ファッションにこだわる、「デキる男」のあなたなら、革へのこだわりも強いはず。
男性が身につける数少ないファッションアイテムのなかでも、革製品は腕時計と並んではずせないものです。
普段ビジネスで、スーツを着ることが多いビジネスパーソン、特に活躍されている男性などは、何かと注目を集めることも多く、ハイグレードなスーツに合わせる革製品も、それに見合うものを必要とされているのでは?
一般的な革としては牛革がメジャーな存在ですが、人と違うものを身につけたいあなたなら、今回ご紹介する馬革の「コードバン」にきっと興味を持たれることでしょう。
この記事では、「コードバン」の特徴と「コードバン」の革財布についてご紹介します。
この記事を読めば、あなたはきっと「コードバン」の革財布を買いたくなるでしょう!
コードバンとは?
「コードバン」とは、ヨーロッパで食肉用としてわずかに生産されている、農耕馬の臀部の皮下の「コードバン層」と呼ばれる部位を使った馬革のことです。
サラブレッドやポニーなどの一般的な馬からは採れず、農耕馬1頭から採れるコードバンの量がごくわずかなうえ、農耕馬の生産量が年々低下しているため、入手困難で非常に希少性の高い、高級な皮革素材です。
馬の臀部の皮を少しずつ削っていき「コードバン層」を取り出す作業は、削り過ぎて傷をつけてしまうと使えなくなるので、熟練された技術を持つ職人にしかできません。
また、完成までに6ヶ月もの長い期間がかかるなど、その手間とコストのため、1970年代まではヨーロッパでも作られていた「コードバン」は、現在、アメリカのシカゴにある「ホーウィン社」と日本の兵庫県姫路市にある「新喜皮革」の2社のタンナー(革をなめす工場)でしか作られていません。
「コードバン」の特徴として、一般的な革が「床」と呼ばれるベースと「銀面」と呼ばれる表革の「2層構造」なのに対し、「床」である「コードバン層」のみの「単層構造」な点があります。
「2層構造」の革は、手入れなしで長く使っていると、表革の「銀面」が歪んできて、「床」と「銀面」の間に隙間ができる「浮き」と呼ばれる現象が起きる場合がありますが、「単層構造」の「コードバン」は、「浮き」が起きないなど、耐久性に優れた素材です。
また、一般的な革は、「コラーゲン繊維」が絡み合いながら横に並んでいるのに対し、「コードバン」は「コラーゲン繊維」が整然と縦に並んでいます。
その整然と並んだきめ細かい「コラーゲン繊維」が「単層構造」のために、むき出しになっているので、非常に滑らかでしっとりした肌触りになっています。
「コードバン」は、その希少性や製造工程、高級さなどから、「革の王様」や「革のダイヤモンド」などとも呼ばれています。
コードバンの長財布
ガンゾ(GANZO) CORDOVAN (コードバン) ファスナー付き長財布
サイズ 縦90mm 横190mm マチ18mm
素材 馬革(コードバン)、牛革ヌメ
カードポケット10、札入れ1、小銭入れ1
カラー ブラックなど全3色
日本製
価格 ¥43,200(税込)
「ガンゾ」は1917年創業の老舗、株式会社味岡が2001年に立ち上げたブランドで、「素材選びからなめし、革の裁断・漉き・縫製、そして磨きといった工程に至るまで、いっさい妥協することなく“本物”を追求した最高級ライン」というコンセプトを掲げています。
「ガンゾ」の「コードバンシリーズ」は、手間のかかる水染めとオイルフィニッシュで仕上げた「コードバン」と、ソフトな牛ヌメ革を合わせて作られています。
「コードバン」特有の光沢と艶は、使い込んでいくごとの経年変化が楽しめます。
見えづらい低い位置にファスナーがついている小銭入れも特徴の一つとなっています。
コードバンの二つ折り財布
キプリスコレクション(CYPRIS COLLECTION)
二つ折り財布 ホーウィンコードバン&ナチュラルコードバン
サイズ 縦90mm 横110mm 厚さ30mm
素材 馬革(コードバン)、牛革
カードポケット4、札入れ2、小銭入れ1、ポケット3
カラー ブラック、チョコ
日本製
価格 ¥102,600(税込)
「キプリス」は1995年創業の株式会社モルフォが立ち上げたレザーブランドで、なかでも「キプリスコレクション」は最高峰に位置します。
日本をはじめ、ドイツ、イタリア、スペインから最高級の皮革を取り寄せ、一級職人の手作業による約100から250にわたる繊細な工程を経て、製品が作られています。
世界で2社しかない「コードバン」のタンナーの一つアメリカ「ホーウィン社」が作る「シェルコードバン」は、 品質の高さに加え、熟練職人の磨き作業による独特の美しい光沢や、しなやかな手触り、耐久性などが特徴です。
「ナチュラルコードバン」は無染色で艶出し加工のみの、自然な風合いの「コードバン」です。
まとめ
以上、数ある革のなかでも最高級にあたる馬革「コードバン」と「コードバン」の革財布についてご紹介しました。
その独特の艶や、しなやかな手触りは、あなたを虜にするに違いありません。
「コードバン」の革財布は、国内外のブランドから様々な製品が販売されていますが、なかでもこの記事でご紹介した日本製のものは、品質の高さでも指折りの製品です。
あなたも、このように耐久性が高く、「一生もの」として使える「コードバン」の革財布を手に取ってみてはいかがでしょうか。