革財布をおさがしですか?
「そろそろ新しいものに買い換えようと思っているけれど、どれを選べばいいんだか」
「革財布っていろいろあるけど、どう違う?」
「ビジネスシーンで、渋くてスマートな紳士に見える上品なものを持ちたい」
いざ買おうと思っても、革のこともブランドのことも全くわからない。
そんなお困りをお持ちのあなたへ、持っているだけで渋くて上品な紳士の風格が漂う、使うほどに味わいの出る革財布をご紹介します。
どうして渋くて上品な紳士は革財布を選ぶのでしょうか
地位のある人やそれなりに歳を重ねた人は、自分の持つものにもこだわりを持っています。
よく映画やドラマで渋くて上品な紳士が財布を出すシーンでは、たいてい革の長財布。
どうして上品な紳士は、革財布を選ぶのでしょうか。
革財布の魔法
良い物を持つと、なんとなくいつものしぐさが丁寧になった経験はありませんか。
背筋をピンと伸ばして歩いたり、話し方が上品になったり。
革財布には、心に余裕を与えて自分を高めてくれる力があります。
そして、その姿を周りはしっかり見ているもの。
たとえば外出先でお会計のとき、二つ折りのヨレッとした財布から、くっきり折りジワのついたお札を出す人よりも、スーツの内ポケットから革財布をサッと取り出し、スマートにお札を出す人の方が良い印象を受けます。
もちろん革財布自体に魔法はありませんが、革財布を持つことによって自分の意識が変わることは確かです。
大人の安心感を与える革財布
革財布はカッコいい大人のステータス。
スーツ姿がさらにキリっと引き締まる。
人づき合いが得意じゃない人でも、話すのが苦手な人でも、良い革財布を持っているだけで相手はあなたのことを、「お、できる人」「渋くて上品な人」と思うでしょう。
良いものは誰の目にも留まります。
あなたの口数が少なくても、もしうまく話せなくても、良いものを持っているだけで、あなたの印象はグンとあがる。
革財布はそんな演出も担ってくれます。
金銭管理はビジネスマンの基本
お金を大切に扱う人は、自分の仕事も大切にしています。
仕事に責任を持ち、期限を守り、確実に仕事をこなしていく。
そういう人は仕事だけじゃなく、人に対しても誠実です。
逆に、お金の管理が大ざっぱな人は、仕事も大ざっぱな人が多いのではないでしょうか。
だからお金をキレイに収納できて、取り出しやすい革財布は、仕事ができるビジネスマンの必須アイテムなのです。
革といってもこんなに種類があります
革財布を選ぶときに気をつけたいのは、革素材の種類と特性です。
「革」と言っても多種多様な素材がありますよね。
どこの部位を使っているのか、またどんな加工方法であの光沢や質感を出しているのか。
素材によって風合いや機能性が大きく変わってきます。
ここでは革の素材別に、種類や特性を紹介していきます。
牛
革製品の中で、一番流通量の多い牛皮。
牛の年齢や性別、使う部位によって革の風合いが大きく異なり、それによって革の呼び方も変わってきます。
また、革の加工方法によって質感に違いが生まれ、価格も変わってきます。
たとえば革の裏面を毛羽立たせることで、ベロアやスエードの質感をつくったり、表面にエンボス加工を施すことで、クロコダイル、パイソンなどのデザインを模造することもできます。
次は年齢によって変わる革の種類と特徴です。
【カーフ】
生後6ヶ月以内の仔牛の革。
(まれにベビーカーフやキップカーフとして呼ばれることもあります)
生まれて間もないため傷も少なく、赤ちゃんの肌のようなキメの細かさ、滑らかさを持つのが特徴です。
1頭から採れる量が少なく面積も小さいために、高級品とされています。
【ベビーカーフ】
生後3ヶ月ほどの仔牛の革。
カーフよりもさらに面積が小さく、キメ細やかさが際立つ最高級素材。
