男の足元は想像以上に見られています。
革靴にこだわることでデキるビジネスマンへの一歩を踏み出しましょう。
一口に革靴と言っても、様々な製法から作られおり、製法ごとに特徴があります。
製法からあなたを一番魅力的にみせてくれる靴を探してみるのもいいかもしれません。
今回は代表的な製法とその特徴をご紹介します。
ハンドソーンウェルテッド製法
ハンドソーンウェルテッド製法はオーダーメイドの革靴製法で、インソールには3.5~5mm程度の厚い革が使用されます。
このため、履きこむことで、足の形に馴染み、フィットするようになり、疲労の少ない革靴となります。
ハンドソーンウェルテッド製法とグッドイヤーウェルト製法の違いは、ハンドソーンウェルテッド製法の場合、ソール交換しても中底はダメージを受けないため、足に馴染んだ中底を保つことができることです。
グッドイヤーウェルト製法
グッドイヤーウェルト製法は、ハンドソーンウェルテッド製法を基本に機械化させた製法のことです。
この製法は、19世紀はじめ、アメリカのチャールズ・グッドイヤーが靴の製造の機械化に成功したことから、この名がつきました。
グッドイヤーウェルト製法でつくられた靴は、丈夫で耐久性に優れ、ソールがすり減った場合にはソールごと交換することが可能です。
また、リブの内部にコルクがたっぷりと詰められているため、コルクが足裏の形に馴染み、長時間履いても疲れにくい革靴です。
短所としては、製造コストが高いことや比較的重い靴になるといったことが挙げられます。
代表的なブランド
Church’s(チャーチ)、John Robb(ジョン・ロブ)、EDWARD GREEN(エドワード・グリーン)
Croket&Jones(クロケット・アンド・ジョーンズ)、CHEANEY(チーニー)
マッケイ製法
マッケイ製法は、構造上柔らかい革を靴にすることができるため、履き始めから履き心地がいい製法です。
軽くデザイン性の高い靴をつくることができ、そのデザイン製の高さからイタリアブランドの多くが取り入れている製法です。
グッドイヤーウェルテッド製法に比べ、作業行程が少ないため、安価に製造することができ、また通気性の良さが特徴です。
マッケイ製法の短所としては、クッション性に乏しいことや薄い革のために堅牢性に欠け型崩れしやすいことがあります。
また、靴底に縫い目があるので、そこから水が侵入しやすく、雨には弱めです。
代表的なブランド
<イタリアブランド>
Berluti(ベルルッティ)、Santoni(サントーニ)、Ferragamo(フェラガモ)、ARTIOLI(アルティオリ)
<アメリカブランド>
Alden(オールデン)、Cole Haan(コール ハーン)
セメンテッド製法
セメンテッド製法は、接着剤でアッパーとソールを直接固定する製法で、最も簡単な製法です。
ミシン行程がなく、製造コストが安いため、安価な靴が多いです。
ソール交換が困難なため、ほとんどの靴が使い捨て靴です。
合わせたスーツが安っぽく見えることもあるので、できれば避けたほうがいい靴です。
縫い目がなく、防水性は高いので、雨天時用にセメンテッド製法の靴を用意しておくのはアリかもしれません。
ただ、逆に言えば、縫い目がないため通気性は悪く、蒸れやすいです。
まとめ
丈夫で長く履ける一生ものの靴をお探しの場合はグッドイヤーウェルト製法の靴を探してみるといいかもしれません。
また、長時間歩く方にも疲労の少ないグッドイヤーウェルト製法はオススメです。
デザイン性の高い靴をお探しの場合は、ベルルッティやサントーニが取り入れているマッケイ製法の靴がオススメです。
雨の日には、セメンテッド製法の靴が強いですが、セメンテッド製法は使い捨て前提の靴ですし、スーツを安っぽく見せてしまうことがあるので、オススメはできません。
ビジネスシーンでも履けるレインシューズもありますし、雨天時にはレインシューズをオススメします。
製法にもこだわって、あなたを一番素敵に魅せてくれる靴を履きこなしましょう。