気に入ったものを長く大切に使い続ける習慣が、最近になってより強く日本でも根付いてきましたね。
特に革小物は、きちんとお手入れをしながら愛用し続けると、自分だけの傷や手のあとがついて愛着もわきます。
ビジネスシーンでも、アナログとデジタルを使い分ける中で、大切に使い込まれているのであろう手帳を開く男性の姿をみると、その人の人柄が伝わってくるような気持ちになります。
長く愛用するためには、長く愛用できるだけの耐用性とデザイン性、機能性が大切。
ここでは、一生モノの手帳として最も有名で、愛用者も多いファイロファックスを取り上げていきたいと思います。
Filofaxのはじまりストーリー
ファイロファックスは、第二次世界大戦の大空襲で全焼した際、兵士が、オフィスの残骸を見て立ち尽くしていた当時の秘書に「君はすべてを失った」と言うと、秘書は「いいえ、全てはこの手帳にあります」と言い放ったという有名な話があります。
顧客管理名簿を自分のファイロファックスに書きとめ、全顧客に「リフィルの製造は続けているのでぜひご注文ください」と手紙を送り続けたそうです。
この行いが現在のファイロファックスの名声を築きあげたといっても過言ではありません。
また、今では当たり前になっている、バイブルサイズや6穴のリングなどすべてこのファイロファックスが始まりなのです。
豊富なサイズ展開
システム手帳に求めるものは、人それぞれ用途が違います。
ビジネスだけでなく、ライフプランや、ライフログをまとめておきたい人もいます。
ファイロファックスは、あらゆる層を網羅するサイズ展開がなされています。
A4(210×297mm)
システム手帳のA4サイズは、見た目もかなり大きく、手帳というよりノートという形で使う人がほとんどです。
A4リフィルの取り扱いも限定されてしまいますが、大きな書類を扱う人で、見栄えのよいファイルのように利用する人も多いようです。
A5(148×210mm)
すべての情報をひとつにまとめておきたい、という人におすすめのサイズです。
リングサイズによっては、A5でもかなりの厚さを扱えるのでサイズと同様にリングにも注意して探してみてください。
バイブルサイズ(95×171mm)
最も多くの人に使われているサイズで、リフィルのバリエーションもたくさん普及されています。
スケジュール管理だけでなく、メモやスクラップとしても使うことができます。
きちんと存在感もありつつ、持ち運びするのも便利な定番サイズです。
スリムコンパクト(バイブルと同サイズ)
バイブルサイズと同じリフィルサイズですが、バイブルサイズよりも薄いデザインの手帳です。
その薄さは、リング経の違いでほとんどが11mm経です。
厚みがない分、見た目にも、手に持った感じもスマートな印象を与えてくれます。
バイブルサイズが、厚みがありすぎて重く感じる人に向いているサイズです。
スモール(81×120mm)
スケジュール管理ももちろんできますが、主にタスク管理や、ちょっとしたメモを書き留めておくのに適したサイズです。
このサイズのリフィルも各メーカーから多彩なバリエーションで展開しており、ネットだけでなく実店舗でも手に入りやすいので便利です。
ミニ(67×105mm)
スモールよりも更に小さいミニサイズですが、このサイズのリフィルは取り扱いメーカーが少ないため、リフィルを求めるときはネットショップでの購入がおすすめです。
ですが、手のひらに小さく収まるこのサイズは女性に人気で、品薄な場合もよくあります。
男性もメモ帳やTODOリストとして利用する人も多いようです。
愛用者も大物!人気のワケ
ファイロファックスは、欧米では『FILOFAX』として固有名詞で辞書に掲載されているほど、システム手帳のパイオニア的存在です。
ロールスロイスのレザーシートと同じ革を使用しており「成功したサラリーマンが持っている物」という位置づけです。
映画監督のスピルバーグ、ウッディ・アレン、ポールスミスなど、愛用者をみても大物揃い!
ベストセラーの『一冊の手帳で夢は必ずかなう』の熊谷正寿の夢がかなう手帳もこのファイロファックスです。
雑誌でも数多く特集されブランド力の大きさもあって、一生もののシステム手帳と言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ファイロファックスにはその歴史とともに歩んできたストーリーがあり、その精神は今に引き継がれ、愛用者にも引き継がれているような絆さえ感じます。
女性にも愛用者の多いファイロファックス。
老若男女問わず、広い層で親しまれているのにも、きちんと理由があったのですね。
夫婦でお揃いの手帳もステキですし、結婚記念日やお誕生日など特別な日のプレゼントとしても最適です。
一生愛着を持てる手帳の候補として、ファイロファックスをおすすめします。