雨や傷には弱くて、とても繊細な革。
革本来の表情を楽しむために、色づけは透明度の高い塗料が使われています。
【キップ】
生後6ヶ月から2年以内の牛の革。
仔牛と成牛の間に位置する牛革は、キメ細かさの部分ではカーフに劣りますが革が厚く強度があります。
表面の美しさと、強度を求められるバッグなどには最適です。
【ステアハイド】
生後2年以上の雄の牛を、生後3ヶ月から6ヶ月の間に去勢した雄の革。
去勢するのは、暴れることでついてしまう傷を減らすためです。
これによって表面のキメ細かさはキップにも近い状態。
なおかつ成牛のためとれる量が大きく、最も利用される皮革。
大型のバッグや衣類などに使われています。
【カウハイド】
生後2年以上の出産を経験した雌牛の革。
厚さや強度、キメの細かさはキップとステアの間に位置します。
とれる量が大きいので、大型の鞄やジャケットなどに使われる牛皮の代表です。
さらにプルハイドと呼ばれる去勢しない牝牛も存在しますが、これらは靴底などに使われています。
馬
馬革は、ホースアニリンともいいます。
牛皮に比べて薄く強靭性にはやや劣りますが、柔軟性では優れているので椅子張りなどのインテリア製品、レザーウェアに適しています。
全体的にキメは荒いですが、お尻の部分の網様層は綿密で美しくコードバンと呼ばれています。
鞭で打たれることによって硬くなった農耕馬のお尻の皮は、牛皮の数倍の強度と強靭な繊維を持つようになります。
使い込むごとに艶やかな光沢を増すコードバンは、農耕馬1頭からランドセル2個分ほどしか採れないため、非常に希少価値が高く「革の宝石」「革のダイヤモンド」と呼ばれています。
コードバンから作られるベルトや財布、靴などは非常に高価です。
ワニ
凹凸感のある美しい斑模様のワニ革は、クロコダイル、アリゲーター、カイマンの3種類に分けられます。
クロコダイルといえば、ワニ革の最高級品として有名ですよね。
気性もクロコダイルが一番凶暴です。
現在、野生のクロコダイルは絶滅の危機の恐れがあり、ワシントン条約で保護されています。
そのため、約80%が養殖場育ち。
ご存知でしたか?
ワニは気温が摂氏19度以下になると、冬眠する性質があります。
ワニの養殖場では、最低気温が19度以下にならないように
暖房対策をしているようです。
革製品に用いられるクロコダイルは、スモールクロコ、ラージクロコ、ナイルクロコ、シャムワニの4種類。
特に人気の高いスモールクロコは、細かい鱗の並びが綺麗で圧倒的な高級感がありますが、流通量がほかと比べて少ないため、とても貴重な存在です。
革自体の美しさもさることながら、軽くてがっしりとした強さがあるクロコダイルは小物からバッグ、衣類にいたるまで、さまざまな製品に加工されています。
そして気をつけなければいけないのは、取り扱い方。
ワニは水生動物であることから「水に強い」と思われがちですが、実はワニ革は水濡れと熱に弱いので、特に雨の日には注意が必要です。
ヘビ
パイソンレザーとも呼ばれているヘビ革。
(本来はニシキヘビの革を指していましたが、今はヘビ革全体を指します)
ヘビは地球上で11科417属2389種存在すると言われています。
独特な鱗模様を持つ雰囲気のあるヘビ革の中でも、ダイヤの形をした模様を
持つ「ダイヤモンドパイソン」は金運を呼ぶ縁起物として大変人気があります。
そしてもうひとつ。
ダイヤモンドパイソンと並ぶ人気の「モラレスパイソン」は石垣状の模様が特徴。
丈夫で大きな革のサイズから汎用性が高く、バッグや財布、靴やベルトなど、
幅広く使われています。
ちなみに、沖縄の三味線はモラレスパイソンが使われています。
どこをカットして使うかによって、印象が変わるパイソンレザー。
背中の模様を活かしたベリーカットは、美しい鱗模様がまさにヘビ革。
