「あ~、また!もう!」
靴下が靴の端っこからチラッと出るのが嫌で、極力丈の短い靴下を履いているけど、1歩あるくとズリッ、また1歩あるくとズリッ。
ジワジワと靴下が靴に食べられていき、5歩あるくと、かかとはすでに裸足。
靴下は、つま先で団子のように丸まっている。
あなたは、こんな経験ありませんか。
本当に靴が靴下を食べているわけではありませんが、歩くたびに「もぐ、もぐ、もぐ」と靴の先端部分に食べられているような感じで、どんどん脱げていく靴下。
一旦立ち止まって靴下を履きなおしても、歩き始めたらすぐに靴の中へ入っていく。
「あ~、せっかく履きなおしたのに!」
いくら履きなおしてもキリがないからそのままにしておくと、中途半端に脱げた靴下は靴の中でモコモコして気持ち悪い。
仕方なく履きなおして、歩いて、履きなおして、歩いて、を繰り返す。
これ、かなりイラッとしますよね。
脱げない靴下を探していろいろ試したけど、どれも同じ。
そこで「靴下履くのや~めた」と素足で靴を履いてみたけど、ムレるし、臭いし、靴の中が汗でネチャッとして気持ち悪い。
なんとかならないだろうか。
そんな靴下がすぐ脱げて困っているあなたに、3つのメーカーが出した
「脱げないフットカバー」を紹介します。
どうして靴下が靴に食べられるのか
歩くたびに、かかとから脱げていく靴下。
脱げるたびに履きなおすのって、かなり面倒ですよね。
脱げ方もいろいろで片足だけ脱げることもあれば、両足とも脱げることもある。
また、丈の短いフットカバーだけじゃなく、普通の長さの靴下も同じように脱げてしまうこともある。
どうしてだろう?
原因を調べてみました。
靴下のゴムがゆるい
「買ったばかりのときは脱げなかったのに、だんだん脱げるようになってきた」
靴下は毎日履くものだから、いつまでも同じものを使い続けていると、ゴムもそのうち伸びてきます。
「靴下は破れるまで履き続けてた」というあなた、そろそろ買い替え時ですよ。
選んだ靴や靴下のサイズが自分に合ってない
もともと人間の体は左右の大きさや形が違って、左右対称というわけではありません。
また生活習慣や、身体のクセによっても大きさは変わります。
・実際に測ってみると、右の足が27cmで左の足は27.5cmだった。
・左右の長さは同じでも、足囲(足の幅と高さを測った数値)が左右で約1cm違っていた。
・右足に合わせて買ったら、左足がブカブカだった。
とくに靴下は25~27cmだったり、26~28cmだったりとサイズの幅が広くて、なかなかピッタリのサイズを手に入れることが難しい。
靴下のデザインや色だけで選ぶのではなく、表記されているサイズを見て、なるべく自分のサイズに近いものを探して買うようにしましょう。
履き方を間違っている
フットカバーって履き方があるのをご存知でしたか。
丈の長い靴下を履くときのように、つま先から履いてかかと方向へ引っ張って履く、という方が多いと思います。
実はこれ、間違いなんです。
「最初にかかとに引っ掛けて、次につま先へ引っ張りながら足の指に被せるように履く」
たったこれだけで、フットカバーが脱げにくくなるようです。
また、フットカバーの種類によっても異なりますが、足底に縫い目(つま先からかかとに向かって縦方向にある縫い目)があるフットカバーは、縫い目を足の裏に合わせてまっすぐになるように履くことも効果的。
さっそく今持っているフットカバーを、この履き方で履いてみましょう。
歩き方の問題
よく「かかと」を引きずるようにして歩く人を見かけますよね。
かかとを引きずりながら歩くのは、靴底を早く傷めるばかりでなく、靴下が靴の中で動いてしまうため「靴下が脱げる」原因になります。
もちろん、身体へも悪影響を与えてしまいます。
歩く時は「かかと」を引きずらないで、かかとからつま先へ確実に体重移動させながら歩きましょう。
靴下を履かないとどうなるのか
靴下を履くから脱げてしまう。
だったらいっそのこと「靴下を履かなかったらいい」と思いますよね。
でも靴下を履かなかったら、こんなことが起きてしまいます。
靴の中で雑菌が繁殖しやすくなる
