プラチナと言えば、パイロット、セーラーと並んで日本の御三家として万年筆メーカーとしては有名ですよね。
プラチナの万年筆は、どちらかと言えば魅せるための万年筆というよりはビジネスシーンで契約書にサインするなど、大事な場面で使用するのにふさわしい万年筆と言って良いのではないでしょうか。
高い技術力から海外にも多数の愛好家がいるプラチナの万年筆。
そんなプラチナ万年筆の歴史から代表モデルまでを紹介します。
プラチナの歴史
前身は中屋製作所という会社で、中田俊一氏が東京の上野でカタログ輸送による通信販売をしていたことから始まりました。
そして1924年、今のプラチナが設立されます。
実際に、社名であるプラチナ製のペン先を採用したのは1966年で商品名は「プラチナプラチナ」、この頃から技術力の高さは証明されていました。
1978年には現在も販売されているロングセラー商品の「プラチナ3776♯」を発売。
この商品は万年筆に詳しい作家の梅田晴夫氏との共同開発で、理想の万年筆とされている逸品です。
その後も新たな商品開発を続け、日本の3大万年筆メーカーとして世界からも愛される商品を作り続けています。
プラチナの代表モデル
♯3776センチュリー
インクの乾燥を防いでくれる機構をキャップに採用しているんで、ビジネスシーンでしばらく使っていなくても安心して使うことができます。
万年筆愛好家で作家の故・梅田晴夫氏と共同開発したリニューアルモデルになります。
スペック
全長: 139.5
軸径: 15.4
重さ: 20.5
インクの吸入方式: 両用式
ペン先: 14金
ペン先の太さ: UEF、EF、F、SF、M、B、C
価格: 10,000円+税
カラー: ブラックインブラック、ブルゴーニュ、シャトルブルー
プレジデント
♯3776センチュリーよりもペン先とボディが少し大きい上位モデルで、2本目に購入するにはぴったりのモデルです。
プラチナの中でもロングセラー商品で定番モデルなので安心して買える万年筆になります。
上掲写真のブルーは落ち着いた色味で大人が持つのにふさわしい1本。
スペック
全長: 142ミリ
軸径: 16ミリ
重さ: 21グラム
インクの吸入方式: 両用式
ペン先: 18金
ペン先の太さ: 18金
価格: 25,000円+税
カラー: ブラック、スカイレッド、ブルー、イエロー
♯3776 センチュリー セルロイド
ボディは万年筆では珍しいセルロイドでできており、軽量で見た目にも美しく和のテイストのデザインが並びます。
スペック
全長: 136.5
軸径: 14.9
重さ: 20.6
インクの吸入方式: 両用式
ペン先: 14金
ペン先の太さ: F、M、C
価格: 30,000円+税
カラー: キンギョ、サクラ、ベッコウ、エメラルド、イシガキ
美巧シープ
ペン先にプラチナを採用した1966年に誕生した万年筆で、中々お目にかかれない羊の革をボディに巻いた珍しい万年筆。
軸はプラチナの中では細めで、スリムなところが人気。
スペック
全長: 136.7ミリ
軸径: 13.5ミリ
重さ: 17.6グラム
インクの吸入方式: 両用式
ペン先: 14金
ペン先の太さ: F、M
価格: 10,000円+税
カラー: ブラック、ブルー、ライトキャラメル、レッド
まとめ
いかがでしたか。
技術力の高い日本の万年筆メーカー、プラチナの商品はビジネスシーンでも安心して使うことができるものばかり。
比較的低価格で購入できるところも、現場で使いやすいところではないでしょうか。