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モテすぎたのが唯一の欠点!?白洲次郎が残した不滅のダンディズム

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あなたが思う日本で最もカッコいいヒーローと言えば誰でしょうか?

坂本龍馬?高杉晋作?

高倉健?松田優作?

カズ?イチロー?

そんなスーパーヒーロー達を抑え、ある調査で坂本龍馬の10倍の票を集め圧倒的一位を獲得した日本のスーパスターがいます。

それが白洲次郎です。

そもそも歴史上の人物でもなく、俳優でもなくスポーツ選手でもない、実業・政界の人間がヒーローとして憧れられる存在であることが興味深いこと。

あの明石家さんまやキムタクも心酔したと言われる白洲次郎。

「日本一カッコいい男」と呼ばれた男には生涯を貫くたった一つの人生の指針がありました。

ダンディズムを志すあなたなら是非知っておきたいところです。

強者に強く 弱者に優しく

http://buaiso.com/about_buaiso/jiro.html
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GHQ占領下の日本で吉田茂の側近として活躍し、GHQ最高司令官総司令部と渡り合った白洲次郎。

吉田からは「白洲三百人力」と全面的な信頼を受け、他方GHQからは「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめました。

白洲本人の口からは「占領下の日本で、GHQに抵抗らしい抵抗をした日本人がいたとすれば、ただ二人。

一人は吉田茂であり、もう一人はこの僕だ。

吉田さんは、それが国民の人気を得るところとなったが、もう一人の僕は特に知られる事もなく、こうして安穏な生活を送っている。

そのことで不平不満を感じたこともないし、いまさら感ずる年でもないと思っている」という言葉が残っています。

日本を弱体化させるための憲法制定を急ぐGHQに対して、危機感を募らせ抵抗を示したため「GHQが俺を殺しはしないと思うが、万が一のときは…」と家族に漏らし出かけて行くこともあったと言います。

信条から外れることには命を賭しても闘い、また権威をカサに着て威張る者を容赦なく攻撃した白洲。

その反面、弱者をいたわる心や普段の優しい心を示すエピソードが数多く残されています。

「自分よりも目下の人間には親切にしろよ」

と普段から周囲に言い聞かせ、自らも高速道路の料金所で、飲食店で、ビルの清掃業者に、ゴルフのキャディに、いちいち「ありがとう」と言い礼儀正しく接していた白洲。

運転手つきの社用車に乗ると、「後ろでふんぞり返っているヤツはみんなバカだ」と言い、好んで助手席に座ったとも。

また、食事のために店に車で来ると「まず運転手に食べさせてやってくれ」と、真っ先に運転手の分を注文する。

顔なじみだったコーヒー売り場の店員は、白洲の訃報を伝える新聞記事で初めて素性を知り驚き、「冗談好きで素敵なおじいさんだった」と取材に答えています。

また理事長をしていた軽井沢ゴルフクラブでは、キャディ達が生前を懐かしみ「本当に優しい方だった」と涙ぐんでいたといいます。

強者に強く、目下の者に優しく。

「言うは易しく行うは難し」ですが白洲はそれを人間として当たり前のように体現していたことが数々のエピソードから伺い知れます。

女にモテ過ぎたのが唯一の欠点?

https://www.pakutaso.com/20150419098post-5392.html
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「白洲さんは悪い人じゃないけど、女にもて過ぎたのがいかんですね」と話したのはフジサンケイグループ最高顧問であった鹿内信隆。

白洲の行きつけの祇園「松八重」の辻村年江女将は「誰もが一目惚れどしたなあ」と述懐。

本人は酒席での心得としてある人物に「金払いはよくしろ、明るく振る舞え、特定の女とばかり喋るな。

そして、言い寄られたらノーと言え。」と言っています。

そんな振る舞いがますます女性を惹きつけたことでしょう。

長身で甘いマスク、常に洗練された装い。

生涯愛用したジャケットはロンドン、サビルローの名店「ヘンリープール」でオーダーしたツイードジャケット。

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ツイードジャケットは様々なシャツやパンツと相性が良いのが特徴で、大人の魅力を引き立たせ、また長く愛用出来る素材です。

そんなツイードを生涯のジャケットとして愛用するあたりも生来のセンスの良さを感じさせます。

ワイシャツはターンブル&アッサーのオーダーメイドだけ。

傘はブリッグの絹の傘。
 
容姿端麗、卓越したセンス、洗練された社交性。

冒頭の「女にモテすぎたのが唯一の欠点」という言葉にもリアリティが感じられます。

白洲次郎を支えたプリンシプル

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相手がいかに強大であっても言うべき主張をし、一歩も引かなかった白洲次郎。

そして目下の者に優しく、多くの人から慕われた一面。

女性からの圧倒的なモテっぷり。

誰が見ても男としてカッコいい彼の人生を支えたものは何でしょうか?

持って生まれた才能、性格、容姿。

負けず嫌いで努力家の一面。

そのどれも当たっています。

しかしもっと根源的なもの。

白洲の生涯を貫き男としての矜持を支えたもの。

それは「プリンシプル」

人間としての原理原則に忠実であることでした。

夫人である正子は「毎日毎日、プリンシプル、プリンシプルとまことにうるさいことであった」と言っています。

本人の言葉にもこうあります。

「プリンシプルを持って生きれば、人生に迷う事はない」

「プリンシプルとは何と訳したらよいか知らない。

原則とでもいうのか。…

西洋人とつき合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要である。

日本も明治維新前までの武士階級等は、総ての言動は本能的にプリンシプルによらなければならないという教育を徹底的にたたき込まれたものらしい。」

いかなる相手でも一歩も引かず、またどんな相手にも公平な態度で多くの人から慕われた生き方は原理原則を守るという志から生まれたものに違いありません。

まとめ

http://buaiso.com/about_buaiso/jiro.html
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いかがでしたでしょう?

強者に強く、目下の者に優しい。

圧倒的に女性にモテて、70歳になってもスポーツカーを乗り回しお洒落を追求する。

そんな誰もが憧れるような存在であった白洲次郎を支え、生きる拠り所となっていたのがプリンシプル、人間としての原理原則でした。

いかなる時もぶれない心。

揺らがず動じない確固とした指針。

葬式無用、戒名不要という有名な遺言を残して風のように去っていった白洲次郎。

そんな大きな風が吹き抜けた後の現代にも、彼に魅了される人は増え続けています。

それは彼がプリンシプルを生涯に渡って追求し続けたからに違いありません。

それこそが彼が現代に残した唯一不二のもの。

不滅のダンディズムなのです。

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