スーツ、ジャケット、腕時計、財布など男には投資したいアイテムがたくさん。
しかし、全アイテムお気に入りのモノで揃えるのは難しい場合もあるでしょう。
となると人は目に入りやすいモノを優先し、こうして後回しにされてしまいがちなのが「靴」。
そんな男の事情を知ってか、女性達の間では「靴を見れば男の心とお金の余裕がわかる」という説が出回っているようです。
この話を聞いて「ドキ」っとしたあなた。
そんなあなたのために今回は10の高級メンズ靴のブランドを紹介するので、これを機にあなたも足元を見直してみませんか?
なお、今回は私見ではありますがランキング形式にまとめさせていただいたので、参考にしていただければ幸いです。
高級靴の魅力とは?
ジャケットやスーツと言ったアイテムに比べると見える面積の少ない靴ですが、あまり見られていないようでふとした時に目がいくもの。
高級な革靴は上質な革を使用しているので、履き続けると単純に古くなるのでなく、シワの一つひとつが魅力となります。
また新しい靴につきものな靴ズレがしにくく、足を痛めることもないでしょう。
今回は国内外10個の名門ブランドをピックアップしましたが、スポーツブランドとタッグを組みスニーカーの様な軽快な革靴を生み出したブランドや、純粋にデザインにこだわったブランド、素材にこだわったブランドなど様々なので、参考にして頂けたらと思います。
10位 COLE HAAN
Cole Haanはアメリカ生まれの高級シューズブランド。
創業は1928年で、靴職人だったトラフトン・コール氏とエディ・ハーン氏の二人で設立されたのですがブランド名である”COLE HAAN”はこの二人の苗字を組み合わせたものです。
創業当初はメンズシューズのみを取り扱い、当時流行していたペニーローファーやサドルシューズなどを中心に、大学構内に構えた店舗で販売し始めたとのこと。
そしてその品質の高さから徐々に人気を獲得していき、1980年前後から従来のメンズシューズに加えてレディースシューズやドライビングシューズも展開しはじめましたが、1988年にスポーツブランド大手の” NIKE”に買収されました。
そしてNIKEの「エア技術」とCOLE HAANの高級靴作りのノウハウを融合させた「ルナグランド」が発表され、スニーカーのはき心地の良さと高級靴の大人っぽさを兼ね備えたこのシリーズはCOLE HAANの名を一気に世界に広めたのです。
2013年にはNIKEから売却されましたが、今尚その魅力は健在で世界を代表するシューズブランドとして人気を博しています。
そして、こちらがCOLE HAANからオススメの一足。
手縫いのモカシン製法を採用しており、レザーアッパーもアンティーク調に仕上げられた大人っぽさが演出されたペニーローファーです。
COLE HAANの魅力である履き心地の良さも”GRAND OS”と呼ばれるクッションシステムを搭載しているので抜群ですし、プラスチック製のシャンクを使用することにより靴全体の軽量化にも成功しています。
9位 Crockett&Jones
CROCKETT&JONESは1879年にイギリスのノーサンプトンにて創業した靴メーカーです。
チャールズ・ジョーンズ氏と、彼の義理の兄弟であるジェームス・クロケット氏によって設立され、ブランド名はこの二人の苗字を合わせたもの。
現在ではジョーンズ家のジョナサン・ジョーンズ氏が経営する4代目とのこと。
その品質の高さは創業当初から評判になっており、1990年には輸出貢献が認められ「クイーン・アワード」を受賞しました。
「10年以上履いても常に趣味のいい靴と言われ続ける靴を作る」というモットーの基、世界中で最も多くの木型を有する靴メーカーとして知られ、ファッションショーや映画にも商品を度々提供しているとのこと。
今尚品質の担保のために一足の靴の納期に8週間掛けており、そのモノづくりに対する姿勢が認められ、チャールズ皇太子による若い世代への製造業の魅力を伝えるプロモーションツアーの一環として、CROCKETT&JONESの工場が訪問されました。
そしてこちらがCROCKETT&JONESからの一足。
足の幅が広い傾向にある日本人の足に合わせたデザインになっている一足で、ライニングに本革を使用することにより、足を優しく包み込むような柔らかいフィット感を実現しています。
8位 Tricker’s
Tricker’sは1829年にイギリスのノーサンプトンにて創業した靴メーカーですが、ノーサンプトン最古のグッドイヤー・ウェルテッド工場として知られています。
