「我々はいつも恋人を持っている。彼女の名前はノスタルジーだ。」
アーネスト・ヘミングウェイ
ノスタルジー=郷愁、古き良きものを愛する心。
「モレスキン」のノートブックはゴッホやピカソ、ヘミングウェイ及びブルース・チャトウィンなどの芸術家や思想家に愛されてきた伝説的ノートを基礎とし、さらに現代のテクノロジーで進化させた人気商品です。
1997年に復刻されて以来、クリエイターをはじめ起業家、ビジネスマンにも広く愛用されています。
20世紀の天才たちに愛されてきた「モレスキン」のノートブック。
そのモレスキンがデジタル全盛の現代においても第一線で活躍する多くの人々に支持されているのは何故か?
それは単に古き良きものを愛する「ノスタルジー」ではありません。
天才たちに愛用されてきたという「ストーリー性」でもありません。
もちろん「モレスキン」という一風変わった名前が人気を呼んでいる・・・わけでもありません。
今回はモレスキンが天才たちを魅了してきた理由。
現代においても多くのファンを惹きつけてやまない真の理由に迫ります。
モレスキンとは?
黒い表紙に、ゴムバンドが付いている独特の存在感を放つノート。
オリジナルのモレスキンは19世紀後半にパリの製本業者から発売され、かつてヘミングウェイやゴッホ、ピカソなども愛用していたという歴史あるノートです。
「モレスキン」という名前の由来は”Mole”の”skine”、つまり「もぐらの皮」のようだと旅行作家のブルース・チャトウィンが呼んでいたことから。
高級皮のような表紙が醸し出す上質な雰囲気をもちながら、その機能性、使いやすさ、携行性は親しみと愛着を感じさせ、芸術家、思想家をはじめとする多くの愛用者を生みだしてきました。
そのモレスキンをイタリアのModo&Modo社(現モレスキン社)が復刻し、再販したのは1997年のこと。
以来、クリエイターをはじめ起業家やビジネスマンに広く愛用されています。
米ザ・ニューヨーカー誌によると、特にグーグルやマイクロソフトなどのテック系企業のエリートや若手起業家のモレスキン率が非常に高いとのこと。
起業家が集まるカンファレンスに参加したところ、大多数の人たちが膝の上に置いていたものは、iPhoneでもラップトップでもなくモレスキンのノートだったとか。
ではなぜ、モレスキンのような手書きのノートブックがテクノロジーの先端を行く人たちに人気があるのでしょう?
その理由をモレスキンの特徴である「シンプル」、「機能性」、「美しさ」という面からそれぞれ見ていきます。
モレスキンの特徴
シンプル
丸い角を持つ黒の長方形、ノートを束ねるゴムバンド、そして内側のマチ付きポケット。
モレスキンのノートは非常にシンプル。
表紙はしっかりとした素材でできているので、外出中にちょっとメモしたいときにも便利です。
ベーシックなデザインだからこそ、使いやすい。
シンプルなデザインだからこそ、いつでもどこにでも持っていける。
スティーブ・ジョブズがアップル製品をとことんシンプル化することにこだわったように、優れたクリエイターとシンプルさは切っても切れない関係性と言えます。
天才たちがモレスキンを愛したのも、また現代のクリエイターや起業家から支持されるのもそのシンプルさに大きな要因があると言えるでしょう。
機能性
シンプルであるからこそ、機能性、使いやすさ、携行性が実現されます。
使い手の思考、感情に寄り添いこだわった結果として、もっとも使いやすい質感、サイズ感、ノートを束ねるゴムバンドや内側のマチ付きポケットなど最小限の機能に集約されています。
モレスキンの愛用者であったパブロ・ピカソは生涯におよそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、最も多作な美術家であると『ギネスブック』に記されています。
これだけの多作は創作への強い意欲もさることながら、使用する仕事道具などの機能性にもとことんこだわったことが容易に想像されます。
ピカソがギネスに載るほどの多作な芸術家であったのも、愛用したモレスキンの高い機能性にあると言えるのではないでしょうか。
