革といえば、イギリスやイタリアなどのヨーロッパが伝統、品質ともに優れていると言われています。
日本のブランドでも、その品質の高さからヨーロッパの革を使用しているところが多い、ということでもそれは間違いないと言えるでしょう。
高級ファッションブランドの革製品に物足りなさを感じているあなたのために、長い歴史のあるヨーロッパのレザーブランドのなかから、コレというブランドを選んでみました!
エッティンガー(ETTINGER)
1934年、ジェラルド・エッティンガー氏により、イギリスのロンドンで創業されました。
当時、ハンドメイドにこだわったレザーグッズが評判を呼び、 バーニーズ・ニューヨークをはじめとする名だたる有名ショップから、財布・名刺入れなどのオーダーを受注するようになり、現在のイギリスを代表するレザーブランドにまで上り詰めました。
その質の高さから、1996年にプリンス・オブ・ウエールズよりロイヤル・ワラント(英国王室御用達)に認められ、2000年には、ギフト・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
革小物を英国王室に納めているのはエッティンガーだけで、チャールズ皇太子、トニー・ブレア元首相など多くの著名人にも愛用されています。
エッティンガーの特徴といえば、ツートンカラーのレザーグッズですが、ブランドロゴが目立つような派手なデザインではなく、シンプルで堅牢性や耐久性に優れたものとなっています。
特にフォーマルな場面には最適で、スーツスタイルにもよく合います。
日本では、1999年から本格的に販売されるようになりました。
ロエベ(LOEWE)
1846年、ドイツ人皮革職人のエンリケ・ロエベ・ロスバーグがスペインのマドリードに工房を立ち上げ、その後1872年に「ロエベ」というブランドが設立されました。
当時、革製の宝石箱などが貴族や富豪の間で評判となり、後に革製のバッグやトランクの製作へと発展していきました。
1970年に、今ではブランドの顔となっている「アナグラム」が、スペインの画家ヴィンセント・ヴェラによって作られました。4つの「L」を組み合わせたデザインの「アナグラム」は、ロエベの最上級レザーにクオリティの証明として刻印されています。
仔羊皮をなめしたナッパ素材から、わずか数パーセントのみを厳選して使用しているなど、素材への強いこだわりから作り上げられた良質な革製品は、スペイン王室御用達となっています。
1985年にルイ・ヴィトンと提携し、1996年にLVMHグループの傘下になったのをきっかけに、それまで主な支持層が上流階級だったのに加え、中流階級にも支持されるブランドになりました。
ヴァレクストラ(Valextra)
1937年に、ジョヴァンニ・フォンタナによってイタリアのミラノで創業されました。
ブリーダーから原産地まで、こだわりを持って厳選した革を用いて、熟練された職人達が一つ一つ手作業で生み出しているレザーグッズは、その品質とともにデザインも高く評価されていて、ニューヨーク近代美術館MOMAには、バッグ「PREMIER」が永久展示されています。
製品には、あえて「ヴァレクストラ」だと分かるようなブランドロゴは使われていませんが、分かりやすい特徴として、V字にカットされたカードポケットの形があげられます。
また、V字にカットされたことで。カードなどを取り出しやすくもなっています。
「ヴァレクストラ」が日本に進出してきたのは最近で、知名度は高くありませんが、知る人ぞ知るイタリアの高級ブランドとして注目に値すると言えます。
まとめ
以上、ヨーロッパのレザーブランドから選りすぐりのブランドをご紹介しました。
「ヴァレクストラ」などは、まだまだ知名度が高くないブランドですが、人と同じものを好まない、こだわりの強いあなたにはぴったりのブランドかもしれません。