英国王室のチャールズ皇太子も愛用していることで知られ、イギリス王室御用達の勲章である「Royal Warrant」を授かっているのでその品質の高さはまさに折り紙つきです。
そしてTricker’sの代名詞とも言えるのがカントリーブーツ。
アッパーやソールにあえて硬めの革を使用しており、履き続けていくに従ってあなたの足に沿った形で革が馴染んでいき、長く履き続けることができる自分仕様の一足になっていくのが魅力です。
そしてカントリーブーツと並んで有名なのが「ブローグ」と呼ばれる穴飾りをあしらったモデル。
耐久性の高い作りでアクティブに履くことができ、大人っぽさと華やかさを兼ね備えたモデルといえるでしょう。
7位 Santoni
Santoniは1975年にイタリアのマルケ州にて創業した高級シューズブランド。
多くの靴メーカーは一つの製法にこだわるところ、Santoniは「スターニョ・グッドイヤー製法」、「スターニョ・ペレ・グッドイヤー製法」と呼ばれるに種類を中心に、「グッドイヤー・ウェルテッド製法」、「マッケイ製法」、「ベンティヴェーニャ製法」など10種類以上の製法を使い分け、多彩な商品ラインナップを強みとしているのです。
今ではメンズシューズのみならず、レディースシューズ、キッズシューズ、アクセサリーと幅広く展開しています。
そしてSantoniはレザースニーカーの火付け役とも言われており、こちらがその一足。
柔らかな砂色の革を使用した一足で、同じ色のゴム製カップソールを採用することにより他のレザースニーカーとは一味違った雰囲気を醸し出しています。
そしてもう一足紹介したいのがこちら。
艶やかな光沢感が特徴の質感ですが、シンプルなアッパーデザインとタッセルのコントラストが印象的なレザーローファーです。
6位 Church’s
Church’sは1873年にイギリスのノーサンプトンにて創業した高級靴ブランド。
設立当初は軍用靴を手がけていましたが、1987年にはヨーロッパ各国に進出、そして20初頭には北米に進出するなど、早い段階から海外に展開していきました。
軍靴としてのルーツからか「質実剛健」としばし形容され、ハリウッド映画「007」シリーズの主人公であるジェイムス・ボンドが愛用したり、輸出の貢献が認められエリザベス2世から「クイーンズ・アワード」を受賞したりと、イギリスを代表する高級シューズブランドとして知られています。
そしてChurch’sの代表作として知られるのが”73”と呼ばれる木型のモデル。
一度廃盤になったのですが、その人気は根強く復活版として発表されたのがこの“173”モデルです。
「足を入れた瞬間姿勢が正される」と言われるその評判からか、政治家等のエグゼクティブにも愛用されています。
革本来の美しさが引き出すためにChurch’sオリジナルのワックスが塗りこまれており、角ばり過ぎず、丸すぎないバランスの良いつま先のデザインなど、Church’sの魅力が凝縮された一足となっています。
5位 三陽山長
三陽山長は”MACKINTOSH LONDON”, ”Paul Stuart”といった高級海外ファッションブランドも扱う三陽商会が手がける純国産の靴ブランド。
50年以上のキャリアを持つ熟練の靴職人を抱えており、日本人の足に合った靴作りで人気を博しています。
なお、三陽山長の靴の内側には担当した職人の目印が記されており、修理時も同じ職人が修理を担当する仕組みになっているとのこと。
三陽山長というブランド名をはじめ、「勘三郎」、「寿太郎」、「友二郎」といった和風なモデル名を採用しており、「和」へのこだわりが特徴のシューズブランドといえるでしょう。
そしてこちらがオススメの一足。
小ぶりなヒールカップと絞り込んだ土踏まず、そしてボリューム感のあるUチップが特徴である「勘四郎」モデルですが、本体甲部とモカの裏側同士を合わせ縫う「合わせモカ」と呼ばれる製法を採用しています。
あえてムラ感を残すため、手作業で染色が行われておりアンティーク調が味わえるデザインです。
4位 J.M WESTON
J.M. WESTONは1891年にフランスのリムーザンにて設立された高級靴ブランドです。
1904年に創業者のエドアード・ブランシャーの息子であるウジェンヌ・ブランジャーがグッドイヤー製法を学ぶためにアメリカに渡り、その後1922年に首都パリに出店。
1960年代にはジーンズにローファーを合わせるスタイルがパリで流行となり、代表モデルの”Model 180”は学生のシンボルになりました。
1986年にはニューヨーク、1993年には東京と海外出店も果たし、フランスを代表するシューズブランドとして知られています。
