スーツを着て仕事をするような男であれば、髭の処理はマスト。
オーダーメイドのスーツとシューズに身を包んでいても、剃りの甘い髭が残った顔では台無しです。
そこで本記事では、T字髭剃りと電動髭剃りのメリット、デメリットを説明しつつ、髭剃りに関するテクニックも紹介します。
またオススメの製品紹介もするので、髭剃りに関して何か悩みを持っている人には参考になるはず。
「髭を剃った後は決まってヒリヒリする・・・肌に悪いのかな・・・」
「今使っている髭剃りがなかなか剃れない・・・」
「電動髭剃りを使ったことがないけど、どんなものなんだろう・・・」
そんな事を一度でも思ったことがあれば、必見です。
T字カミソリ
近年、電動髭剃りはポピュラーになってきていますが、それでも深剃りなら昔ながらのT字カミソリが有利。
電動髭剃りも負けじと、刃の枚数を増やして、深剃りへの対応を謳っていますが、未だにT字カミソリの切れ味には勝てないようです。
切れ味がメリットのT字カミソリですが、一方でデメリットは肌へのダメージ。
電動髭剃りは刃が直接肌に触れない設計になっていますが、T字カミソリは刃全体が肌に触れます。
それこそが切れ味の理由ですが、T字カミソリを使う場合は、事前の準備や、剃るテクニックを知っておくと、肌へのダメージを防ぐことができ、メリットだけを引き出せるでしょう。
剃り負けしないための5つのチェックポイント
5つのチェックポイントは
・シェービングフォームの活用
・髭の生えている方向へのシェービング
・逆剃り
・刃の枚数
・髭の生えている方向へのシェービング
・逆剃り
・刃の枚数
です。
早速、参りましょう。
シェービングフォームを活用せよ
カミソリ使用時に欠かせないのが、シェービングフォーム。
シェービングフォームを使う理由はずばり、髭を柔らかくするため。
髭を柔らかくすることにより、少ない力で剃ることができ、カミソリを肌に当てる力を最小限に抑えることができます。
シェービングフォームを使う時のポイントですが、いきなり肌に塗るのではなく、ぬるま湯で洗顔し、熱いタオルで顔を蒸すことができれば理想的。
床屋で髭を剃る際はこのステップが踏まれますが、忙しい朝の身支度時は難しいかも知れません。
せめてぬるま湯で顔を洗い、髭に水分を含ませることをしえておけば大分違います。
まずは髭の生えている方向へ剃る
まずは髭をなでて「ジョリッ」としない方向へ剃りましょう。
髭が生えている逆方向へ剃ると、髭が立って抵抗力が生じます。
この抵抗力が「ジョリッ」となる原因です。
髭が伸びていると、この抵抗力が強いため、いきなり逆方向に剃ると、剃り負けの原因になりがち。
そのため、まずは髭が生えている方向にそって、全体を剃りましょう
仕上げは逆剃り
髭が生えている方向に剃った後、それでも髭が残っている部分があったら、逆剃りしてください。
ピンポイントであれば肌へのダメージも少なく抑えられます。
アフターケアを忘れずに
剃り終わったら、シェービングフォームを洗い落としましょう。
そして重要なのがアフターケア。
「化粧水」と「乳液」の役割を知って、両方使うことをオススメします。
まず「化粧水」の役割は肌への水分補給。
洗顔とカミソリのダメージにより、肌の保湿を担う「セラミド」や「NMF(天然保湿因子)」といった成分が洗い落とされたり、削ぎ落とされたりしてしまいます。
そこで化粧水を塗ることにより、失われた成分を補給するのですが、水分補給の後は保湿として乳液を塗りましょう。
「乳液」は皮膚の水分を乾燥から守る役割を果たし、肌の角質を柔らかくする効果もあります。
こうしてカミソリで髭を剃った後は、化粧水と乳液のダブル効果で、肌のアフターケアを行うのが大切なポイントです。
刃が多い方が肌に良い
最後T字カミソリの刃の数について補足。
ホテルのアメニティで2枚刃、あるいは1枚刃のものがありますが、使ったことはありますか?