足の裏には汗腺が集中していて一般的には季節を問わず、両足で1日にコップ1杯分の汗をかくと言われています。
そして靴下を履かずに過ごしていると、密封された靴の中では足の温度が上昇し、かいた汗は行き場を失ってそのまま。
雑菌は温かく“ジメッ”とした環境を好みますから、汗をかいた靴の中はまさに雑菌にとってベストな住空間。
想像しただけでも、、、叫びだしたくなりますよね。
また、この靴の中の温かく“ジメッ”とした環境は、あの痒くて辛い「水虫」になる原因にもなります。
皮膚を傷つける
靴下は汗を吸収するだけではなく、靴と足との摩擦を防ぐクッションの役割も果たしています。
靴下を履かないで靴を履いてしまうと、足の皮膚が靴によって傷つけられてしまいます。
靴の履き口があたるかかとの上、指の裏側、小指の外側など、靴擦れで水ぶくれができて痛い思いをされた経験、みなさんもお持ちでしょう。
「この靴は痛いからもう履かない」
せっかく気に入って買ったのに、お蔵入りさせてしまった○○ブランドの靴。
靴下を履いてもう一度トライしてみましょう。
案外履けるかもしれませんよ。
靴が傷みやすくなる
靴下を履かずに靴を履くことで、汗は靴に吸収されてしまいます。
汗をたっぷり含んだ靴は、当然型崩れしやすくなる。
そしてもうひとつ。
密閉度の高い靴の中は、いつも高温多湿。
湿度の高い靴の中では、中敷(インナーソール)を留めている接着剤の粘着力が落ちやすいというのをご存知でしたか。
靴を履いているときに中敷がベロッとめくれたり、ずれてしまうのは中敷を固定させている接着剤が、汗によって劣化したことが原因と考えられます。
お気に入りの靴を長く履き続けるためにも、靴下は必須アイテムです。
足が臭くなる原因
靴下を履かなかったら、靴の中で雑菌が繁殖するというお話を『2.1: 靴の中で雑菌が繁殖しやすくなる』でしました。
当然、靴下を履かずに一日中過ごすと、靴の中のムレ度はかなりのもの。
そんなとき「今晩、飲みに行こうよ」と友人から誘われて、入ったお店がもし靴を脱いで上るお座敷だったら、、、。
足から放つ強烈な臭いに冷や汗をかきながら、必死でごまかそうとしても臭いはなかなか隠せません。
さてこの臭いの元は、いったい何でしょうか?
足はとっても汗っかき
足の裏には身体の3倍~10倍の汗腺があります。
汗腺が多いということは、少し温度が上るだけでも大量の汗が出やすい場所ということになります。
足は1日にコップ1杯分の汗をかきますから、臭いもかなりのものと思われるかもしれませんが、実は汗自体に臭いはありません。
じゃー、臭いはどこからくるの?
臭いの原因は雑菌
足にはもともと悪性の細菌から皮膚を守るために「皮膚常在菌(バクテリアや表皮ブドウ球菌)」が住んでいます。
皮膚常在菌は、古い皮脂や角質をエサにして排泄物を出す。
この皮膚常在菌が正常な数なら問題ありませんが、増えすぎてしまうと当然、排泄物も増えてしまいます。
これが「足が臭くなる」原因です。
そして足は汗っかきな上、靴を履くから熱がこもって高温多湿。
しかも足の裏の皮膚は分厚くて表面の皮膚が剥がれ落ちやすく、それが垢になりますから、高温多湿な環境が大好きな皮膚常在菌にとっては、エサも豊富で住み心地抜群。
だからどんどん繁殖して、足の臭いもどんどん強烈になっていく、というわけです。
フットカバー
靴下を履かないと、さまざまなデメリットがあることをおわかりいただけたと思います。
快適に靴を履くためにも「靴下」は欠かせません。
次は国産の3つのメーカーがおススメする、フットカバーを紹介していきます。
無印
「脱げやすい」と「窮屈」が解消されたフットカバー。
一般的なフットカバーは、かかとの位置に滑り止めのようなものを後から付けることでフットカバーを脱げにくくしています。
しかし無印では、履き口の生地に滑り止め効果のある糸を編み込むことでフットカバーを脱げにくくしました。
また、つま先の幅にはゆとりを持たせて、窮屈感を解消。
つま先は縫っていない縫製(無縫製)なので、縫い目がつま先に当たることによる痛みが出にくくなっています。
色は、オフ白、黒、ベージュ、グレー、ネイビーの5色。(税込480円)
ユニクロ
