ビジネスマンのお供である革靴。
せっかくならお気に入りの靴と永く付き合って行きたいですよね。
そのために必須なのが「シューキーパー」。
「シューキーパーってなに?」
「何のために使うの?」
「どのレベルの革靴から必要なの?」
シューキーパーの基本から解説していきます。
シューキーパーの主な役割
①型崩れ防止
シューキーパーは、靴の型崩れを防ぐのに最も適した器具です。
脱いだ靴に入れておくだけで、靴が反ってしまったり、甲にシワが入りヒビ割れたりするのを防ぐことができます。
写真下の靴はシューキーパーを利用したもの。
利用していない左の靴は、シワが深く入り反ってしまっています。
②湿気除去
足は、一日でコップ一杯分もの汗をかくと言われています。
一日中履かれることで、靴は水分を吸い込んでいます。
水分は革を傷める原因になります。
木製のシューキーパーは吸湿性に優れており、靴の中の水分を排出し、靴の劣化を防ぐことができます。
③防臭・防カビ
靴は基本的に洗うことが出来ないため、悪臭やカビが発生しがちです。
抗菌作用を持つ木製シューキーパーであれば、ある程度防臭・防カビ効果があります。
シダーウッドのシューキーパーが代表的です。
シューキーパーの使い方
・靴を脱いだらすぐに入れる
基本的に靴を脱いだらすぐにシューキーパーを入れるようにします。
そうすることでなるべく早く除湿します。
しかし、シューキーパーがプラスチック製の場合は除湿に適していないため、その限りではありません。
また、雨で濡れた場合も、靴が水分を多量に吸い、シューキーパー以外の処理(例えば、新聞紙による脱水)が必要です。
特に、バネの力が強いシューキーパーの場合は、水分により柔らかくなった革が伸びてしまう可能性があるため、注意が必要です。
・シューキーパーを入れたまま保管する
基本的には、靴を保管する際にはシューキーパーを入れっぱなしにします。
しかし、バネの力が強い場合や靴に対して大きすぎるシューキーパーは靴を変形させる可能性があるため、長期保存には適していません。
・シューキーパーのお手入れ
定期的に天日干しします。
しばらく使っていると、シューキーパーが湿気ってしまい、吸湿性能が下がってしまうことがあります。
これを防ぐため、週に一度程度天日干しをオススメします。
また、シダーウッドの場合は、紙やすりでほんの少し表面を削ることで香りが復活し、抗菌作用が高まります。
シダーウッド以外の木製キーパーの場合、アロマオイルを噴射することで抗菌作用を高めるという方法もあります。
シューキーパー見本
シューキーパーには、上の見本の「仕様」のように、ネジ式やバネ式があります。
バネ式はバネの力でテンションを与えて靴の形をキープするタイプです。
「グッドイヤーウェルト製法」の靴に向いています。
ネジ式は自分でちょうど良いサイズに調整して仕様することができます。
「マッケイ製法」の靴に向いています。
また、シープレザーやスエードの靴もバネ式でテンションを与えてしまうと伸びてしまう恐れがあるので、ネジ式をオススメします。
まとめ
シューキーパーには主に3つの役割があります。
①型崩れ防止
②湿気除去
③防臭・防カビ
シューキーパーは以上のような効果のある器具のため、靴の値段に関わらず使用することをオススメします。
シューキーパーを使うタイミングは、靴を脱いだらすぐに靴に入れるのが基本です。
そして、靴の保管中は基本的に入れっぱなしにします。
また、シューキーパーのお手入れとして、時々は天日干ししたり、材質によってはヤスリで削って抗菌作用を復活させます。
シューキーパーは靴の形に合ったものを選び、また製法によってバネ式・ネジ式を使い分けます。
靴磨きだけでなく、シューキーパーを活用することで、末永くお気に入りの靴を楽しみましょう。