2020年7月5日

ジェームズ・ボンド御用達、ドーメルのオーダースーツ生地3選

「一流は一流を好む」

私の小さな工場に寄贈された、元請会社常務の直筆の書。

いつもドーメルのスーツで身をつつみ、007のジェームズ・ボンドを愛する、隙を見せない気難しい方だ。

そんな常務から昨晩メールが届いた。

10年前に妻を亡くし、当時8歳だった幼い娘を家で一人きりにはできないという思いで、今の元請会社から独立起業。

娘も今年高校を卒業し、春から服飾の専門学校に通っている。

どこで興味を持ったかはわからないが、自他ともに認める「紳士服オタク」らしい。

「お父さん、何かあったの?」

「実は海外出張中の常務からメールがきてね」。

「一流のおじさまから?」

娘は、子供のいない常務夫婦からひどく可愛がられており、あの気むずかしい常務と気兼ねなく話ができる数少ない人物のひとりだ。

「うん、『2ヵ月後に帰るから4人でレストランに行って食事しよう』って」。

「ふーん、ちょっと見せて。

ふむふむ、なるほど、ドレスコードがカジュアルエレガンスで・・・・」。

わたしは娘のすすめで、ドーメルのオーダースーツを作りにいくことになった。

・・・170年以上の歴史をもつドーメル、今日は特に生地にスポットをあてて紹介していきます。

ドーメル(DORMEUIL)とは

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1842年にジュールス・ドーメルがイギリスから毛織物を輸入し、フランス国内で販売する服地マーチャントとして始まる。

現在ではイギリスのハダースフィールドにある傘下のミル工場にて、世界中のテーラー、著名人に称賛される最高品質の服地を世界の80ヵ国以上に提供、その知名度と信頼はゆるぎないものとなっています。

また、シャネル、ディオール、イブサンローランなどにも服地を提供しており、他の多くのパリコレ参加ブランドで、ドーメルの服地が使用されています。

スーツの素材について

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スーツの素材と言えばウールですが、ポロエステルやカシミヤが混紡されることも多々あります。

まず見るべきはウールの比率です。

ウール100%の方がポリエステル混紡より明らかに上質です。

タグに、スーパー100’Sや、スーパー120’Sといった記載がありますが、これがウール素材の品質になります。

この数字は1kgのウールの距離のことで、例えば100’Sは1kgで100kmの長さの糸が取れるという意味です。

数字が大きいほど細い糸を使用した高級素材ということになりますが、今度は耐久性が低く、シワになりやすくなります。

ドーメルの生地

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ドーメルの服地は、フランスのエレガンスとイギリスの伝統と格式が融合した高級服地という表現をされますが、独自開発なども積極的で革新的な一面も併せ持っています。

ニュートニック(NEW TONIK)

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ニュートニックを説明するには、まずトニックの説明が不可欠です。

世界で最もヒットした服地といわれているトニック。

開発の成功をジントニックで祝ったことからトニックと名付けられたと言われています。

1960年代世界中で80万メートルも販売しました。

注文してから納品まで数か月待ち、常に在庫切れ状態でテーラーにとっては在庫をどのように確保するかが問題になっていました。

映画「007」のジェームズ・ボンドは、鮮烈なトニックの広告が元になって生まれたキャラクターなのです。

そしてこのニュートニックは、不可能と言われていたモヘア60%以上の混紡率をドーメルの高い技術で克服したトニックの改良復刻版です。

アマデウス(AMADEUS)

近年最もヒットした服地がこのアマデウス。

厳選されたスーパー100’Sのみを使用した服地は、しなやかさ、光沢、耐久性すべてを兼ね備えていて、ビジネスでもパーティーでもいかなる場所にも対応できる服地です。

アクアプラン(AQUAPLAN)

ドーメルの長年の技術により誕生したスーパー130’Sウールを使用した服地にナノテクノロジー加工を施した服地。

通常の撥水加工は服地の表面に膜をはるため、通気性が損なわれます。

しかし、最新の技術により10億分の1という単位の繊維粒子に直接加工し、通気性を保ちながらも撥水効果ももたらします。

水滴が服地の表面を転がり落ちるほどの威力を発揮し、日本の梅雨にぴったりの服地といえます。

まとめ

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「お嬢さんひさしぶりですね、お父さんのスーツの見立てはお嬢さんが?」

「はい、生地は父が選びました」。

「うん、いいですね。

ドーメルのオーダースーツですね、モヘアですか?」

「はい、ニュートニックです。

おじさまの好きなジェームズ・ボンドの古いトニックではありませんが」。

「うん、でも一流だ。

『一流は一流を好む』お嬢さん、あなたのお父さんは一流ですよ」。

「ありがとうございます。

でもおじさま、それはいつも父のそばにいる私が、いちばんわかっていますよ」。

「あはは、これは一本取られましたね」。

あなたも一度、ドーメルのスーツに袖を通してみませんか。

きっと大切な方とのひとときが、より良いものとなることでしょう。

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