来週末は結婚祝いのディナー。
ちょっと高級なレストランだから、エレガントなワンピースにアクセサリーも厳選して。
旦那様にも素敵な格好をしてエスコートしてほしいけれど、いつもと同じビジネスライクなスーツではせっかくの雰囲気も半減してしまいますよね。
たまにはちょっとクラシカルに重厚に、大人のオシャレを決めてほしい。
そんなシチュエーションにお勧めしたいのが、カフスシャツに良く似合うルイ・ファグランのカフリンクス。
元々は有名ブランドに提供するカフリンクスを手掛けるOEMメーカーですが、ハイセンスやモード、カジュアルなカフリンクスに少し飽きてきてしまった洒落人が、ひそかに注目しているアイテムです。
フランスの服飾の移り変わりと共に ルイ・ファグランの歴史
Louis FAGLINは1899年、ナポレオン3世の時代に創業したカフスメーカーです。
カフリンクスの誕生は、17世紀の時代にまでさかのぼります。
当時はフランスの王室が富んでいた時代で、スペインからの服飾の中心がフランスにとってかわった時代でもあります。
スペインは元々技巧的かつ絢爛豪華な服飾デザインでした。
その流れを受け、よりエレガントに、華やかになったのがフランスのモードです。
その頃王族貴族の間で流行っていたのが、袖口の穴にリボンや紐を通して袖もとを装飾するファッション。
これがカフスボタンの起源だと言われています。
はじめはカフ(襟口)に貝や石、金属のボタンを貴金属のチェーンでリンクさせていました(フレンチカフス、ダブルカフス)。
ハンドメイドの時代が長く続きましたが、産業革命によって大量生産が可能となり、やがて実用性からエレガントな装飾品として生まれ変わっていきました。
1899年、Louis FAGLINは、貝の産地であるゴネス市に工場を設立し、貝ボタンや貝殻を利用したカフスを数多く世に送り出しました。
1924年には、工場オーナーの一人であるBoyer氏が、Tバーと呼ばれるシステムを発明。
取りつけやすいカフリンクスとしてカフリンクスの原型となり、カフリンクスの定番になっていくのです。
類を見ない秘蔵コレクション
ルイ・ファグランは数々のメンズアクセサリー有名ブランドに、そのデザインを提供してきました。
一世紀以上もの間フランス職人が開発してきたカフリンクスは、シークレットコレクションとして保存されています。
オリジナルのベルベッドボードに飾られたカフリンクスは、実に15,000デザイン以上。
今までに数多くの世界的有名ブランドのデザイン開発を担ってきた歴史が、このヴィンテージコレクションに詰まっているのです。
一つの工場でこれほど多くの有名ブランドのOEMモデルが開発され、かつ良い状態で残っていることは珍しいといって良いでしょう。
100年前当時のままの、貝殻、石、クリスタルなどのパーツが残されており、今でもヴィンテージモデルのリメイクに使われています。
クリスタル素材に至っては、スワロフスキー社の現在までの社名やトレードマーク変更の歴史が、そのままルイ・ファグランのカフリンクスに反映されており、その歴史の流れを確認できる6つのパッケージに分類された貴重なヴィンテージ品も多く保存されています。
素材、そしてこだわり
ルイ・ファグランのカフリンクスは、ビンテージ素材、シルバー・ゴールド、樹脂・キャッツアイ、クリスタル、ブラック&ホワイトという4つのカテゴリーに分けられています。
・ヴィンテージ素材
1950年代の繊細なレース柄のヴィンテージカフスボタン。
一枚の真鍮の四角形の角を、真ん中に寄せ集め、煌びやかなスワロフスキーで止めたデザインです。
20年以上経っているヴィンテージモデルのため裏側に小傷などが残っており、マニア垂涎のカフリンクスとなっています。
1940年代のアンティークストーンを使用し、ボヘミアンガラスの中に金粉をあしらっています。
数量限定アイテム。
台座はパラジウムプレートという真鍮で作られています。
クリスタルの周辺にルイファグラン特有のビスマークがあしらわれたカフリンクス。
控えめなサイズなので目立ちすぎず、かといって大人しすぎずというデザインは、ベーシックなシルバーとクリスタルのコンビネーションによりスマートに仕上がっています。
ぜひともコレクションに加えたい逸品。
18金でメッキされた真鍮にダイアモンドカットを施されたオーバルフレーム。
その真ん中にクラシカルピンクのアンティークエナメルビーズが埋め込んであるモデルです。
カフスコレクターには見逃せない一品です。
・シルバー、ゴールド
ダイアモンドカットを施すのはルイ・ファグラン得意のデザイン。
その中でもこのスクエアカットのカフリンクスは、チェックのダイアモンドカットになっており個性的です。
表面に細かいカットを浅く入れた後、チェック柄を二本の深い線で描いて陰影を醸し出しています。
大人のダンディズムを感じさせるシャープなデザインはビジネスシーンにお勧めです。
fleur-de-lis(フルールドゥリス)はアヤメをかたどったフランス王朝のシンボル。
オーバルフレームの中にフルールドゥリスが施されたデザインは、フランスを代表するカフリンクスブランドの証と言えます。
・樹脂、クリスタル
小ぶりのシリンダーにラッカーを巻き付けたカフリンクスです。
色は黒のマーブル風になっており、フランス職人ならではの技が光ります。
ダイアモンドカットが施されたスクエアフレームに、ターコイズのキャッツアイが埋め込まれたモデル。
プレーンのキャッツアイモデルの次に持ちたい、ステータスシンボルとしても人気のデザインです。
・ブラック&ホワイト
ダイアモンドカットをあしらったサークルフレームの中に、クロコダイルの型押しレザーを埋め込んだユニークなモデル。
メタルの『L』字の上に、マザーオブパールと呼ばれる真珠貝を施した人気のデザイン。
メタル部分はマットな仕上げになっており、コンテンポラリーな雰囲気のモデルです。
まとめ
クラシックなアンティークから洗練されたコンテンポラリーデザインまでが揃う、老舗のブランド、ルイ・ファグラン。
ダブルカフスシャツと合わせれば、グラスを持つ手元も優雅に見えますね。
週末の特別なデートには、ルイ・ファグランのカフリンクスを選んであげてみては?