靴はあなたの足を守るためだけにあるわけではありません。
あなたの人生を左右する力を持った特別なアイテムなのです。
今回は一流たちの靴の哲学をご紹介します。
あなたも靴の魅力に取り憑かれ、気づいた時には遥か高みへと押し上げられていることでしょう。
世界の靴の格言
「いい靴を履きなさい。
いい靴はあなたを素敵な場所に連れて行ってくれる」
「あなたが履いている靴はあなたの人格である」
「次に買う靴のことを考えるより、今履いている靴を磨いた方がいい」
「靴はただ単に歩くためだけのものではない。
女性も男性も、靴にフェティシズムを感じるんだ。」
クリスチャン・ルブタン(クリスチャン・ルブタン シューズ・デザイナー)
「靴を磨きなさい。そして、自分を磨きなさい」
オルガ・ベルルッティ(ベルルッティ4代目デザイナー)
一流の基準-足元-
靴というのは、特別な意味を持っています。
ヨーロッパのレストランではゲストの靴を必ずチェックします。
丁寧に手入れされた靴を履いているゲストのみが上座の席に案内され、一流のサービスを受けることができます。
高級ホテルでも同様に、ゲストの靴は厳しくチェックされます。
そして、磨き込まれた靴を履いているゲストには一流の接客でもてなされます。
これはヨーロッパに限ったことではありません。
日本でも昔から足元は特別視されています。
例えば「足元を見る」という言葉。
「足元を見る」とは、「相手の弱点につけこむ」ことですが、この言葉の語源をご存知でしょうか?
駕籠舁(かごかき:駕籠の担ぎ手)が旅人の足元の汚れから疲れ具合を判断し、それによって料金をふっかけていたことが由来です。
足元が汚れている人は、「ちょっとぐらい高くても乗るだろう」と高額を請求されたのです。
一流のサービスを受けたかったら一流になれ
これらのエピソードから言えることは何でしょうか?
靴というのは、スーツに比べ後回しにされてしまいがちです。
その足元まで、常に人に見られていることを意識できる人かどうか、ホテルマンたちは判断しているのです。
細かなところまで手入れが行き届いている人=細かなところまで人を見ている人。
磨き込まれた靴を履いている人には、ホテルマンたちにとっても気の抜けないお客様であり、それゆえ一流のサービスを提供するのです。
一流のサービスを受けるには、それにふさわしい人間になる必要があるのです。
新品よりも手入れされた靴
一流のサービスを受けるにふさわしい人間になるには、それ相応の靴を履く必要がありますが、ただ単純にきれいな靴、一流ブランドの靴を履けばいいわけではありません。
一流の人は、あなたが細かなところにまで意識がいく人間かどうかを見ているのです。
新品の靴、ブランドものの靴を履いているだけでは、「そのブランドの靴を履いている人」で終わりです。
丁寧に手入れされた靴は、「その人の人格が表現された靴」になります。
まとめ
常日頃、身の回りのものを大切に丁寧に扱い、一歩一歩一流へとステージアップしていきましょう。
まずは、靴から。
多くの人が疎かにしてしまいがちな靴から丁寧に磨きこみ、そして、自分を磨きこんでいきましょう。