お腹の模様を活かしたバックカットは、ベリーカットに比べて比較的落ちついた印象の鱗模様。
パイソンレザーを使いたいけど派手な模様が苦手、という方にはこちらがおすすめです。
またパイソンレザーはとても丈夫で、しかもお手入れ簡単。
長く使うことで色の経年変化も楽しめます。
カラーバリエーションも豊富なので、自分の好みに合った財布を選べるのも
嬉しいところです。
エイ
アカエイの革を使ったスティングレイ(別名ガルーシャ)は、革全体にまるでビーズを敷き詰めたような美しい突起が特徴です。
その表面の様子から「海の宝石」と呼ばれています。
また背中で白く輝くスターマーク(スティングレイハート)は、エイが光を感知する場所で「幸せをよぶ」とも言われています。
この部分は1匹のエイにひとつしかなく、とても貴重。
このスターマークをデザインに活かして作られている商品が多いのも特徴です。
また、エイ革の表面はとても硬くて非常に丈夫。
牛革の10倍の強度を持っています。
その強度を活かして、古来より武器や防具などに使われていました。
防水面や耐熱面でも優れていますので、水で拭いてもシミになることはありません。
いつまでも綺麗な状態をキープできるのが嬉しいところ。
使うほどに光沢を増す経年変化も楽しめる、とても扱いやすい革素材です。
おすすめ革財布
それぞれの革の特徴を活かして作られる革財布。
一番流通量の多い牛革をはじめ、丈夫で光沢の美しい馬革のコードバン、革の最高級品として世界中の人から愛されているワニのクロコダイル、独自の模様が印象的で美しいヘビのパイソン、
まるで宝石箱をひっくり返したような輝きを持つエイのスティングレイなど、どれも思わず手にとって革をじっくり眺めたくなるものばかり。
次は、これらの革から作られた国内有名ブランド人気の革財布を7種類紹介していきます。
どれも見ているだけで欲しくなるものばかり。
きっとあなたのお気に入りがここで見つかるはずです。
牛革
〈クリスペルカーフ・ロシュウォレット〉
生後3ヶ月~6ヶ月の仔牛(カーフ)の革を使って短い時間でなめし処理(皮を加工して革製品が作れるようにする下処理)された革をボックスカーフといいます。
中でも欧州最高級の「クリスペルカーフ」を使い、高度な技術を持った日本の職人が丁寧に作った革財布。
クリスペルカーフを表裏に惜しみなく使い、さらに内装にまで贅沢に使われた、まさに極上の一品です。
煌びやかで美しい光沢を放つ革財布は、スタイリッシュでありながら存在感が感じられます。
シンプルに薄く仕上げられた革財布は、スーツの内ポケットには最適なサイズ。
ビジネスシーンでまちがいなくあなたを格上げしてくれるでしょう。
また傷が付きにくく、目立ちにくいのも嬉しいところ。
経年変化を存分に楽しみながら、長く付き合いたい革財布です。
〈ブライドル・インペリアルウォレット〉
馬術の盛んな英国生まれの伝統的なブライドルレザーは、元々強度の必要な馬具に使われるために作られました。
革をなめした後、ロウに長時間漬け込むことで強度を生みだしています。
この伝統的なブライドルレザーが使われた革財布は、マチ付き札入れ、小銭入れ、カードの縦型収納など、見た目のスマートさから考えられないほど、多くのものを収納することができます。
内装にはすべてヌメ革が使われているため、ブライドルレザーとヌメ革のコントラストが美しいのも大きな特徴。
最初は少し固さを感じますが、表面に浮き出たロウを磨きふき取ることで光沢が増し、使うほどに繊維がほぐれて柔らかくなっていくブライドルレザー。
重厚感のあるどっしりとしたフォルムは、知的さと成功者の風格が漂う革財布です。
馬革
〈マイスターコードバン・ハイフライヤー〉