通常、靴のサイズは幅が選べず、長さも0.5cm刻みとなっていますが、J.M. WESTONは幅が6種類、長さが0.4cm刻みで展開されており、より自分の足にフィットしたサイズが見つけやすい仕組みになっているのです。
特にローファーの場合はヒモがなく本体全体の締め付けで足をホールドするため、サイズ選びは重要。
サイズ選びがシビアなローファーですが、J.M. WESTONならばピッタリな一足を見つけることができるのが人気の理由の一つかもしれません。
そんなJ.M. WESTONは著名人にも愛用されていることで有名で、フランスのオランド大統領、サルコジ元大統領など、政治家にも愛用されています。
フランスの若者から大統領まで幅広く愛されるJ.M. WESTONですが、あなたも試してみてはいかがでしょうか。
3位 Alden
Aldenは1884年にアメリカのマサチューセッツ州にて創業した、アメリカを代表する靴メーカー。
創業当初は主にカスタムメイドのブーツなオーダーシューズを製造していましたが1892年に工場を移転すると共に既製靴にも展開を広め、1951年には医療用の矯正靴を扱うなど幅の広いラインナップを展開しています。
Aldenは「コートバン」と呼ばれる馬のお尻の革を使った革靴が有名で、その履き心地の良さから「Aldenを履いたら他の革靴が履けない」と言われるほど。
コートバンは一頭から僅かしか採ることができず「革のダイアモンド」と呼ばれるほど希少な素材ですが、一般的な革は繊維が絡み合っているのに対し、コートバンは繊維が絡んでいないため、生地が柔らかく、フィット感の良い靴に仕上がるのです。
Aldenは日本でもセレクトショップのBeamsが1979年に扱いはじめ、以来United Arrow, SHIPS等で扱われています。
そしてこちらがコートバンを使用したモデルの”990”です。
シンプルなデザインであるプレントゥのこのモデルはフォーマルなコーデからカジュアルなコーデにも使えるため万能ですし、Aldenの最初の一足として購入される方も多いとのこと。
そしてコートバンはアッパー部分に使用されており、足の出し入れが楽なことに気がつくでしょう。
更に履きこなすことにより革が更に足に馴染み、履けば履くほど履き心地が良くなります。
シンプルに大人っぽさを演出したい方にお勧めのAldenです。
2位 EDWARD GREEN
EDWARD GREENは1890年にイギリスのノーザンプトンにて、エドワード・グリーン氏によって創業された高級ブリティッシュシューズブランド。
厳選したカーフスキンを使用し、伝統的なグッドイヤーウェルト製法によって作られるEDWARD GREENの靴は「伝説の靴」との呼ぶ名も高く、多くの著名人や愛好家を虜にしてきました。
しかし、1950年以降イギリスでは靴ブランドが乱立し、創業者の息子である二代目になると革靴部門はアメリカ企業に売却されてしまい、倒産寸前まで追い込まれてしまったとのこと。
しかし、そこに現れたのがイタリアのシューズデザイナーであるジョン・フルスティック氏。
彼がEDWARD GREENを買収し、ラルフ・ローレンやブルックス・ブラザーズといった高級ブランドのOEM生産を行い経営状態が徐々に回復していきました。
その後もエルメスに買収され一時は製靴工場から木型まで失ってしまいましたが、2004年に復活。
今でも少量生産で品質を重視した方針を保っており、世界を代表する高級靴として世界中の人々に愛されています。
そしてこちらがEDWARD GREENの定番モデルである”202”。
ハンドメイドで仕上げられたスワンネックとダブルステッチが魅力的な一足ですが、革を鞣す工程を植物性のタンニンのみで行ったレザーソールを採用しており、優れたクッション性を実現しています。
スーツスタイルはもちろんこと、大人っぽい私服のコーデにもピッタリな一足ではないでしょうか。
1位 John Lobb
JOHN LOBBは1866年に創業者のジョン・ロブ氏がロンドンのリージェント・ストリートに店を構えたことをキッカケに生まれたブリティッシュ・ブランド。
その品質の高さから上流階級や政財界のエグゼクティブ達を次々に虜にしていき、1902年にはフランスのパリにも進出。
今尚人気の「ウィリアム」、「ロペス」といった名作が生み出され、パリでも人気のブランドに成長していきました。
しかし第一次世界大戦後も世界中へ展開を進めていったJOHN LOBBですが、次第に経営難に陥り、1976年にはパリ支店が閉店に。
そこで救いの手を伸ばしたのがラグジュアリーブランドのHERMESです。