ローファーやデッキシューズと合わせても見えないベリーショート丈。
一瞬、かかとを見ていると今にも脱げそうに見えますが、強力そうなゴムのおかげで脱げにくい。
これなら靴の端っこからも靴下が見えないから、まるで素足で履いているように見えます。
また生地のタイプは
・ スタンダード
・ ふわふわと柔らかくて肌さわりが良いパイル素材
・ マーブル状の色味が涼しげで熱い夏にもぴったりなスラブ糸
の3種類。
その日の気分に合わせて、チョイスしてみるのもいいかもしれませんね。
色は、白、黒、グレー、紺以外に赤、オレンジ、ブルーなど元気が出そうなビタミンカラーもあるので、思わず全色揃えたくなります。(390円+税)
グンゼ
創業120周年を迎える「ここちよさ」を提供し続ける下着の専門メーカーグンゼ。
「BODY WILD」シリーズからファッション感度の高い男性向けに作られた最新作、脱げにくい、ゴロつかないフットカバーや、「完全無縫製」のフットカバーなど,ビジネスからカジュアルまで、おしゃれで快適に着用できる商品が多彩なラインナップで展開されています。
また、上質でエレガントな大人の男の下着「SEEK(シーク)」ブランドからも、ワンランク上のフットカバーが発売されています。
ここでは人気の商品を3つピックアップして紹介します。
BODY WILD(ボディワイルド) フットカバー(紳士)浅履き
ビジネススタイルにも使えるフットカバー。
銀消臭で臭わず、快適さをキープ。
かかとの滑り止めとサポートゴムで、脱げにくさを追求したフットカバー。
デッキシューズや、ドライビングシューズなどの甲の浅い靴に合わせやすい浅履きタイプ。
色はブラック、ブラックネービー、チャコールグレー、ダークブラウンの4色(400円+税)
BODY WILD(ボディワイルド) フットカバー(紳士)深履き
完全無縫製で脱げにくく、ゴロつかない素足のような履き心地。
かかとに滑り止めがついてさらに脱げにくい。
履き口の深い靴に合わせやすい、やや深履きタイプ。
色はブラック、ブラックネービー、ダークグレー、アイボリーの4色(500円+税)
SEEK(シーク)(紳士)フットカバー
高性能素材、すぐれた設計、巧みな縫製力だから快適で上質な履き心地を提供してくれます。
まるで素足のように見せて、足元を軽やかに演出する夏のファッションに欠かせないフットカバー。
見えにくく、脱げにくく、快適なフィット感。
甲のアタリを減らすための履き口アーチカットや、足底クッションなどの着用時の快適性にもこだわりが見られます。
色はどんな色の靴にも合わせられる豊富な9色(1,200円+税)
外出先でもできる足のニオイ対策
いくら靴下を履いても、夏場は足のムレやべたつき、臭いが気になるもの。
最後は外出先でササッと簡単に使える、消臭スプレーを紹介します。
Ban フットデオドラントスプレー
フットカバーの上からでもスプレーできるすぐれもの。
突然、靴を脱ぐ場面に遭遇してもこれならササッと足のムレと臭いをダブルでケア。
鞄に1つポンと入れておけば、シュッとひとふきで足の不快感もすばやく解決。
これなら外出先で焦ることもありません。
まとめ
いかがでしたか。
1歩1歩あるくたびに靴に食べられて、5歩目で脱げてしまう靴下。
このフットカバーなら脱げる心配もないので、スタスタと軽快に歩くことができますよね。
スニーカー、革靴、スリッポン。
それぞれ履き口の形が異なる靴に合わせてフットカバーを選んで、足元をいつも素足風でおしゃれに決めましょう。
そして実はこのフットカバー、女性にも人気の商品なのです。
足のサイズが小さな女性には少しブカブカになってしまいますが、24センチ前後を使われている女性にはおススメだとか。
おしゃれに気を使う女性も使っているということは、まず間違いないですよね。
ぜひスマホにメモしておいて、次のお買い物のときに靴下売り場で手にとってみてください。
きっと2~3足まとめて買ってしまうと思います。
脱げにくく、なおかつ靴の中をいつも快適に保ってくれるフットカバー。
自分の足と靴にあったものを着用して、もう「脱げるストレス」からさよならしましょう。