美しさ
モレスキン社の美学と品質の追求について同社はこう語っています。
「美と品質は私たちがつくる創造するものの本質的な価値です。
使い捨てではなく、また、決して廃れることのない商品を作っていることは、私たちの誇りです。
モレスキンの商品は愛されるものであり、大切にしてもらえるよう、明確にデザインされています。
モレスキンの製品は持ち主の思考や感情から作られているため、その愛情は時間とともに成長していきます。」
またモレスキンのノートは多くの映画、TV番組で登場します。
「ダ・ヴィンチ・コード」や「シャル・ウィー・ダンス?」、「プラダを着た悪魔」など、他多数。
これはモレスキンが醸しだす上質な雰囲気が物語を引き立てるうえで大きな役割を果たしているといっていいのではないでしょうか。
もちろん1世紀にわたって芸術家、作家、思想家に支持されてきたということも、シンプルな機能性のみならず、モレスキンの持つ芸術作品としての美を証明するものでしょう。
モレスキンの商品
クラシックノートブック|ハードカバー スクエアード(方眼) Large
モレスキン定番ロングセラーのひとつ、スクエアード(方眼)ノートブック。
メモはもちろん、デッサン・スケッチ・図形などにも適した方眼入りのレイアウトです。
グリッドのサイズは5mm。
Moleskineの原点でもあるブラックのハードカバータイプ。
ビジネス用ノートやダイアリーとしてはもちろん、アイデアやメモを書きとめたり、図形、グラフを描いたり。
日常、旅、そして、ビジネスのシーンで、十分なスペースのラージサイズは、あなたの頼れる相棒になってくれます。
高さ21cm×横13cmと大きすぎないので、バッグへの収納もスムーズ。
・オイルクロスで覆われた硬い表紙の黒いハードカバー
・バッグの中に収納しやすい丸みを帯びた角
・中性紙
・クラシックな糸綴じ製本、
・頑丈な表紙を閉じておく為のゴムバンド、
・使用中のページがひと目でわかるしおり、
そして、裏表紙内側にはクロス地で補強された拡張ポケット付き
パスポートや切手、写真、メモなど、こまごまとしたものの収納にとても便利です。
これでもかというくらい機能性にこだわりながらも、ひときわシンプルなデザイン。
使いこむほどに愛着が湧く、パートナーのようなノートブックです。
この基本の「クラシックノートブック」は、エクストラスモールサイズ、ラージサイズ、ポケットサイズの3サイズ。
ノート部分は「ルールド(横掛け)」「スクエア(方眼)」「プレーン(無地)」の3種類があります。
ほかにも、カラーノートブック、ソフトカバーなどバリエーション豊かなラインアップです。
プロフェッショナル ダッシュボードダイアリー|ハードカバー Large
ページの上半分に、時間管理に適したバーチカルのレイアウト(6:00~20:00)、下半分に To Do リストとメモ欄を配したダイアリーです。
1週間のスケジュールとともに、仕事で得た情報や、それに伴うデータ、タスクなどの全てを、見開き 2 ページで一覧表示(ダッシュボード)し把握しておくことが可能です。
また、巻末には、9 ページの横罫ノートと、8 ページの切り離し可能な To Do リストを付属しており、ビジネスパートナーとの情報のシェアもスマートに行うことができます。
効率良くスマートなビジネスライフをサポートする、画期的なダイアリーです。
まとめ
いかがでしたか?
ゴッホ、ピカソ、ヘミングウェイ。
誰もが知る天才たちに愛されたモレスキン。
現代においても最前線で活躍するクリエイター、起業家、ビジネスマンに愛用されるモレスキンを「シンプル」、「機能性」、「美しさ」という観点からその魅力について見てきました。
この3点はいつの時代においても本物を愛する人を魅了するキーワードと言えます。
「我々はいつも恋人を持っている。彼女の名前はノスタルジーだ。」
モレスキンはあなたの恋人としてふさわしいでしょうか?
ぜひ実物を手に取って、見て触れて感じてください。