『靴を磨きなさい。そして、自分を磨きなさい』
―オルガ・ベルルッティ
足元はあなたの心の鏡。
いつも自分の体重を支え、足を守ってくれている靴。
すぐに汚れてしまうものだからこそ、いつもピカピカに磨いておくことで、あなたの印象が輝きます。
今回は靴磨きの基本的な方法を紹介します。
いい革靴はお手入れをすることで、10年、20年と履き続けることが出来ます。
ぜひ、今日からさっそく靴を磨き、そして自分を磨きましょう。
道具
①馬毛ブラシ(写真上段左)
②豚毛ブラシ(写真上段左2番め)
③クロス2種(写真上段左3番め)
④布(写真上段右:シャツの切れっ端)
⑤汚れ落とし(写真下段左)
⑥靴墨(写真下段中央)
⑦ワックス(写真下段右)
手順
①靴の埃を払う
馬毛ブラシのような柔らかめのブラシを使って、靴の表面、側面(コバ)など、隙間に入り込んだ埃や砂などを払い落とします。
②汚れ落としで靴全体を拭く
汚れ落としを布に取り、靴全体を拭いていきます。
汚れや古い靴クリームを落としていきます。
③靴墨を塗りこむ
布に靴墨を取り、全体に軽く伸ばします。
その後、豚毛ブラシを使ってブラッシングし、靴全体に塗りこんでいきます。
④余分な靴墨を取り除く
靴墨を豚毛ブラシでよく塗りこんだら、クロスを使って余分な靴墨を取り除きます。
すると、靴にツヤが出てきます。
写真右の靴が④の靴墨まで塗り終えたもの。
写真左の靴は②の汚れ落としのみ。
靴墨のみでもツヤは出てきます。
⑤ワックスでつま先と踵に光沢を出す
お好みで行ってください。
クロスでワックスをつま先と踵に塗り光沢を出します。
光沢を出すのはつま先と踵だけにしましょう。
皺の部分にワックスを塗ってしまうと、ひび割れの原因になってしまいますし、全体をテカらせるのは下品だと言われています。
つま先と踵だけにさり気なく光沢を出すのが上品です。
光沢の出し方のコツ
1.クロスを指に巻きつけ、クロスをかるく湿らせる
クロスに皺がよらないように、ピンと張るように指に巻きつける。
ワックスを付ける部分をかるく湿らせる。水を含ませすぎると、光沢を出しづらくなるので、ほんのり湿らせる程度で大丈夫です。
2.クロスにワックスを付ける
3.つま先に円を描くように塗る
4.つま先に軽く水分を含ませつつ、ワックスを塗る
5.②~④を2~3回繰り返す
クロスにワックスをつけ、つま先を円を描くように擦る。
根気よく円を描き続ける。
時折、つま先に、指で水滴を乗せて、水分を含ませつつ円を描き続くそれを繰り返していると、だんだんと光沢が出てテカテカしてくる
ワックスの効果
写真右は⑤ワックスまで完了したもの。
写真左は④の靴墨まで塗り終えたもの。
ワックスを塗ることで、光沢が生まれ、もちもちした見た目になりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
靴磨きセットはものにもよりますが、数千円で揃えることができます。
店舗によっては、その場で靴磨きの方法を実演で教えてくれる場所もあります。
ぜひ靴をピカピカに磨き、あなた自身をも輝かせましょう。