ドイツの万年筆ブランドのモンブランとも肩を並べる知名度を誇るフランスの筆記具ブランドであるパーカー
歴史的な場面ではこのパーカーの万年筆が使われてきたのは、やはり「世界で最も愛されるペン」と称されている証でしょう。
今回はビジネスシーンでも必需品のパーカーの万年筆の歴史から代表モデルまでをご紹介します。
パーカーの歴史
もともとは教師だったジョージ・サッフォード・パーカーは、生徒のペンを直してあげたのをきっかけに、インク漏れしないペンの制作に励むようになります。
1888年にインク漏れを激減させた画期的なインク供給システム「ラッキー・カーブ・ペン」を発表しパーカー・ペン・カンパニーを設立、翌年には特許を取得する。
1921年、当時は黒色の万年筆ばかりだった中、鮮やかなオレンジ色の万年筆、通称ビッグレッドと呼ばれた「デュオフォールドオレンジ」を発売する。
この万年筆は、1945年太平洋戦争の終結の際、マッカーサーがミズーリ号の甲鈑上で交わした調印文書に署名する時に使ったとされるのが、このデュオ
フォールドオレンジなのです。
この万年筆は妻から彼への贈り物だった言われている。
1992年にはアメリカのブッシュ大統領とロシアのエリツィン大統領との間で締結された第二次戦略兵器削減条約の予備条約調印の際にもデュオフォールドオレンジが使われている。
このように歴史的場面では、よくパーカーの万年筆が使われるなど、世界的に愛用者も多い。
パーカーの代表モデル
デュオフォールド
1921年に発売されて以来、パーカーのフラッグシップモデルとなっている。
名品との呼び声が高く、持ち味、書き味ともに最高峰。
アクリル樹脂のボディは職人が丁寧に削って仕上げている。
スペック
全長:174ミリ
軸径:13ミリ
重さ:29ミリ
インクの吸入方式:両用式
ペン先:18金
ペン先の太さ:F、M
価格:80,000円
カラー:ホワイト、レッド、ブルー
パーカー・IMプレミアム
ペン先はステンレス製だが、価格が手頃で初めての1本に最適なモデル。
ボディは高級感のある仕上がりで、パーカーの書き味を楽しむことができる。
スペック
全長:155ミリ
軸径:10ミリ
重さ:23グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先:ステンレススチール
ペン先の太さ:F
価格:10,000円
カラー:グリーン、ピンク、ブラウン
ソネット オリジナル
パーカーで最も人気があるシリーズ。
高級感と書き味の良さがあるが、比較的安価に買える。
贈答用としても人気!
スペック
全長:146ミリ
軸径:9ミリ
重さ:27グラム
インクの吸入方式:両用式
ペン先:18金
ペン先の太さ:XF、F、M
価格:25,000円
カラー:レッド、ブラック
パーカー・プリミエ
75の後継モデルで、ソネットのワンランク上のシリーズ。
ペン先が太い為、万年筆に慣れている人向けのモデル
スペック
全長:156ミリ
軸径:13ミリ
重さ:44グラム
ペン先の吸入方式:両用式
ペン先:18金
ペン先の太さ:F、M
価格:70,000円
カラー:ブラック、ピンクゴールド
パーカー インジュニティ
万年筆に見えるがまったく別物の「第五世代のペン」
ペン先のチップは使うごとに書き手の筆記角度にあった形状に馴染んでくる。
まるでボールペンと万年筆を融合したような書き味。
全長:164ミリ
軸径:13ミリ
重さ:40グラム
インクの吸入方式:リフィール式
ペン先:リフィール式
ペン先の太さ:F
価格:22,000円
カラー:ブラック、ブラウン、レッド
まとめ
いかがでしたか。
125年以上に渡って、ジョージ・サッフォード・パーカーの唯一の望みである「優れたペンを作り上げること」という思いを込めて作られた万年筆たち。
まずは1本、試してみてはいかがでしょうか。