最高級のコードバンに、日本が誇る伝統製法である染め上げを施した味わい深い芸術品。
素材そのものの良さを最大限に引き出すために、丁寧に時間をかけて水性染料で染め上げています。
職人による手仕事は革にダイヤモンドのような輝きを与え、だれもがうっとりするような風合い。
内装には1000年の歴史を詰め込んだ、イタリア最高級のオイルレザーを贅沢に使用。
革がとても柔らかく、思った以上にお札を収納でき、小銭の出し入れもスムーズ。
これなら会計のときも上品さを感じさせますよね。
まさに本物志向を求める男の持ち物です。
〈新コードバン&ベジタブルタンニン〉
表側に使われているコードバンは何ヶ月も時間をかけて、伝統的な「なめし処理」が施された貴重な革です。
若干柔らかめに仕上げることで、張りのあるコードバンとは違うしなやかな印象に仕上がっています。
内装にはヨーロッパ産のヌメ革を使用。
コードバンのしなやかさと、時間を追うごとに飴色に変化するヌメ革が持つ自然な風合いが調和し、使い込むほどに味わいが深まる革財布。
財布を開いたときの優しくてナチュラルな色が穏やかな紳士の雰囲気を演出してくれます。
ワニ革
〈Matte Crocodile通しマチ長財布〉
四角形の均等に並んだウロコが綺麗なナイルクロコ。
腹部分を活かすために、背の部分をカットして作られています。
表面だけでなく内側にも贅沢に使われたクロコダイルは、高級感がよりいっそう感じられる仕上がりに。
光沢感を抑えてマットに仕上げられた素材は、使い込むに連れて自然な風合いが増し、落ちついた男の魅力を引き立たせてくれます。
ヘビ革
〈HALEINE[アレンヌ] ダイヤモンド パイソン 一枚革 二つ折 長財布〉
継ぎのない美しい1枚革から、迫力と存在感を与えてくれるパイソンレザー。
細やかなダイヤ型が、美しく連続的に並ぶダイヤモンドパイソンを使用。
派手なイメージのパイソンレザーですが、これは中央から端に向かってダイヤ型が細かくなる落ちついた表情の革財布です。
その見た目とは違って、優しい手触りのパイソンは使うほどに手に馴染み、柔らかく革が育っていきます。
内装は高級感をプラスするしっとりした上品な牛革を贅沢に使用。
大きく開くマチで中味が取り出しやすいデザインで、お札だけでなく通帳も収納できる大きめサイズ。
また、ラウンドファスナーなのでたっぷり収納してもファスナーを閉めればスッキリ収まります。
エイ革
〈エイ革(スティングレイ)長財布〉
大小の細かいビーズを財布一面に敷き詰めた輝きが、まるで宝石のようなスティングレイレザー。
財布表面の中央にある、白いスターマークがワンポイントです。
札入れや小銭入れには、マチが付いているので出し入れがスムーズ。
しかも札入れには100万円を収納できるというから驚きですね。
まとめ
いかがでしたか。
革財布といっても、いろんな素材の革や使う部位、また革の加工方法によってたくさんの種類があるということをお分かりいただけたと思います。
「革財布は欲しいけど、どれを選べばいいのかよくわからない」
と困っていたあなたも、これで革財布を選ぶのが楽しくなるはず。
牛革のブライドル、いやいや馬革のコートバン、でもワニ革のクロコダイルも気になる、、、。
それぞれの素材の特徴や魅力をじっくり見比べて、持っているだけで上品な紳士の風格が漂う、あなたのイメージにぴったりな革財布を見つけましょう。
また、通販で購入するのはお手軽ですが、使うほどに味わいの出る革財布を見つけるなら、やっぱり実店舗へ行って確かめたいところ。
革の深みや適度なムラ感、または煌びやかで美しい光沢、財布を持って開いたときの感覚。
これらは実際に手にとってみないとわかりません。
あなたの手に一番馴染む革財布をさがしに、週末は仕事帰りにさっそくお店へ寄ってみましょう。