刃が少ないと切れ味が悪いだけでなく、肌へのダメージも大きくなってしまいます。
これは刃の数が少ないと、力が分散されるスペーズが狭く、肌へのダメージが強くなってしまうから。
ですので、切れ味だけでなく、肌へのダメージ面からも刃が多いもの、4枚刃や5枚刃のT字カミソリがオススメです。
オススメのT字カミソリ
T字カミソリの概要から、5つのチェックポイントを説明しましたが
続いてはオススメのT字カミソリを紹介します。
Feather-Samurai Edge
Featherは1932年の創業で「日本企業初の安全剃刀製造メーカー」と言われています。
男性用カミソリをはじめ、理容・美容向けのカミソリ、また医療用のメスまで扱う、刃の専門メーカー。
そんなFeatherの“Samurai Edge”は、稼働部が多いのが特徴。
ヘッドと刃全体の稼働は他メーカーの製品でもありますが、刃の一枚一枚まで稼働するのはSamurai Edgeだけです。
顎など顔のパーツにフィットしながら剃れることはもちろんですが、肌の凹凸レベルにも対応し、深剃りを可能にしながらも、肌へのダメージも抑える一石二鳥の設計になっています。
そして替刃の寿命の長さも他メーカーに勝る点。
他メーカーは2週間から3週間での交換が必要とされるところ、Samurai Edgeならば切れ味が1ヶ月以上持続すると言われています。
Samurai Edgeの切れ味は市場ナンバー1とも言われており、「どんなカミソリを使ってもキレイに剃れたことはない」、そんな人に是非試して頂きたいカミソリです。
Schick Hydro 5 Premium
Schickは1926年にて創業した、アメリカのシェービング関連製品メーカー。
男性用の髭剃りをはじめ、女性のボディ用カミソリや、シェービング材も販売しています。
そして、オススメの”Hydro 5 Premium”の特徴は、「ジェル」。
まず量を従来のモデルより80%増加しているのと、肌の保湿を担う成分「セラミド」を配合しています。
滑りを良くすると同時に、保湿成分も配合し、肌の弱い人でも安心して使える、Hydro 5 Premiumはそんなカミソリです。
また、肌に優しいだけでなく、「パラレルフィンガードバー」と呼ばれる、肌を引き延ばす装置を搭載しており、深剃りもサポートしています。
電動髭剃り
電動髭剃りは、T字髭剃りとは別のもう一つの選択肢。
愛用者が増えてきている電動髭剃りですが、それには理由があります。
まずは刃が直接肌に触れないため「肌に優しい」ということ。
皮膚科でもニキビで悩んでいる人には、電動髭剃りの使用を勧めており、肌荒れで悩んでいるなら、電動髭剃りを使うべきでしょう。
また、忙しい朝の身支度ですが、電動髭剃りなら、髭を濡らす必要も、シェービングフォームを塗る必要もなく、起きた顔そのままの状態で髭を剃ることが可能です。
ひょっとすると、今までは時間が無くて省いていた、朝ごはんを食べる時間を確保できてしまうかもしれません。
また、電気屋さんで、電動髭剃りの売り場に行くと分かるかもしれませんが、電動髭剃りには2つの種類がります。
それは「往復式」と「回転式」の二つ。
この二つはそれぞれ違う強みを持っているので、説明します。
往復式〜深剃りならこれ
T字カミソリの様に、T字を太くした形状になっています。
電源をオンにすると、先端部分に収納された刃が左右に振動し、ヘッド部分に侵入した髭を振動する刃が剃る、という仕組み。
この仕組みにより、往復式は深剃りに適しており、髭の濃い人、くせ髭の多い人にオススメです。
T字カミソリでないとキレイにできない、と思っている人なら往復式の電気髭剃りを試してみてください。
また、アルコールの洗浄液にも対応しているので、除菌ができるのも安心ですね。
尚、強いてデメリットを言うならば、回転式に比べると、深剃りが可能な分、肌へのダメージが強いと言われています、
回転式〜肌のダメージを最小限に抑えたいならこれ
往復式とは一目で違いが分かる、回転式。
円盤形状の刃が三つついたヘッドが特徴的ですね。
往復式は刃が左右二方向を往復する動きで髭を剃りますが、回転式は円形の刃を回転させることによって、髭を剃ります。
そのため、実際に使う時も、回転式の場合は電気髭剃りで顔に円を描くようにして剃るのがコツ。
往復式と比べると、深剃りが出来ない分、肌への優しさがメリットなので
「T字カミソリはもちろんアウト、往復式でもちょっと不安」、そんな人は回転式の電気ヒゲ剃りを試してみましょう。
メーカーの違いと特徴
往復式と回転式の違いが分かったところで、次はメーカーについて紹介したいのですが
今回は電動髭剃りの「3大メーカー」と呼ばれる
・「ブラウン」
・「パナソニック」
・「フィリップス」
・「パナソニック」
・「フィリップス」
をピックアップ。
この3つのメーカーは日本の電動髭剃り市場の90%を占めている、と言われています。
ブラウン
Braunは1921年創業の、電動髭剃り、電動歯ブラシのメーカーです。
本拠地はドイツのクロンベルク。
創業当初はラジオやレコードプレーヤーの製造を行っており、元々はオーディオ機器の製造がメインでした。
ですが1950年代から電動髭剃りの製造を開始し、1980年代には日本にも進出するのですが、日本への進出に伴い、テレビコマーシャルを放映。
