日本のリクルートスーツやビジネススーツで使われる「ブラック」のスーツ。
スーツの歴史や世界でのスタンダードとして考えると正解ではありません。
ビジネスシーンでブラックのスーツを着ることは、スーツの本場であるイギリスやフランス、そしてイタリアで見かけることはほとんどありません。
今回は、知っている人が意外と少ないスーツの柄についてお話します。
ドレッシーな柄の典型
スーツの原点イギリス。
昔からの伝統では、もっともドレッシーな硬いスーツの色柄というと、ネイビーの無地です。
次にドレッシーなのが、バンカーズストライプと呼ばれるイギリスの銀行員のような「ネイビーに白ストライプ」。
共に厳格なイメージですね。
ストライプ
ひとくちにストライプと言っても、線の太さ、線の幅にバリエーションがあります。
細い線のピンストライプは、若々しい印象。
ペンストライプやチョークストライプと呼ばれる、線の太さや幅を変えたものが他にもあります。
ストライプは、幅が広い方が信頼感や威厳・厳格さが増します。
逆にストライプの幅が狭いと体を細く見せる効果があります。
グレンプレイド
イギリスのウィンザー公が好んだ柄です。
大柄のグレンチェックが特徴的ですね。
狩猟用のジャケットに使われていた柄なので、スポーティなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
スウェードの靴とは相性バツグンです。
ウインドウペーン
細い窓枠が並べられたような格子状。
元々はタータンチェックから派生した柄のようです。
ビジネスシーンで使うのなら、ファッション上級者向けですね。
カジュアルなシーンがメインではないでしょうか。
ピンチェックやハウンドトゥース
チェック柄はイギリスのカントリーが発祥。
昨今、有名ブランドでもビジネスシーン向けのスーツにチェック柄が取り入れられていますが、なかなかこの柄、上級者向けなのです。
ですから、ストライプから初めて、次に試してほしいのがチェック柄ということになります。
チェック柄をビジネスシーンで使えるのが、ピンチェックとハウンドトゥースと呼ばれる2つの柄。
共にチェックの柄が細かいので、遠目から見ると無地に見えるので使いやすいです。
遠目に見ると無地、近くで見るとオシャレな柄。
この感覚を楽しんでもらいたいです。
まとめ
ストライプは幅によって印象が変わるのがおもしろいですよね。
スーツの柄はスポーティな雰囲気にも厳格な雰囲気にも、あなたの印象を魔法のように一瞬で変えてくれます。
ビジネスシーンに合わせて、スーツの柄を使いこなして繊細で上品な男になりたいものですね。