JOHN LOBBはHERMESの傘下に入り、1982年にはブランド初の既製靴のコレクションを発表し、以来ヨーロッパ、アメリカ、アジア、中東に至りまで世界中に店舗を構える一流ブランドになりました。
ちなみに「キング・オブ・シューズ」とも呼ばれるJOHN LOBBですが、高級車の盗難にあったとある人物が「車はいいので、トランクの中のJOHN LOBBの靴だけ返してほしい」と新聞広告を通じて犯人に呼びかけた、という逸話が残っています。
そしてこちらがJOHN LOBBを代表する名作である「ロペス」。
シンプルながらも味わい深い革の質感が楽しめる一足ですが、最新モデルはウォータープルーフ加工が施されているとのこと。
またイタリアのなめし業者に特注した「ミュジアムカーフ」と呼ばれる革を使用しており、マーブル状の独特のムラのある質感が楽しめます。
ミュジアムカーフはしなやかで足に馴染むのが早く、履きジワも他の革とは一味も二味も違う魅力を演出してくれます。
ロペスは一足20万円以上と高価な靴ですが、最高級の一足を探している人に大変お勧めのブランドです。
まとめ
今回は国内外10の高級靴ブランドをランキング形式で紹介しました。
履き続けることにより経年変化が楽しめ、シワさえも魅力になる高級な革靴ですが、今回紹介したのは以下10のブランド。
-COLE HAAN
-Crockett&Jones
-Tricker’s
-Santoni
-Church’s
-三陽山長
-J.M WESTON
-Alden
-EDWARD GREEN
-John Lobb
-Crockett&Jones
-Tricker’s
-Santoni
-Church’s
-三陽山長
-J.M WESTON
-Alden
-EDWARD GREEN
-John Lobb
COLE HAANは1928年にアメリカ生まれの高級靴ブランドですが、大手スポーツ用品メーカーの”NIKE”に買収された経緯もあり、革靴ながらも優れたクッション性や履き心地の良さを実現しています。
CROCKET&JONESはイギリス発祥で輸出に貢献した企業に送られる「クイーン・アワード」の受賞経験も持つブランド。
「10年以上履いても常に趣味のいい靴といわれ続ける靴を作る」というモットーの基、一足に8週間の納期を掛けており、その品質の高さが人気を呼んでいます。
Tricker’sはチャールズ皇太子も愛用する事で知られる靴メーカーですが、ブランドの代名詞とも言われるカントリーブーツを紹介しました。
Santoniはイタリアを代表する靴メーカーですが、靴メーカーとしては珍しく10種類以上の製法を使い分け、多彩な商品ラインナップを強みとしています。
Church’s は軍用靴をルーツとするイギリスの靴メーカーで、映画「007」の主人公であるジェイムス・ボンドが履いていたことでも有名ですが、「足を入れた瞬間姿勢が正される」と言われ、評価の高い”173”モデルを紹介しました。
三陽山長は”MACKINTOSH LONDON”, ”Paul Stuart”といった高級海外ファッションブランドも扱う三陽商会が手がける純国産の靴ブランドですが、50年以上のキャリアを持つ熟練の靴職人を抱えており、日本人の足に合った靴作りで人気を博しています。
J.M WESTONは1891年にフランスのリムーザンにて設立された高級靴ブランド。
通常0.5cm単位で刻まれるサイズですが、J.M WESTONは0.4mm単位刻みのため、よりあなたの足にフィットしたサイズを見つける事が可能です。
Aldenは1884年にアメリカにて誕生した靴メーカーで「コートバン」と呼ばれる馬のお尻の革を使った革靴が有名。
「革のダイアモンド」とも呼ばれるコートバンですが、柔らかく、絶妙なフィット感で「Aldenを履いたら他の革靴が履けない」と言われる程です。
EDWARD GREENは1890年にイギリスのノーザンプトンにて生まれたブリティッシュシューズブランドですが、二度倒産の危機にさらされながらも復活し、ラルフ・ローレンやブルックス・ブラザーズといった高級ブランドのOEM生産も手掛けたことがある品質の高い靴作りで人気のブランドです。
そしてJOHN LOBBは創業からその品質の高さから上流階級や政財界のエグゼクティブ達から絶大な支持を得ているブランドで、高級車の盗難にあったとある人物が「車はいいので、トランクの中のJOHN LOBBの靴だけ返してほしい」と新聞広告を通じて犯人に呼びかけた、という逸話が残っているほど。
以上となりますが今回お話した内容が、あなたの悩みの解決に少しでも役立てば嬉しく思います。