私たち日本人が、日本の筆記具メーカーと言われてすぐに思い浮かべるのがパイロットですよね。
それぐらい私たちの生活に溶け込んでいるパイロットのペンですが、万年筆もたくさん販売され多くの人から愛用されています。
今回はそんな国内ブランド「パイロット」の歴史や代表モデルをご紹介します。
パイロットの歴史
東京高等商船学校で教授をしていた並木良輔氏は、同窓生の和田正雄氏の協力により株式会社並木制作所を1918年に設立します。
なぜ並木氏が万年筆を開発するようになったかというと、他の海外ブランドと同じように使っていた製図用のペンに対する不満があったから。
そして、より使いやすいペンを研究開発したことによりパイロットの万年筆が生まれることになります。
2003年には現在の社名である株式会社パイロットコーポレーションに名前が変わります。
パイロットという名前は、並木氏が商船の乗組員だったことから名付けられています。
パイロットの代表モデル
製造当初から「書きやすいペン先とは何か」にこだわり続けているパイロット。
こだわりのペン先は、実に15種類にも及びます。
1971年に発売されて以来、現在は15種類のペン先から選べるフラッグシップモデルのカスタム・シリーズや他の代表モデルをご紹介します。
カスタム845
漆で仕上げられ、大きめのペン先が特徴。
万年筆を使い慣れている人にも満足の1本。
スペック
全長:146.5ミリ
軸径:15.9ミリ
重さ:28グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先:18金
ペン先の太さ:F、M、B、BB
価格:50,000円+税
カラー:ブラック
カスタム823
大量のインクをタンク内に吸入できるのが特徴。
プランジャー式吸入機構を採用しています。
万年筆ヘビーユーザーにオススメのモデル。
スペック
全長:148.4ミリ
軸径:148.4ミリ
重さ:30グラム
インクの吸入方式:ブランジャー式
ペン先:14金
ペン先の太さ:F、M、B
価格:30,000円
カラー:ブラック、ブラウン
カスタム74
パイロットのスタンダードなモデル
ペン先が11種類用意されています。
握りやすい太めの軸が特徴。
スペック
全長:142.8ミリ
軸径:14.7ミリ
重さ:17.4グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先:14金
ペン先の太さ:EF、F、SF、FM、SFM、M、SM、B、BB
価格:10,000円
カラー:ブラック、ディープレッド、ダークブルー、ダークグリーン
エラボー
1978年全国万年筆専門店会と共同開発した初代エラボーの設計を踏襲。
14金のペン先は柔らかくできていて日本語を綺麗に書くことが出来ます。
スペック
全長:139ミリ
軸径:12.4ミリ
重さ:34グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先の太さ:14金
ペン先の太さ:SEF、SF、SM、SB
価格:25,000円+税
カラー:ブラック、レッド、ライトブルー、ブラウン
キャップレスデシモ
ペン先を収納できるのが最大の特徴。
1963年に発売されてから約50年ベストセラー商品であり続けています。
手帳とともに使うのに最適。
スペック
全長:140ミリ
軸径:12ミリ
重さ:21グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先:18金
ペン先の太さ:EF、F、M、B
価格:15,000円+税
カラー:ブラック、レッド、ライトブルーバイオレッド、ダークブルーマイカ
ダークブレーマイカ、パールホワイト、シャンパンピンク
まとめ
海外ブランドも魅力的ですが、日本語を書くなら是非パイロットの万年筆を試してみたいですね。
沢山のペン先にパイロットのこだわりを感じられたのではないでしょうか。