ジャケパンに相性のいいシャツと言えば、ボタンダウン(BD)。
そんなトラッドの定番、ボタンダウンシャツの王様、ブルックスブラザーズがジャケパンスタイルにとってトラッドなシャツを提案してきました。
過去、身頃と袖まわりはゆとりを持たせるのが“粋”とされた時代もあったBDシャツ。
でも、現在の定番はボタンダウンのシャツさえも、体のラインを美しく表現しフィットしたものを選ぶことが当たり前。
それが大人の鉄則とも言えます。
大人の鉄則の「今」を捉えながら、ブルックスブラザーズの原点回帰とも言うべきトラッドもおさえたBDシャツ。
それではご紹介します。
えっ?ポケットなし
普通のシャツには胸にポケットが付いていますよね。
確かにあれば便利なときもあるのですが、ポケットがあるだけで「いつもと同じ」感から逃れられません。
クライアントの前でジャケットを脱ぐことはあまりありませんが、熱が入った商談や打ち合わせのとき。
ついジャケットを脱いでしまっても「胸のポケットがない」。
それだけでインパクトは明らかに違います。
そして不思議なことに、胸ポケットがないだけで「ドレス然」とした佇まいを生み出します。
クライアントの見る目が変わるのは明らか。
特にファッションセンスが高い女性が参加している場合なら、注目を集め好感度、信頼度もアップするでしょう。
袖まくりもキマる
小さめのカフと絶妙なボタンの位置。
少しだけボタンが肩側に移動しているので、クルっと袖をまくっても、ビシッとキマる。
少し袖をまくるだけで、軽快な印象と共にあなたの気持ちの入り方がわかりやすく伝わることも計算のうち。
プレゼン途中で何気なく袖をまくって、あなたの気合いをアピールするには絶好のシャツではないでしょうか。
襟がよりきれいに
これ、重要ですね。
襟は視線がいくところですから。
特にBDなら、襟先の緩やかなS字ロールはもっとも大切。
でもBDと言いながら、普通のシャツの襟にボタンが付いただけ。
そういうシャツが世の中にはゴマンとあります。
本来BDが持つべき襟の「自然なS字ロール」が取って付けたようになるなんて、それではBDを身につける必要がありません。
そんな大切な襟ですが、ブルックスブラザーズのBDシャツはやってくれました。
ブルックスブラザーズは襟の芯地をなくすことで、BDから生まれるS字ロールをよりいっそうきれいに表現しました。
小さなこだわりですが、イタリアのBDファンであったフィアットグループの元総帥、故ジャンニ・アニェッリのようにお洒落に妥協せずBDを着こなしましょう。
まとめ
“いい”シャツの条件は、時代と共に移り変わってきます。
それはビジネスの流れと共に変わっているのかもしれません。
その時代が要求する着こなし。
逆に流されることのない原点。
このバランスをうまく取り入れ、そしてフィット感を今日的に磨き上げた細身のBDシャツ。
大人の男として、ジャケパン愛用者としては、持っているべきシャツではないでしょうか。