウン
ブラウンのスーツはカジュアルな印象なので、足元も少しカジュアルにしましょう。
ダークブラウンや茶系、キャメルなら合わせやすいです。
(3)ストライプ
ビジネスシーンで多いストライプのスーツなら、シンプルに黒のストレートチップがおすすめです。
きちんと感が出て、信頼度も増すはずです。
5.まとめ
出典:forzastyle.com
スーツに靴を合わせるときには、国別の特徴やつま先のデザインを知っておくことが大切です。
また、靴選びは必ず目的とサイズ感を確認しておくことも忘れないでください。
どうしても迷ったときは、黒のストレートチップなら外す心配がありません。