出勤後のサラリーマンにブラウン製の電気髭剃りを使ってもらい、「出勤前に剃ったばかりなのに、まだこれだけ剃れる」という主旨をアピールしました。
このCMが功を奏し、パナソニックとフィリップスに並ぶ3大メーカーに。
尚、ブラウン社の電気髭剃りは往復式を採用しており、深剃りが得意分野です。
そのブラウン社の中でも特にオススメなのが「シリーズ9」。
1分間に1万回の音波振動により肌を震わせて、皮膚の内側に隠れがちな髭もカットする「ターボ音波振動」や
音波の強さにより髭の濃さを察知し、作動時のパワーを調整する「人工知能音波テクノロジー」など
往復式の剃り味の良さを最大限に引き出したシリーズとなっています。
パナソニック
パナソニックは大阪に本拠地を置く、日本発の電機メーカー。
1917年に創業者の松下幸之助氏が、電球用のソケットを製造、販売したのが始まり。
その後はラジオ、軍事用品、各種家電、テレビ、ビデオ、デジタルカメラ、パソコン、ブルーレイレコーダー、など、常に時代に合わせた電気製品を世に送り出してきました。
尚、美容関連の電機製品に関しては、ヘアードライヤー、ヘアーアイロン、女性用ボディシェイバー、電動歯ブラシなど、電動髭剃り以外も扱っています。
Panasonicは「ラムダッシュ」という電動髭剃りブランドを展開しており、往復式を採用した深剃りが特徴。
また、同じく往復式を採用しているBraunよりも多い、5枚刃モデルも登場しており、他メーカーとの差別化を図っています。
ということでオススメはやはり「ラムダッシュ5枚刃」シリーズ。
このシリーズでは「スムースローラー」と呼ばれる、肌への摩擦を従来の2/3に軽減する機能や、日本刀の原材料である「安来鋼」を使用した刃、そして世界最速と謳われる1分間に14,000ストロークを実現する高速リニアモーターなど、他のメーカーには無い機能が詰まっています。
フィリップス
フィリップスはオランダのアムステルダムに本拠地を置く、電機メーカー。
1891年に創業者のヘラルド・フィリップス氏が電球工場を設立したのがはじまりです。
電球に続き、ラジオ、蓄音機、電機通信装置と事業を拡大していき、今では総合電機メーカーとして、世界中に販路を広げています。
日本では電動髭剃り以外にも、コーヒーメーカーや、CDプレイヤー、ヘッドホン、イヤホンといったオーディオ機器を販売。
電動髭剃りに関しては、ブラウン、パナソニックと異なり、回転式を採用。
回転式のメリットである肌への優しさはもちろん、最近では弱みである切れ味を克服すべく、新機能を搭載した製品が登場しています。
オススメは「9000シリーズ」。
深剃りを実現すべく搭載されたのが「ダブルVトラック」という名の刃です。
正確にはV字を逆さにした形状の刃なのですが、従来の平らな刃よりも切れ味がアップしている上に、この刃を139個搭載.
また「輪郭検知テクノロジー」という機能も搭載されており、旧モデルでは5方向への可動だったのが、8方向に増えました。
輪郭や肌の凹凸に応じてヘッドが可動し、常に肌に密着した状態で髭を剃る事ができるので、フィリップ社が発表したデータでは従来よりも剃れる量が20%アップしたとのこと。
尚、防水仕様なので、丸洗いや、お風呂でのシェービングフォームとの併用も可能です。
手入れについて
電動ヒゲ剃りを使用し終わったら、中身を覘いてみてください。
結構な量の髭が溜まっていますよね。
シェーバーのヘッドは、剃った髭が飛び散らないような仕組みになっています。
そのため手入れしないと、髭くずか雑菌や臭いの原因なり、それが肌のトラブルにもつながるので注意しましょう。
そこで最後に電動髭剃りの手入れについて説明します。
完全防水性、シャワーで丸ごとOK
シャワーを浴びながらも使える、防水仕様の製品もあります。
こういった製品ならば、本体にシャワーを掛けて丸洗いしましょう。
洗い終わったら分解して、干しておけば次の日の朝には乾いているので、またピカピカの状態で使えます。
ですが、ノータッチで手入れする方法もあります。
全自動洗浄器
洗浄、除菌、乾燥、充電、この全てを1プッシュで行ってくれるのが、全自動洗浄機。
また、メーカー独自の洗浄液で、除菌だけでなく、すべりを良くする成分も含まれたものもあり、刃を長持ちさせる面もあります。
本記事で紹介したブラウン、フィリップス、パナソニックはいずれも洗浄機付きのパッケージを販売しており、金額は上乗せになりますが、その分心地よく長く使えることでしょう。
まとめ
男の身支度に欠かせない、髭を剃るという習慣ですが
・シェービングフォームの活用
・髭の生えている方向への順剃り
・髭の生えている逆方向への逆剃り
・アフターケア
・刃の数
・髭の生えている方向への順剃り
・髭の生えている逆方向への逆剃り
・アフターケア
・刃の数
という点について、もし今まで気がついていなければ、是非チェックして頂けたらと思います。
また電動髭剃りを使っていて、切れ味に満足していなかったら、本記事で紹介した切れ味抜群の
・Feather ”Samurai Edge”
を使ってみると良いかもしれませんし、
T字カミソリを使っていて、肌が荒れていたら、
・フィリップス製の電動髭剃り
を使うと良いかもしれません。
またアフターケアについても本記事では
・化粧水と乳液の違い
というトピックについて触れているので、参考になれば幸いです。