ビジネスでバリバリ活躍されている男性なら、普段持ち歩く革財布も、良いものをお使いのことと思います。
しかし、革は消耗品でもあるので、いずれ買い替え時期がやってきます。
そんなとき、あなたは、何を基準に革財布を選びますか?
有名ブランドや高級ブランドのなかから?
人や雑誌などのメディアの評価を見て?
実際に見て触って確かめて?
…など、人によって様々だと思いますが、財布売り場には実に数多くのブランドの革財布がズラリと並んでいて、なかなか決められない、ということもあるのでは?
そんなあなたのために、この記事では3つのポイントに絞って、それぞれ特徴のあるブランドをご紹介します。
あなたが最高の革財布を手にするための参考にどうぞ!
革の質で選ぶ
エルメス(Hermes)
1837年、ティエリー・エルメスにより、フランスのパリで設立された馬具工房がブランドの始まりでした。
エルメスの作る丈夫な馬具は評判になり、「ナポレオン3世」や、ロシア皇帝「ニコライ2世」にも愛用されました。
19世紀に入ると、ティエリーの孫で、3代目のエミール=モーリス・エルメスは、馬具作りの技術を活かして、バッグの制作を始めました。
その後も腕時計、さらに服飾品や香水などを扱うようになり、それらの製品のデザイン、製造、販売のすべてを手がけるブランドに発展しました。
「エルメス」は、ファッションブランドとして、世界的な知名度を誇っているだけではなく、バッグや財布など、皮革製品の品質の高さもよく知られています。
その高品質の革は世界中から取り寄せられ、「Reserve Cuir」と呼ばれる革保管部で、温度や湿度に細心の注意を払いながら保存されています。
革のどの部分を使うかにもこだわっていて、牛革については通常、首付近の「ショルダー」、背中部分の「バット」、腹付近の「ベリー」などがありますが、「エルメス」は丈夫な「バット」だけを使っています。
さらに、1万頭からたったの30枚しかとれない、無傷な革を使う、という徹底ぶりです。
このような質の高い革で作られている「エルメス」の革財布は、耐久性が高く、非常に長持ちするだけでなく、傷や汚れにも強く、保管も比較的気軽に行えます。
「エルメス」の革財布は、数ある高級ブランドの中でも、ずば抜けて価格が高いことで知られていますが、そのステータスは非常に高く、紳士的で上品な雰囲気を演出できます。
デザインで選ぶ
ヴァレクストラ(Valextra)
1937年にジョバンニ・フォンタナにより創業された、イタリアの「エルメス」と言われるくらい評価されている、最高峰ブランドです。
財布やバッグ、ベルトなど、革小物のラインナップが充実しています。
原産地や生産者などにこだわって選んだ、最高級の革を用いて、70年以上に渡る歴史と伝統で培われた職人の技により、すべて手作業で仕上げられています。
一目でブランド名がわかるような、派手なロゴやデザインが一切ない、シンプルなデザインのなかで、唯一の特徴となるのは、V字にカットされたカードポケットの形です。
このデザインはブランドを象徴するとともに、カードを取り出しやすくする、という機能面も担っています。
まだまだ日本での知名度は、それほど高くないかもしれませんが、高品質かつ高耐久な革、シンプルながらも華やかさが漂うデザインなど、本物がわかる「革財布マニア」から高い評価を受けているブランドです。
使い勝手で選ぶ
エムピウ(m+)
2001年に皮革デザイナーで、一級建築士でもある、村上雄一郎氏により創設された、日本の革製品ブランド です。
「タンニンなめし」で仕上げられた、天然素材の革で作られた財布は、使い込むほどにその人ならでは味わいを増していく、と言われています。
また「エムピウ」の財布の大きな特徴は、札や小銭など収納物の「見やすさ」や「出し入れのしやすさ」、さらに、コンパクトでありながら収納力に優れているなどの、使い勝手の良さにあります。
「長財布」と「二つ折り財布」の長所を併せ持つ「使いやすさ」を、独特の構造とデザインで実現している個性的なブランドです。
まとめ
以上、「革の質」、「デザイン」、「使い勝手」3つの視点から選んだブランドをご紹介しました。
革の品質に定評があるフランスの高級ファッションブランド「エルメス」、シンプルながらもイタリアらしいオシャレなデザインの「ヴァレクストラ」、一級建築士ならではのアイデアがつまった、使い勝手の良さが特徴の日本の「エムピウ」。
他にも特徴のあるブランドは数多くありますが、いつも持ち歩く財布だからこそ、あなたの嗜好にぴったりなものを選びたいですよね?