イタリア靴の美しさを広め、日本の靴文化を発展させてきたマドラス。
90年という歴史に育まれた熟練の職人の技術と最新のテクノロジーが融合し、常に時代の求める靴を作り続けるブランドです。
今回は、日本のイタリア靴の元祖マドラスをご紹介いたします。
madras(マドラス)とは
1921年(大正10年)名古屋にて創業された亜細亜製靴株式会社が前進です。
65年にイタリアのマドラス社と技術提携を行い、83年にマドラス株式会社に商号を変更しました。
もともとイタリアのマドラス社は、バレンチノ・ピコロットが46年に設立し、イタリアの高級靴ブランドとして展開されていたブランドです。
そのマドラス社の全世界における商標権を亜細亜製靴株式会社が94年に譲り受け現在に至ります。
マドラスというブランドネームは、創立当初に輸入していた革の生産地、インドのマドラス地方に由来しています。
マドラスのロゴである「翼のはえたライオン」は、ヴェニスのシンボルが基になっており、それに地球儀を加えることで、「イタリアの技をベースに日本人の足に合う靴作りを目指し、理想の高級靴を追い求め続ける日本初のワールドワイドブランド」という思いがこもっています。
マドラスは日本人の体格にフィットする靴、日本の気候にふさわしい靴づくりを追求するとともに、その歴史からわかるように、イタリアの伝統的な靴を日本に伝えてきました。
マドラスはイタリア靴を日本に伝えたブランドとして、日本の靴文化を確かに発展させたブランドです。
マドラスのこだわり
マドラスは創業当時の1921年から製靴機械を導入し、省力化・自動化にいち早く取り組んできました。
現在も先進的な靴作りを追求し、人間工学に基づいた負担の軽い構造を目指し、雨の日にも快適な撥水加工などなど履き手のためを思った靴作りを進めています。
と同時に、機械化、テクノロジーの活用だけでなく、熟練の職人たちの経験、技術も大事にしています。
デザイナーが自ら集めた時代の流行、傾向といった情報に基づき、数百枚のスケッチを描き、何度もミーティングを行い、厳選された数点の試作品が作られるのです。
その試作品にもミリ単位のチェックを繰り返し、ディティールまで詰めていきます。
また、素材選びについても、90年の歴史の中で養った熟練のスタッフの審美眼、厳しい審査を通過することができた最高の逸品が厳選されます。
すべては、より良い靴をつくるため。
マドラスではこのように、熟練の技と最先端のテクノロジーを融合させることで、理想の靴作りを追い求め続けています。
さり気ない高級感と色気を醸しだす・・・
写真のM195はイタリアカーフを用い、プレーントゥのシンプルなデザインの靴となっています。
シンプルであるがゆえに、その品質の高さがダイレクトに伝わる一足です。
靴の中は朱色にデザインされ、高級感を醸し出すと同時に、トゥには職人が1足1足手仕事でハイシャイン磨き仕上げを施し、さり気ない艶やかさ、大人の色気が演出されています。
まとめ
日本にオシャレなイタリア靴を伝え、製靴業界を常にリードしてきたマドラス。
マドラスはその90年の歴史の中で培った熟練の技術だけでなく、常に最新のテクノロジーを取り入れることで、日本人の足、日本の気候に適したより良い靴作りを進めてきました。
そのデザイン性の高さはもちろんのこと、その歴史が宿ったマドラスの革靴は、あなたに知的な色気を与えてくれることでしょう。